たとえ忘れてしまっても
掲載日:2012/02/06
本当に覚えていないの?
私の名前を呼んでよ。
君は知っていたんだよ?
優しい声で呼んでくれていたんだよ?
お願いだから覚えていてよ。
私は君のこと大好きだったんだよ?
私は君の優しい声も温かい手も知っているよ。
覚えているよ。
忘れるはずないでしょ?
「ずっと一緒だよ」って言ってくれたんだよ?
ねぇ、本当に忘れちゃったの?
君は私のこと「好き」って言ってくれたんだよ?
君は私のこと好きだったんだよ?
ねぇ、あの言葉も、あの日々も、この思い出も。
全部、本当にあったよね?
だって、こんなにもはっきりと覚えているよ
「あなたは? 誰?」
あぁ、本当に忘れてしまったの?
けど、やっぱり君は優しい声をしているね。
やっぱり君の手は温かいね。
「ごめんね」
また来るからね。
だって、君が忘れてしまっても。
私はいつまでも覚えているから。
心配しないでね。
二人の思い出はずっと私が覚えているからね。
……でもね
この思い出は君も覚えているはずなんだよ?
きっと、心の奥深くに……
読んでいただきありがとうございます。
細かい設定などはあえて書かず短編にしました。
今のところこれを長編に書き直す予定はありません。
感想、意見、大歓迎です。
次回もよろしくお願いします。




