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125話 アルティメットスキル②


【レベルアップしました】

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【レベルアップしました】

【レベルアップしました】


【功績 頂点が頂点・極にグレードアップしました】

【頂点・極:全ステータスが60上昇】


【功績 大嵐の覇者を獲得しました】

【大嵐の覇者:格下との戦闘時与ダメージ100パーセント上昇】


【称号 ドラゴンキラーが滅竜士にグレードアップしました】

【滅竜士: ドラゴン系との戦闘の際ステータスが40パーセント上昇し、被ダメージが25パーセント減少】



【称号 滅竜士を獲得したためスキル 滅竜魔法・黒Lv5を取得しました】

【滅竜魔法・黒:ドラゴン系特攻魔法。ドラゴン系への与ダメージが50パーセント上昇】


さすがはAランクのディザスターゲートだ。腐毒龍ディリティリオですらここまで一気にレベルが上がることはなかった。


それに加え称号や功績がより強力なものとなり、更には新たなスキルとてんこ盛りだ。

ドラゴン系統の敵とかなり限定的ではあるが、もし対峙した場合は爆発的な力を見せてくれるはずだ。


それに滅竜魔法に関しては、特攻魔法だが普段の戦闘でも間違いなく活躍してくれる事だろう。

雷系の魔法しか使えなかった響にとってなによりも大きい戦果なのかもしれない。


黒という点が気になるが、それは追々確認すればいい。とにかく、この一戦は更なる飛躍に繋がったのだ。


「いてて、身体がバキバキだ……でも、俺が勝った」


その場で大の字に寝転がり、天に向け拳を掲げる。

一体何度死にかけたろう。一撃の重さは群を抜いていた。この一戦はフラクタス戦にも劣らぬ苦戦を強いられた。


そんな響に贈り物とでも言うように、崩れた死体から一本の角が落ちてこちらまで転がってきた。


「これは、ゲオルギアスの……?」


【黒暴竜の神角:黒暴竜の力の象徴。極めて困難だが加工が可能】


──加工か……まあいいや、とりあえず持って帰ろう。


響は角を眺めながら勝利を噛み締めていると、自身のステータスが気になった。かなりのレベルアップと共に、新スキルも増え、あまり把握出来ていないのだ。


【ステータス】


F級覚醒者 佐藤響 Lv188


HP:7820MP:1240

功績:ジャイアントキリング 単独踏破 志大才華 頂点・極 限界突破 大嵐の覇者


称号:滅竜士


力493

防御力410

知能408

速度485

精神力452


スキル

・弱点特攻Lv6

・迅雷Lv5

・飛燕Lv3

・滅竜魔法Lv5

ユニークスキル

・黎明之刻Lv3


アルティメットスキル

・万物照覧


振り分け可能ステータスポイント 12


ざっとステータスを確認した響は自然と顔が強ばっていた。

強くなったとかのレベルではない。飛躍いうのが正解だ。

先程までと比べると次元が違う。ステータスだけならそこまででもないが、功績、称号、新スキルなど加味すれば別人レベルの変わりようだろう。


「なんか凄いことになってんなこれ……変わりすぎて把握するのも一苦労だな」


そんな事をボヤいていると、突如瓦礫が眼前を通過した。

何事かと飛んできた方向を見てみると、


「──おいおい……この短期間で随分力を付けたな響」


翼は目の前の光景を見て、驚くと共にニヤリと笑った。


「翼さん! はは、でも何回か死にかけましたよ……」


苦笑いしているものの、ゲオルギアスは一刀両断されている。

脳天から尾の先端まで綺麗に真っ二つだ。

こぼれ出た臓物と血液は、血溜まりと言うにはあまりに多い。どちらかと言えば血の池という方が適切だ。


そしてダンジョンの攻略の証、外へと繋がるゲートも姿を現した。


「まさか一人で倒すとは思わなかったぜ。目印の件、悪かったな。最後の最後で忘れちまってよ」


バツの悪い顔で頭をかいているあたり、やはり気にしていたのだろう。

本来翼がこちらへ来ていれば直ぐに終わっていたのは間違いない。


しかし結果だけ見てみると、死にかけた者こそいるがドレイクという絶大な戦力の獲得、そして響の超強化とかなりいい結果になっている。


「あー……まあ結果オーライじゃないですか? それより、早く戻りましょう。皆が心配です」

「ああ、どうやらこっちは囮だったみたいだしな。本丸は外だ。アイツらがいるから問題ねぇとは思うが……」


アイツら、というのはクラッド達とS級探索者の事だろう。

確かに彼らが負けるところなど想像出来ない。が、万が一と言う事もある。


その時、轟音が響き再び瓦礫が吹っ飛んできた。


土煙の中から現れた黒竜は、小さいながらも半端ではない存在感を放っていた。

ゲオルギアスと同等か、もしかしたらそれ以上かもしれない。


咄嗟に構える響だが、翼がそれを制し、


「ドレイク、こっちは片付いた。外まで頼む。……あー、コイツは俺の連れだ。モンスターだが気にすんな」

「えぇ……」


連れ、と言うカテゴリーにモンスターが入るなど聞いたこともない。響は若干、引きながらそれでも翼らしいなと思い言及はしなかった。


「そうか。黒竜族も我だけになってしまったのか……」


ドレイクは目を伏せて呟いた。やはり何か思う所はあるのだろう。


「二人とも我に乗るがいい。あまりここには居たくない」


背に乗ることを促すと、翼はすぐにのったが響は少し戸惑いながらだった。

モンスターの背に乗る日がくるなど、微塵も思っていなかった。


二人が乗ったのを確認すると、バサッと翼を広げゲートへと突っ込んだ。

その際、ふと響はある事が気になった。


──そういえば翼さんのステータスってどれくらいなんだろう。多分、今俺が全力でやっても相手にもならなさそうだけど……

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