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たとえ忘れてしまっても

作者: 片結 あるふ

 本当に覚えていないの?


 私の名前を呼んでよ。

 

 君は知っていたんだよ?

 優しい声で呼んでくれていたんだよ?


 お願いだから覚えていてよ。

 

 私は君のこと大好きだったんだよ?


 私は君の優しい声も温かい手も知っているよ。

 覚えているよ。


 忘れるはずないでしょ?


 「ずっと一緒だよ」って言ってくれたんだよ?


 ねぇ、本当に忘れちゃったの?

 

 君は私のこと「好き」って言ってくれたんだよ?

 君は私のこと好きだったんだよ?



 ねぇ、あの言葉も、あの日々も、この思い出も。

 全部、本当にあったよね?


 だって、こんなにもはっきりと覚えているよ


 「あなたは? 誰?」


 あぁ、本当に忘れてしまったの?

 

 けど、やっぱり君は優しい声をしているね。

 やっぱり君の手は温かいね。


 「ごめんね」


 また来るからね。


 だって、君が忘れてしまっても。

 私はいつまでも覚えているから。



 心配しないでね。

 二人の思い出はずっと私が覚えているからね。


 ……でもね

 この思い出は君も覚えているはずなんだよ?

 きっと、心の奥深くに……

 

 

読んでいただきありがとうございます。


細かい設定などはあえて書かず短編にしました。

今のところこれを長編に書き直す予定はありません。


感想、意見、大歓迎です。


次回もよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝見させていただきました。 短い文章の中に切ない気持ちが表現されていて、とても良かったです。 素敵なお話をありがとうございました。
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