表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

大学の学園祭で暴走車!俺の人生はここで終わりなのか…!?

僕、柏倉参議は、大学の学園祭の時期を迎えていた。


大学生活にも慣れていた頃、ようやく大学の同級生たちとも打ち解け、まさにこれからリア充生活を満喫するぞ、と期待に胸踊らせていた。


が、しかし、僕の人生は、あの事件によって暗転する。




ドガシャーン!


いきなり暴走車が、学園祭の会場に突っ込んできた。


悲鳴があがる。一方で、怒号も聞こえる。


「おい!何やってるんだ!早く逃げろ!ひき殺されるぞ!」


同級生が声をかけるが、なぜか僕は恐怖で足がすくんだのか、全くその場を動けない。その間にも暴走車は、次々と会場にいる人たちをはねる。


そして暴走車は、まるで狙い済ましたかのように、僕の方へ突っ込んできた。


ドカーン!


僕の体はあっけなくはね飛ばされる。


そして僕はその場に倒れ込む。


意識がもうろうとする中、まもなく国防軍が到着。


この事態を鎮圧するために、国防軍が投入されたのだった。


まもなく暴走車に乗っていたテロリストは、国防軍の銃弾に当たり、射殺される。


が、僕はそのまま意識を失い、そしてそのまま目を開くことなく、あの世行きとなった。


その時、ふと、星名由希と、星名亜希の顔が、声が、そして笑い声、あの頃過ごしたさまざまな思い出が浮かんだ。


なぜだ、なぜなんだ、なぜこんなことに…。


僕の人生はこのままここで終わりなのか…。


由希にも、亜希にも、このままもう、二度と会えないままに…。




いったい、どれほどの時間、さまよっていたのか…。


再び気がついた時には、そこは見たことのない光景。


何やら城が見える、城下町が見える、そしてそこは、広大な原っぱ…。


ここはいったい…。ここは、ついさっきまで僕らがいた世界とは、違う世界なのか?


ここで今までの経緯を振り返ってみた。僕は確か、大学の学園祭に参加して、その辺を適当に歩き回っていた。


大学のミス・キャンパスが今年は誰になるのか、僕は大学1年生で、同じ大学1年生の子がファイナリストに残っていたため、その子を応援していた。


結局ミス・キャンパスには別の大学3年生の子が選ばれ、僕が応援していた子は、準ミスだった。


それから、会場では出店とかをやっていたので、何か軽く飲食しようか、という時に、あの暴走車が突っ込んできて、僕はその暴走車にはねられて死んだというわけだ。


僕の記憶が正しければ、そういうことになるな…。


そして気がついたら、この世界に来ていた。


そんな時、馬車が通りかかった。そしてその馬車には、双子と思われる、美少女姉妹が乗っていた。


双子の美少女姉妹…。


僕はすぐにピンときた。まさか、あの星名姉妹、星名由希と、星名亜希のことなのか?


すると、その双子の美少女姉妹は馬車をおりてきた。そして近習の者が声をかける。


「ささ、ユキ様、アキ様、お降りください。

それにしても、今日はまことに、雲一つない、快晴ですなあ。」


その近習はかなりの高齢だが、年のわりには元気なようだ。


「じいや、ご苦労さん。あー!外に出たのは久々だなあー!」


その近習はどうやら、じいやと呼ばれている、古くから仕えている近習のようだ。


どうやらこっちがユキのようだ。


「あー!気持ちいい!今日はほんとにのどかだわ。

風が気持ちいい。まさにお出かけ日和ね。」


そしてこっちがアキのようだ。


しかし驚いた。まさにこの双子の美少女姉妹は、星名由希と星名亜希にそっくり、まったく同じ顔をしている。


そして、名前も同じ、ユキとアキという。もしや本当に、星名姉妹なのか?と、一瞬思ったが、


いやいや、やっぱり違うな。後から聞いたところ、こちらの双子の美少女姉妹は、アイリス姉妹といい、このあたりを治める城の城主の娘たちだという。


名前も、アイリス・ユキと、アイリス・アキというそうだ。


しかし、どこからどう見ても、あの星名姉妹にそっくりだ。


星名由希と、星名亜希にそっくりじゃないか。


いったいこれは、なにがどうなっているのか、僕はただただ、戸惑うばかりだった。


「しかし、これからどうしようかなあ…。」


僕は途方に暮れていたが、とりあえずは、あのアイリス姉妹のいる城の、城下町へと向かい、そこで情報収集をすることにしたのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ