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シナリオ  作者: bacteria2012
1/3

0-1

本編No.1~

その他No.0,x

 スッと消えていく音が聞こえてきそうなほど、その瞬間だけがやけに強調されている。時間がたち、周りの景色が霞んできても、彼女とあの高くて蒼い空を忘れることはないのか。やがて小さく消えていく彼女の姿はとても非日常的で、魔法でもかけられたような錯覚に陥る。

 気付くと僕はあの日、あの場所に立っていた。

 切り取られたはずの風景が再構成され、古びたコンクリートタイルを描き出す。そして錆びたフェンスの向こう、彼女――――立原ユイはいた。無邪気に笑っていたはずの彼女が立っていた。

『なにをしてるの?』

僕の問いはとても間抜けで、それでいて少しばかり的を射ていたかもしれない。

『――――――――――――――』

彼女は確かに微笑んだ。だけどその笑いは少し儚くて、寂しげだった。

『――――だ…―――――に、そ…――。』

彼女は口を動かして何かを伝えようとしている。

 でも、僕は、僕は、僕は………っ!!


 『バイバイ?』


 幻覚なのだろうか?いや、これは現実………?ちがう。ちがうだろ?待って、待ってくれ!

何処へ行くんだ、え、え………

ズシャッと気味の悪い音がして、僕の思考はスパイラルから抜け出して。


―――――あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!


何もできなくて、ただ叫んだ。

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