001「プロローグ」
俺、赤司総介は日本に住む大学1年生だ。
何不自由なくとは行かなくてもある程度恵まれた環境で育ってきた。
容姿は背が179cm 体重60kgという平均程で顔は10人いれば7人がイケメンというぐらいには整っている。
頭の方もずば抜けていいというわけではないがそこそこ優秀なほうだ。
それに加え、中高とテニスをやっていて何度か全国大会まで出場している...優勝とまではいかなかっが。
しかし、
彼女はいない
もう一度言おう
彼女はいない
何故、ここまで平均より上のスペック...いやモテる要素は完璧のはずなのに俺に彼女がいないか
それは
俺がオタクだからだ
今、「は?」ってなった人もいるだろうが間違いではない
俺は俺という人を客観的にみても俺がモテない要素はそれ以外見つからなかった。
故に俺のモテない理由は俺がオタクだからという結論に至った。
何故オタクだとモテないのか、その理由は単純だ
この世界にはオタクはほぼ存在しない
今から50年ほど前、
ここ日本はオタクの産地といわれるほどオタクで溢れかえっていた
アニメ、ゲーム、アイドル、鉄道 等々様々な分野を極めた人がたくさんいた
しかしその人たちは頻繁に問題を起こした
アニメオタクは二次元と現実の区別がつかなくなり幼女誘拐を
ゲームオタクも同様に殺傷行為を
アイドルオタクはストーカーを
鉄道オタクに至っては電車をコレクションにしたいという理由で電車を盗み、走らせて事故を起こし死亡者100人余りの大事故を起こした
そんな人たちを世間は黙って見ているはずもなく彼らに対して風当りが冷たくなったということは火を見るより明らかだった
だか彼らは世間の目などを気にはしていなかった、彼らにとっては自分の趣味がなによりも優先されるべき事柄でそれ以外のことはどうでも良かったみたいだ。
そんな彼ら...オタク集団の中でもアニメオタクだけは別格だった。
彼らはアニメやライトノベルに出てくるように異世界や魔法というものが本当にあると信じて疑わなかった
そしてアニメオタクの中でも特別優秀な人達が何年にもわたる研究をした結果。
この世界には魔法があったのだ。