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掌編小説  作者: 只野村人


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三題噺  ミートソース ゴルゴンゾーラ お地蔵様

とある街でミートソーススパゲティを売りにしてお店を経営しているいる男性。



しかし、最近はマンネリ気味で客足が遠のいている。



そこで新商品の開発に乗り出したのだが、どこか物足りない、後、一味欲しいと思い市場をぶらついていると香ばしい香りがしてくる。



匂いの発生源に着くとそこにはゴルゴンゾーラチーズが売られていた。



料理人としてインスピレーションが湧いた男性は迷わずその店に並び店主にチーズを注文する。



しかし、最近の売り上げが芳しくないので財布の中身が寂しいことを失念していた。



お金が足りずに悩んでいると視界端にお地蔵さまが祀られていた。



この際何でも良いと思い、お地蔵様に心の中でお願いすると、不思議と返事があった。



『そのゴルゴンゾーラは主との縁が確り繋がっている。押せば道は開かれるであろう』と。



間々よ、と思い切って店主に気持ちをぶつけることにした男性。



「店主っ!どうかこのゴルゴンゾーラを少しだけ分けてはくれないだろうか。私はそれなりの料理人でな、どうしてもコレが必要なのだ!」



すると店主はそこまで言うのなら料理の腕を見せてくれと言ってきた。



その言葉に力強く頷く男は近くの厨房を借りて調理をして見事なミートソーススパゲティを作り上げ、仕上げに、件のチーズを上から振りかけて完成。



出来立てを店主に食べてもらうと絶賛された。



今後もぜひとも取引をしたと言われた。ここまで腕の立つ料理人ならば格安で卸そうと。



後日、その光景を遠目に眺めていた群衆が彼のお店に押し寄せ繁盛した。



因みにちゃんとした正規の値段でチーズは購入したそうな。


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