第0話 プロローグ
「今日もいい天気ですね」
少しノイズがかかった音が誰もいない廃墟にこだまする。その音は誰に向けられているわけでもない。何故ならばこの世界にヒトの言葉が伝わり、会話のできる生物などいないのだから。
しかし、その音はまだ鳴り続ける。
「今日は何をしましょうか。といっても何かすることがあるわけではないのですが。」
その音は、少し笑ったかのように鳴った。
「今日もこの世界は美しいですね」
…ここで少し訂正しよう。この音はただの音ではなく、「声」であると。そして、その「声」はまた何かを言う
「では行きましょうか」
すると、声の主の上部にある二つの楕円から光が発せられる。
『歩行モード、及び探索モード、ON。No.013-A.CN:MEA,起動』
そう声の主からまた別の声が発せられると、声の主は立ち上がり、その姿を表した。その姿はとっくの昔に滅んだはずのヒトに瓜二つであった。しかし、それは確実にヒトでは無く、あえて言うならばロボットである。そう、声の主はロボットであった。この沈んだ世界にたったひとつ残された、ヒトの文明である。
ーその名は・・・・「MEA」ー
これは、たったひとつ残されたヒトの証が、本当の「美しさ」を知っていく物語である。
お久しぶりです。ものすごく長い間失踪していましたが、今日から時々復帰していこうかなと思います。作品は書きたい時に書きたいものを書くという意識でいきますので、今後ともよろしくお願い致します




