表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掌編小説  作者: 唯野
4/38

三題噺 ギャル デート 不倫

どうしてこうなった?


流行りの出会い系サイトで知り合った女と軽くデートの筈だったのに、いざ会ってみたらその女は明らかに誘っている様な胸元を大胆に開けたカットソーに、足を上げればショーツが見えてしまいそうなミニスカート。


「初めまして、あたし、リナって言います」


「はあ、どうも、自分は剛志です」


丁寧な挨拶とは真逆のギャルの登場に困惑していたが、俺はその格好以上疑問を聞いてみた。


「えっと、リナさん?、つかぬ事を聞きますが、おいくつですか?」


出会って数分でする質問ではないが彼女はプロフィールには20歳と書いてあったが、俺の見立てでは三十近いおばさんが無理やり若作りをしているようにしか見えない。


「えっ!あのっ!ホントにハタチですよっ?」


「顔をそらしながら言わないでください。」


剛志としては騙されたと思ったが、よくよく見ると、元は良さそうだった。


慣れない化粧と衣装のせいで見れない姿になっているだけと判断した。見た目が若ければ四十でもいける剛志はこれはこれで一人で納得した。


一方のリナは実際には娘の代わりに行くことで不倫を黙ってもらうことになっていたので、このまま帰りたい気分だったが。食事に誘う剛志に困惑した。


「えっと、ホントに何も聞かないの?」


「何がです?」


「そのぉ~、私の事」


「事情はどうあれ、綺麗な人みたいなので食事位したいなと思っただけです」


言い淀むリナに顔を近づけて、剛志はそう言った。


目を開くリナは少しだけぐらついた、久しく感じていなかった、母ではない女がうずいた。


「そうですか。すみません剛志さん、先にお洋服買いに行きませんか?」


次はリナから顔を近づけた、そこには戸惑うギャルはいなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ