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2人の聖女が繋ぐ物語  作者: ねがぽじ
3/5

主人公(ヒロイン)のジャンヌに転生したみたいです……(3話)

☆2人の聖女が繋ぐ物語☆


〜第3話〜


☆この話は、乙女ゲームの主人公ヒロインのジャンヌ·アルベール、または、山田やまだはなの視点です☆


私は、昔から要領が悪くて自分でも駄目人間だと思います。

そのせいで学校では、虐められていました。

両親からも愛を受けずに過ごしたと思います。

家庭教師の先生も無能て言われて軽蔑されています。


「ご、ごきげんようです……」


私は、教室に入るとクラスメート達に挨拶をしました。


「「「「…………」」」」


クラスメート達は、私に挨拶をされると軽蔑した様に黙って見つめました。


私は、無視されるのが悲しくて泣きたくなるのを我慢しました。

授業の準備をする為に教科書とノートと筆記具を出そうとしました。

でもノートが無くなっていました。

仕方がないから新しいノートを出しました。

筆記具から消しゴムとシャープペンを出そうとしました。

でもお気に入りのシャープペンが無くなっていました。

良く物が盗まれます。

しかもお気に入りの物が良く盗まれます。

それが悲しくて泣きたくなりました。


次の授業が体育でしたから教室で体操服に着替えようとしました。

ふと、スマホの写真を撮られる音を聞きました。

私は、周りを見渡しました。

でも誰が写真を撮ったのか解りませんでした。

私は、良く盗撮されます。

きっと私を笑い者にする為に写真を撮られます。

それが怖くて学校に休みたくなりました。


学校から帰ると家庭教師の先生の授業を受けました。


「花様、こんな問題で手こずっては、いけません。

桜様ならば直ぐに問題を解けましたよ。

もっとしっかりしてください、花様」


家庭教師の先生は、深くため息を吐いて軽蔑した様に私を見つめました。


「す、すいません……」


私は、家庭教師の先生に軽蔑されるのが悲しくて頭を下げて謝りました。

自分の無能に嫌気がさしました。


私は、桜さんがどんな人なのか気になりました。

だから桜さんが通っている学校に向かいました。

学校の校門で待っていると凄く綺麗な美女神の様な女性が学校から出てきました。

この女性が桜さんなのが直ぐに解りました。


「なんて綺麗な女性でしょうか……

まるで美の女神様の様です……

こんな女性が恋人でしたらどんなに幸せでしょうか……

ブサイクの私では、おこがましいですよね……」


私は、恋する乙女の様に顔を赤らめてうっとりと桜さんを見つめました。

そして桜さんと恋人になれば幸せだと思いました。

次の日になると自分の学校に向かいました。

学校では、虐められていましたから憂鬱でした。


ふと、女の子が青信号で渡っていると暴走車が突っ込んで来るのに気が付きました。


「危ないです!?」


私は、慌てて女の子を突き飛ばして車から庇いました。

でも私は、そのまま車にふっ飛ばされました。

そのまま地面に叩きつけられました。

今度人生は、虐められない幸せな人生を送りたいって願いました、

そしてそのまま意識を失いました。


…………………

…………

……


「う……ん……

あれ、私は、何故生きているのですか……?

確か女の子を庇って死んだはずですよね……」


私は、気がつくと知らないベッドの上でした。

だから状況を整理する為に顔に手で触りました。


「良かった。

気がついたのね。

ジャンヌは、木から落ちた衝撃で気を失っていたのよ。

何処も悪くない?」


女性は、心配そうに私を見つめました。


「えっ、ジャンヌって私の事ですか……?」


私は、状況が解らなくて戸惑いながら女性を見つめました。



「あなたが私の娘のジャンヌ·アルベールでなかったら誰なのですか?

もしかして私、ジャンヌの母親のエリカ·アルベールの事も忘れたのですか!?」


エリカさんは、私の肩を触り泣きそうな表情で私を見つめました。


「す、すいません……

記憶が混乱しているみたいです……

で、でも、しばらくしたら記憶を思い出すと思います……

ですから……その……

本当にすいません……」


私は、泣きそうなエリカさんを見て慌てておどおどしながらエリカさんに頭を下げて謝りました。


「あっ……

ご、ごめんなさい、記憶がないのに1番不安なのは、ジャンヌよね……

焦り過ぎたわ。

ゆっくりと記憶を思い出せば良いのよ……」


エリカさんは、私を優しく抱き締めて優しく微笑みました。


「ありがとうございます、エリカさん……」


私は、エリカさんを抱き締め返して嬉しそうに微笑みました。


「ジャンヌ、私の事は、いつも通りにお母さんって呼んでも良いのよ。

まあ、でもジャンヌが記憶がないのだから無理にとは、言わないわよ」


エリカさんは、私のほっぺたを触り優しく微笑みました。


「あ、ありがとうございます……

そ、その……エリカお母さん……」


私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。


「はい。

ありがとうございます、ジャンヌ……


今は、ゆっくりと休みなさい……」


エリカお母さんは、私の頭を撫でて部屋から出ていきました。


「ジャンヌ·アルベール……

それにエリカ·アルベール……

何処かで聞いた事がある名前です……


それでこれが今の私の姿なのですね……

綺麗な金色の髪です……

でもこの可愛らしい顔は、何処かで見た気がします……


それにこの部屋の景色に何処かで見た気がします……


ジャンヌ·アルベールって乙女ゲームのジェノサイドラブフォーエバーの主人公ヒロインに転生したのですか!?

しかも乙女ゲームのジェノサイドラブフォーエバーって色んなキャラクターが死亡フラグ満載のデスゲームって言われている乙女ゲームですよね!?

しかも乙女ゲームの主人公ヒロインって確か死亡フラグ満載の破滅フラグが沢山ありましたよね!?


でも無能の私にピッタリかも知れませんね……

今度こそは、虐められない様にひっそりと過ごしましょう……」


私は、小さく両手を握り締めて虐められない様に過ごす事を決意を表しました。


〜つづく〜


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