第九十五話 検証! それぞれの仲間魔物!
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これも皆さまからのご愛顧の賜物です。
これからもりあダンをよろしくお願いいたします!
「いやー、持ってるなー秋彦ってば……」
「あらあら……ドラゴン。これは凄いわね……」
「これはたまげたわ……」
「……かわいい」
「こ、これ本当に俺の子なのか……俺がこの子のパパなのか……」
しばし感慨に浸っていると、突如ダンジョンウォッチが妙な音を立て始める。おそらくいつものアップデートのお知らせと思われるが、ダンジョンウォッチを見てみる。
≪ダンジョンウォッチが更なる機能を獲得しました!≫
≪従魔管理≫
これは恐らくモンスターテイマーのスキルを持った人が仲間の魔物、従魔管理という言葉から察するに【従魔】を手に入れた事でアップデートされたのだろう。
ダンジョンウォッチの導くままに読み進め、要約すると次の通りになるようだ。
1、自らの従魔はダンジョンウォッチから状態を確認できる。
2、従魔は捕まえた。あるいは孵化させたばかりだと仮契約状態であり、ダンジョンウォッチに従魔の名前を登録し、従魔にその名前を与えることで本契約が成立する。
3、従魔の所有数は主人のレベルに依存する。
4、従魔は基本雑食だが、好き嫌いはあるので、考慮するべし。嫌いな物ばかり食べさせると従魔に嫌われるだけでなく、成長にも悪影響が出る。
5、従魔はレベル10毎に要求されるアイテムを与えることで進化し、さらに成長できる。
6、従魔は主人からあらゆる攻撃を受けず、従魔は主人にあらゆる攻撃を与えられない。
7、従魔には原則物を装備させる事は出来ない。
8、従魔のレベルは従えている本人以上にはならない。
読み進めて、改めて納得する。確かにあまり従魔ばかり強くなると、従魔以外に戦闘に出さなくなってしまう可能性もあるし、やれるというなら人間だれしもその方がいいだろう。
自らも従魔にふさわしい存在として鍛錬を積んでいかねばならないという事か。
「ふー、やっぱり楽は出来ないもんだねー」
「まあしゃーねーのかもしれねーよ。世の中にゃあ楽をするためなら苦労は惜しまないなんて言う奴らもいるんだ。あいつらがそんな連中を早々見逃しゃしないってだけだろこれ」
「うんうん、それはわかる。それはそうとさ、あたしたちの子供ともいうべき魔物達のスペック見ていこうよ。ここら辺の情報の共有はするべきでしょ?」
「お、いいねー。俺も興味あるぜ」
秋彦を始め、全員が同意したので、まずは全員の従魔を見ていくことにしよう。従魔ならば、アナライズを使わずとも、それぞれが従魔管理で見ていけばステータスを見れることは分かったのだ。さっそく見ていこう。
まずは秋彦の従魔だ。一見ドラゴンの様に見えるが実際は何なのか。
名前:(名前を入力してください)
種族名;ベビードラゴン
レベル1
肉体力:10
魔法力:10
戦闘力:10
有利属性:無し
不利属性:無し
スキル
体長調整:(【従魔スキル】【アクティブ】自身の大きさを自在に変える。最大で元の大きさ程度。最小で蝿1匹程度)
羽飛行:(【モンスタースキル】【アクティブ】生えている羽を使って飛ぶ)
ひっかく:(【モンスタースキル】【アクティブ】生えている爪でひっかく)
噛みつく:(【モンスタースキル】【アクティブ】生えている歯で噛みつく)
生まれたばかりの龍。力は弱く、知力も幼い。
だが潜在能力は高く、成長すれば、強くなること請け合いの魔物でもある。
進化ロードマップ
ベビードラゴン→???(魔物の肉100㎏)→???(魔物の肉1000㎏)→???→???
「進化ロードマップ……やっぱり生まれたばっかりで強いなんて訳はねーみてーだな」
「こっちも地道に育てていかないとね」
「レベルを上げて進化させれば私の子も人を乗せられるようになるのかしら?」
「この子もいずれはあたしたちを乗せて飛べるようになるのかね?」
「……楽しみ」
次に優太の従魔だ。一見すると子猫の様に見えるがこれは見た目通りなのだろうか。
名前:(名前を入力してください)
種族名;ベビーファイヤータイガー
レベル1
肉体力:10
魔法力:10
戦闘力:10
有利属性:水
不利属性:炎
スキル
体長調整:(【従魔スキル】【アクティブ】自身の大きさを自在に変える。最大で元の大きさ程度。最小で蝿1匹程度)
炎纏い:(【モンスタースキル】【アクティブ】炎を纏い、攻撃力と防御力を上げる。任意で発動するか火に飛び込むと自動で発動し、任意で解除するか水をかぶると自動で解除される)
ひっかく:(【モンスタースキル】【アクティブ】生えている爪でひっかく)
噛みつく:(【モンスタースキル】【アクティブ】生えている歯で噛みつく)
炎を纏う虎の赤ん坊。
可愛らしい仕草に合わず、凶暴な一面も併せ持つので油断はしないように。
進化ロードマップ
ベビーファイヤータイガー→???(魔物の肉20㎏)→???(魔物の肉100㎏)→???→???
「ふーむ、ロードマップのカッコは進化に必要な素材ってことかね?」
「だろうね。お肉の確保頑張らなきゃ。にしても虎だったんだこの子」
「まあ同じネコ科だしね。大きい子猫と変わらないわよ」
「にしても進化素材が肉とは、分かりやすいな」
「……秋彦のドラゴン程じゃないけど食べ過ぎ」
次はジュディの従魔だ。馬に角が生えていると来れば大体想像つくが、見てみよう。
名前:(名前を入力してください)
種族名;ランサーホース
レベル1
肉体力:10
魔法力:10
戦闘力:10
有利属性:闇
不利属性:光
スキル
体長調整:(【従魔スキル】【アクティブ】自身の大きさを自在に変える。最大で元の大きさ程度。最小で蝿1匹程度)
角突き:(【モンスタースキル】【アクティブ】額に生えた角で突く)
蹴とばす:(【モンスタースキル】【アクティブ】後ろ足で相手を蹴とばす)
額に角が生えた馬。走る速度は普通の馬とは比べ物にならず、攻撃力も高い。
一度従えることが出来れば、主人に対してどこまでも忠実になる存在でもある気高さも兼ね備えている。
進化ロードマップ
ランサーホース→???(エントの枝10本、エントの実)→???(ドクバリセンボンの毒袋、御薬サソリの尻尾)→???→???
「これは……将来は回復役だな?」
「ドクバリセンボンの毒袋、御薬サソリの尻尾だって」
「未知の魔物の素材を要求されたわね……でもママは負けないわ! 絶対取ってきてあげるわベイビー」
「これからはこういう素材を持つ魔物とかにも気を配りながら潜らないとだめだね」
「……何が必要で何が不要なのかがわからない。あるいは不要なものなどない?」
その次は桃子の従魔だ。可愛らしいが既存の生物から大きく離れた見た目をしている。いったい何なのか。
名前:(名前を入力してください)
種族名;レッドストーン・カーバンクル
レベル1
肉体力:10
魔法力:10
戦闘力:10
有利属性:水、闇
不利属性:炎、光
スキル
体長調整:(【従魔スキル】【アクティブ】自身の大きさを自在に変える。最大で元の大きさ程度。最小で蝿1匹程度)
宝玉の輝き:(【モンスタースキル】【アクティブ】額の宝玉から出る炎で敵を焼き尽くす)
レッドストーンビーム:(【モンスタースキル】【アクティブ】額の宝玉からビームを出す)
別名、宝玉獣とも呼ばれる額に赤い宝玉を持つ魔物。
愛くるしい姿をしており、性格は臆病。知らない人を恐れ、めったに人前に現れない。が、決して弱い魔物ではないので注意する事。
単体でいるところを見ることが出来れば、見たものは幸運になれるという。
進化ロードマップ
レッドストーン・カーバンクル→???(大粒のルビー。ファイヤーエンチャントの魔法石)→???(紅の宝玉)→???→???
「こっちは炎魔法の使い手って感じみたいだな」
「カーバンクル! 幻獣とか、そういうタイプだね!」
「こんなに可愛らしい感じなのね……某ゲームでは魔法を反射する力を持っていたりもするけど、この子もいずれは?」
「ふふふ……夢が広がるよ……! あ、優。ファイヤーエンチャントの魔法石作ってよ!」
「……まさかの最初の進化素材ゲット」
最後は茜の従魔だ。亀の魔物とは中々渋いが、ただの亀という訳でもないだろう。
名前:(名前を入力してください)
種族名;潜水カメ
レベル1
肉体力:10
魔法力:10
戦闘力:10
有利属性:炎、光
不利属性:水、闇
スキル
体長調整:(【従魔スキル】【アクティブ】自身の大きさを自在に変える。最大で元の大きさ程度。最小で蝿1匹程度)
搭乗Lv1:(【モンスタースキル】【パッシブ】人を体の中に載せることが出来る。現在最高15人。主に甲羅の中に乗せる)
潜水Lv1:(【モンスタースキル】【アクティブ】水深300m部分まで潜水できる)
エッグミサイル:(【モンスタースキル】【アクティブ】爆弾の様な卵を産み、敵に向けて放つ。威力は酸素魚雷相当)
潜水艦の様に人を乗せて海を航行できる亀。
性格は穏やかだが、海戦においては海の深くに潜り、卵の魚雷を撃ち、目標を沈める深海の暗殺者。陸の上では全くの無力。
雑食ではあるが、海藻を好んで食する。
進化ロードマップ
潜水カメ→???(鉄1t、鋼鉄1t)→???(ミスリル200㎏、オリハルコン100㎏、アダマンタイト100㎏)→???→???
「おいおいおいおい、最後の最後にすげーの出てきたなおい!」
「つ、強そう!」
「でも進化素材がかなりきつそう……」
「鉱物資源がこれでもかってくらいにいるなこれ……」
「……この子も進化素材は質より量のタイプ……でも海なら相当に活躍が期待できそう」
いろいろと見たところで、とりあえず卵から出たばかりの魔物達を寝室で寝かしつけた後、五人はそれぞれの名前と成長の考察で大いに盛り上がった。
なお、結局全員盛り上がりすぎて一睡もできず、この日の活動は午後からになってしまったのだが。
皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。
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次の投稿は10月12日午前0時予定です。
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