脳出血後のリハビリ習作・400字詰め原稿用紙1枚で何が書けるか(6)
脳出血後の失語症状リハビリとして、400字詰め原稿用紙に手書きしていたものです。
恥ずかしいミスがあってもそのままテキスト化しているので、誤字脱字やオチ不明等はご容赦を。
なお、リハビリは現在も継続中です。
六月十三日
卵が先か、鶏が先か。そんなことを悩む事は亡くなってしまった。
「教授、大発見です! 鶏は実在したんですよ!」
古代の宇宙船を調査していた青年が、唾を吐いた//?
「アルフレッドくん、それじゃ回路が壊れるよ。データを残して置くように」
古びた宇宙服を撫で回しながら、教授は周囲を見渡した。
「そういう教授こそ、脳内データがおかしくなっていますよ?」
「いかんいかん。予備回路を発掘せんと、動かなくなってしまうのう」
「あー、寿命が終わりそうなんですね。私が探しますから、教授はスリープしてください」
アルフレッドは、また忘れてしまった。
人間の可能性を残すために走り回るのに必死で、鶏と卵より機械を探すのが大変だったのだ。
//オチ不明