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第194話 結婚式(人間の)

2回目の結婚式。

以前に婚約の儀も行った大聖教会。


招待したのはキャサリンに負担にならないように小規模の選ばれた人たち。

50人くらいの知り合いばかりの小人数。

俺からすればいつものメンバー、気楽だしそんなことよりキャサリンの体調の方が気になる。


王宮からは王妃様そしてシャルロット第二王女。

親族は俺の今世の両親と新婦の両親キルリスとマーサさん。

もちろん二人が強引に準備した結果だ。

王様に個別に呼び出されて、結婚式に参加できないお詫び、というか文句言われた。

「急。おまえ俺呼ぶ気ないよな?」

それキルリスに言って貰えますか?


キルリスの仕事絡みでガイゼル司令官とジン副司令官。

学院絡みではラノック教授、ガリクソン教授、ゼクシー。

生徒代表とタペストリー侯爵の代理としてフローラ会長。


本当はセバスにも出席してほしかったんだけど当然のようにやんわりと断られた。

近衛隊長のシュタインは警らの皆さんとこの一帯を警備してくれている。


大司教様の前で夫婦の宣誓を行った。

本来ならここで世界の理に俺達が夫婦になったことが記載されるのだ。だけど。

すみませんそこはエルフの森で済んでるんで。


後で司教様ににこやかに注意された。


キャサリンはお腹を締め付けないよう選び抜かれた婚礼服で、白く美しく輝いていたのは言うまでもない。

婚約の儀と同じようにこれも神様の祝福か眼福が再現される。

はずだと思ったんだけどなあ。


光の加減も何もかも過剰にエフェクトされすぎて。チカチカ。

美しさを通り越して目がやられたのは誰のせいだ?

なんか神々しさが通り越してまぶしくて逆になんだかわかんないんだけど。

ちょっと残念感が出ちゃってるのは気のせいか?


婚姻の儀のあと王宮の一室で軽い食事会が開かれ披露宴。俺達は王国においても晴れて夫婦となった。


シャルロットからは『いいから近々にいらっしゃい。聞かなきゃいけない話だらけでどこから聞けばいいかわからないわ?たっぷり時間がかかるからそのつもりでいるのよ!』と脅された。

フローラ会長からは『タペストリー領への新婚旅行は忘れないでくれてるね?ところでワタシはずっとひとりで生徒会活動をしているのだが何かご褒美があってもいいとは思わないか?』とプレッシャーなのかおねだりなのかわからない圧をかけられた。


短い時間だったけどベッシリーニ邸に戻ってやっと一息ついたところ。

大聖協会の中に持ち込んだ俺の武具達と教会の周囲まで来てくれていた従魔たちがワイワイと騒いでいる。


《なかなか見ごたえのある式だったな》


「そうじゃの。滅多に見れる光景ではなかったの」


「いやあれは二度とご遠慮ねがいてーな」


滅多に見れない美しい花嫁のキャサリンの話をしているのかと耳を傾けるとどうも話が違う。


「なんだよおまえら、いい式だったろ?」


「いい式であったな。だがそれ以上に見ごたえがある式だった」


ロボがでかい図体で意味深げに頷いている。

見ごたえ?

なんだかポイントずれてる気がするぞ。

荘厳とかそういう意味で言ってるのかよ?


《あんた気付かなかったの?》


「ん?なんかあったのか?一応魔力感知はしてたけど俺達に危害を加える気配はなかったぞ。それとも裏でお前らに手間かけたか?」


《そうじゃなくて。あの場所にいろんな存在が集まってたのわかってないの?》


「いろんな存在?なんかちゅーしょーてきな言い方だ」


《まず教会の偉い人が人間の神様を呼んだわよね。でもアナタたちの婚姻を世界の理に書き込めなかったでしょう?》


話したつもりなんだけど、わからないよなあ。エルフの森で、って言った途端にハテナ?って顔されたし。


「ああ。もうエルフの森でやってもらってたからな」


《人間の神様がムッとしたところで精霊の神々が様子見に来ちゃったのよねえ》


「え?なんで?」


精霊の神様。

深淵の森でみんなを見守ってるんじゃないの?


《もうこの夫婦には自分たちが祝福を与えたからって啖呵きりに》


「んんん?啖呵?神様が啖呵なんてきらないだろう?」


《まあ教えに来ただけなんだけど。でも結果としては自分が与えた祝福にケチつけるなよってプレッシャーかけにきたのよ》


「?」


教えに来た。わかる、ような?人間の神様が困らないようにかな?神様同士ってそんな感じ?

それでプレッシャーって。

いいから誰か分かりやすく教えてくれよ。


《それならって人間の神様があんたらの子に祝福しようとしたらそっちにもまあいろんな祝福がつきまくってて。アタシの祝福もついてるけどね?》


「自分がやろうとしたら先にやられちゃってた系?この認識であってんのかほんと!」


《そう、それでもうここまできたからとにかくってユーリ達二人にも子供にも、人間のかみさまが更に祝福を与えちゃったのよね。その瞬間精霊の神様が・・・久しぶりに肝を冷やしたわよ。ほかにも竜神の気配もあったし、魔物の神々の気配もかなりあったわよ。みんな祝福しちゃおうとして。それに精霊の神々がニッコリ笑って拒絶の結界を張ろうとして。天界戦争でも起こる勢いで》


「なんでそんなに祝福してくれようとするんだ?」


《簡単にいうとあなた達家族にツバをつけたいのよみんな。あんたがこれから神様になったとするわね?》


なったとする。

仮定、だよな?

それで神様が・・・?ナニ?


「なるかどうかは別としてナンダ?」


《神となったアンタがまだ人間として修行している頃に自分のところへ婚姻を認めてもらおうと儀式を捧げた。どう?》


「うっ・・・」


なぜそんな大げさな話にするんだっての。


《自分のところに来て祝福をもらえるように願い、神様側はそれに快く応じて祝福を与えた。その後に子が神様となった?まるでその祝福のおかげ?みたいな?》


「うううっ・・・・」


《祝福を与えた神様の眷属になるわけじゃないけどね。でも崇拝して願いを捧げた存在っていう繋がりができるワケ》


「うううううっ・・・・」


《ぶっちゃけアタシからするとサバちゃんがさっさとアンタたちの婚礼の儀をしたのってかなりグッジョブだったワケ。アタシたちの神様にアンタら家族が真っ先に頼ってくれたことになってるし》


「ううううううううううっ・・・・・」


《あんた達家族からすればいいことじゃない?いろんな存在から祝福されまくってるんだから。それにね?》


「なんだよ、まだなんかあんのかよ・・・」


《あんたの子供は前よりすごいことになっちゃってるわよ。もう豪運ってレベルじゃなくて神運っていってもいいかもしれないわ神ってるっての。普通に生きてればそれだけでオーバー・スペックくらい余裕でなっちゃうんじゃないかな?神様の補正がじゃぶじゃぶで駄々洩れじゃなくって駄々付き》


「うちの子供はふ、普通でいい。健康ならいい。それだけなのに」


泣けてきたぞ。

みんな気にかけてくれるのは嬉しいけど。

なんか違う気がするんだけど!


《その線は100%ないから覚悟決めておいてね?いいじゃない親子二代で神の道を目指すってのも。そんなわけだからあんたら親子には神様だってツバくらい付けときたくなるわよ》



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