初めから、めんどくさい
休みって人をダメにするらしい。
特に、日頃からやる気がない人に、しばらく休ませると、だらだら地獄から這い上がれなくなることを、今、身をもって実感している。
今年の5月に会社が倒産した。
長期ゴールデンウィーク明けの月曜日に、決算めんどくさいなって呟きながら出勤すると、会社前で取引先、上司、同僚が騒然としていた。
どうやら経営者御一族が、計画倒産を企て、いろんなお金を踏み倒して海外逃亡したようだ…。
まあ、会社に恩も未練も無いが、皆さんの嘆きを一通り聞き、その足でハローワークに相談に行った。
不幸中の幸いで、ほどなくして失業保険を受給できた。良かったと一安心したが、世の中の不況に反映して、次の仕事は全く見つからない。
というか、書類選考で全部落とされる。
会って話す必要性すら無いと全否定される「今後のご活躍お祈り申し上げます」で締め括られる、所謂お祈りメールや手紙に、恐怖すら感じはじめてきた。
応募した会社から、返送される手紙が薄いと開けるのすら恐く、未開封のまま玄関の下駄箱上に放置している。
短大卒業後、ずっと勤めた営業事務は、営業のサポートという雑用が中心なので、特別なスキルは必要なかった。
勿論、自身に資格を取ろうという向上心が無いのもいけなかった。
失業保険が先月で終わったので、生活を維持するため、なんとなくコンビニでアルバイトを始めなくてはならなくなった。