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15.シュタイン帝国、三面作戦を決行す!

 ブチっと切れた。


 内政物のはずだったんだよ!

 畑を3メートルの深さで耕す、チート農業をしたいんだよ-! 

 内政詐欺だろぉー、これぇー!


「面倒癖ぇんだよぉ! お前らは-!」


 地図作製用ゴーストを使って、位置を確認

 城外へテレポート!

 60メートルに巨大化していた。


では、巨大化のプロセスをもう一度見てみよう。 

「むぅうん!」

 0.05秒で巨大化は完了する。


 2度目のテレポート。

 出現場所はドラフェンの南、コーブロック王国軍が刈り取っている領土。

 軍中央、主力とおぼしき集団の前に出現。


 攻撃の前に、私の行動の正当性を喧伝する。

「私はシュタイン魔帝国の王なり! 先ほど私は、ドラフェン王国の魂を買った! よって、この地に徒成す者は私の敵なり!」

「ちょっと待ったー!」

 ここで、ちょっと待ったコール!


「シュタイン魔王国より、領土侵入の申し出があったはず! シュタインの魔王は二言を呈するか!」

「魔王じゃなくて帝王な」


 ごもっとも!

 しかし、内政ライフを邪魔された怒りの方が大きい。

 私の立場ってものもある!

 主に国名変更の点においてだ!


「シュタイン魔王国は、つい先ほどをもってシュタイン魔帝国に吸収合併され消滅した! よって以前の条約は全て無効となる! つまり、お前らみんな死ねー!」


 火焔系ブレス三連射。

 150平方キロメートル(奈良盆地の1/3程)が炎に包まれた。


「理不尽だーっ!」

 頭の良さそうな司令官を含む大勢の軍人が炎の中に姿を消した。




 3度目のテレポート。

 出現場所はドラフェン王国の北にして、ガイヤベルト王国軍との接触面。

 指向性邪眼全開! 精神攻撃スキル入り遠吠えを全力で添えて。

 ガイヤベルト軍に相当数の死亡が確認。


 お次は、劣化版ブレスを三連射。

 そして音声拡大。テレパシーVol25。


「私は10分前(この世界では意味不明の単位)に改名されたシュタイン魔帝国の帝王である! ドラフェン王国は、私のシュタイン魔帝国の属領となった。属領の領土、及び民に手を出す者は死を持って償うべし!」


 もう一発、劣化版ブレスを発射。山1つを根元から吹き飛ばす。


「理不尽だ!」

「実力差が有りすぎると無理な理も通るのだよ!」

 気合いの破壊的波動を放ってから、4度目のテレポート!




 シュタイン魔帝国が東の国境。ホーエン王国軍が軍を集めている平原にて。


「国境に軍を集めるだけで宣戦布告と見なす-!」

「理不尽だー!」

「お前ら打ち合わせしただろ?」


 劣化版ブレス3連射。

 ホーエン軍をボコボコにしてやった。


「私が宣戦布告と判断したら宣戦布告なのだ! 嫌なら戦争だ! それからシュタイン魔帝国に改名したからな! ちゃんと伝えておけ!」


 一方的に宣言して、5度目のテレポート。

 出現場所は、ドラフェンの王都。


 あ、暴動が始まってる。

 そこかしこで略奪や強姦が行われているのがよく見える。


 邪眼(恐怖)全開! 怯みの能力を乗せた咆吼オン!

 そして吠える!

「人間共よ! 静まれーっ!」


 空気を伝播する波動の一部が、建物の固いところを壊したり、そう少なくない人間の鼓膜を壊したり、精神を壊したりしたが、想定内だ!


 夕日を背に立つ60メートルの魔物。(あ、夕方だったんだ)

 メリメリと音を立て、背の黒い翼を展開する。曲げた指に力を込めて、鋭い爪を剥き出しにした。

 邪眼効果でルビー色に光る目。各所から吹き出す不気味な青い光(無害・特殊効果)。

 そして、獣的な咆吼!


 贖罪と緊張の効果を乗せたから、手に武器を持つ者まで尻餅をついて竦み上がった。


「聞けい! 私はシュタイン魔帝国の帝王である! ただ今をもってドラフェンは私の帝国の属領となった! ただ今を持って、王国の法は効力を失墜し、帝国の法のみが効力を発揮する。この件に関し、口答え並びに反抗的態度は許さぬ!」

 まずは高圧的に、恐怖と不安の植え付け作業。


「だが、安心するがよい! 北より進駐してくるガイヤベルト軍、南より進駐してくるコーブロック軍は、全て蹴散らした! 私の国を侵略する者は、未来永劫現れぬと知れ!」

 諸外国の侵略はない。解りやすく言うと、戦争は勝利で終わった、と伝える。


「武器を捨てよ。内戦、抗争、リンチ、テロ、その他私が不快と感じる行為や思想は許さぬ」

 そして、内部で武力を行使する事を禁じた。


「数日中にキサマらの無能な王が帰って来るであろう。しばらくはその命に従え。いずれ私が品行方正に仕込んだ王子が次の王となるであろう」


 今の王はだめだ。ここであいつの未来を潰しておく。

 そして、シメは脅しで終わる。

 手加減を加えた本気ブレスを水平発射。

 王城の物見櫓が吹き飛んだ。


「私の好みは素直な人間である。それを末代まで忘れぬ事だな。フハハハハハ!」

 大口を開けて笑った。

 HPを使わぬ笑顔だから、自分でも怖いと思う。

 そして考えつくあらゆる特殊効果(無害・無意味)を用いて、テレポート。姿を消した。

 


 各戦場に残ったのは、黒煙と死体、そして打ち砕かれたプライドの破片だけであった。



 くくくくく、城に帰ったらドラフェンの組織変更だな。

 私の思うがままの国に作り替えてやる。

 

 手始めに集団農場と国営農場だ!


 内政が楽しみだ!





次話で、第1部 完です。

第2部から内政モノになるはずです!

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