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第五十九話 東京地下鉄ダンジョン後の成長

前回の更新が昨日でしたが、12日から3日経過したので投稿します。

よろしくお願いします!

「すごいわ! 鏡の中の自分が自分と思えない!」

「……これが魔物肉の効果……すごい、と同時に恐ろしい」


 食事が終わり、お腹がいっぱいになった所で改めて舞薗夫妻を見る。

 舞薗夫妻は食事だけで見た目にもわかる位に変化が起こった。

 まず父、巌さんは二回り位大きくなった。元々痩せていた事を考えても凄い変化だ。おそらく筋肉量が増えたからだろう、枯れ枝のような腕がすっかり太くなり、ガタイがよくなっている。そして少し出ていたお腹が見事に引っ込んでいた。これも筋肉量が増えて、お腹を支える筋肉が増えたことによるものだろう。

 そして母、陽子さんだが、こっちの見た目変化はより顕著だった。何せ肌の艶が段違いだ。口元、目元の皴が取れているし、食事しながら化粧でもしたのかと思うほどだ。

 父は上半身を脱いで筋肉の付き様を確認して、驚きが隠せていないし、母はコンパクトの鏡で自分の顔を見ている自分にうっとりしている。よほど嬉しいのだろう、にやにやしっぱなしだ。


「しかし、これは改めて、ダンジョンの有用性が明らかになったな。やはり探索者がよりダンジョンに行き、ダンジョンから持って帰ってきたものを売ったりできるような環境を整えるべきか」

「でもあなた、それでも今回のような急ぎ具合は感心しませんよ。野党の攻撃材料になっている面もあるんですからね」

「……お仕事の話は一旦終わりにして。これからダンジョンで得たアイテムの整理とステータスの確認をする」


 食事が終わった後、5人は改めて、自分が何を出来るのか。自分が今使える魔法。そしてスキル。それらの情報を共有しておき、今後につなげようと言う事になったのだ。今回ダンジョンに潜ったが、情報が不足していたせいでコンヒューズの状態異常の事を使う寸前まで知らなかったといった事態があったことだし、今後はそう言ったことがないように、情報を共有しておこうと言う事になった。


「ふむ。では私たちはそろそろお邪魔かな?」

「まあ折角だし、なんか面白いものあるかもしれませんし、興味あるなら見ていきます?」


 ここで提案したのは優太だった。

 夫妻からしたら、変にステータスを知られたくないかもしれないという配慮からの言葉だったのだが。


「あら、いいのかしら?」

「ぶっちゃけ僕はですけど。だって茜ちゃんの親御さんなら茜ちゃんから聞けばわかる事ですし、茜ちゃんがメンバーに居るなら今更隠し立てすることでもないでしょう。そもそもステータスは隠すような物じゃないですからね。僕らみたいな善良な探索者は、ですが」


 そもそもステータスを隠す必要がある人物とはいったいどういう人間なのか。暗殺者なのか。探索者なら自分がどの程度かはむしろ周知させる必要がある位だ。

 もっとも、秋彦と優太だけは、今までだったら積極的に隠す理由にはなったかもしれない。DPの異常なまでの入手量を鑑みれば、隠すのは必然だったといえるだろう。

 と言っても、ダンジョンウォッチのチェックからならばDPを今どれほど持っているかを知らせずにステータスを見せることができる。DPまで公開する必要はないだろう。

 だが、ジュディ達のDP量を見て考えが変わった。

 ジュディ達のDPを見て、今自分たちが持ってるDP量は、寝食を忘れてダンジョンに潜りこめば決してあり得ない数字ではないことが分かったからだ。

 よく考えてみたら、最大で一日八つのダンジョンをわき潰しをしていたくらいだ。ボスも一緒に制覇したところで大した変わりはない。そしてダンジョンが発見されて、世間に存在が周知されからすでに一か月ほど経過している。入門ダンジョン一つで大体350DP、それを一日八つで2,800DPそれを一か月、つまり30日やったとしたら84,000DPになる

 最初に手に入れたDPは80,415DP。もしもDPの為に依頼という形を取らずに必死になってあちこちの入門ダンジョンを攻略し続けていれば、今ならもっとDPを持っていてもおかしくないのだ。

 つまり、言い訳ができるようになったのだ。

 それに、仲間の親御さんだ。あまり隠し事を作りたくないというのもある。


「うーん、言われてみればそれもそうか。わかった。俺もそれで構わねぇよ」


 秋彦も同意する。

 と言う事でまず最初にステータスの確認だ。ダンジョンから戻ってきて初のステータス開示である。レベルも上がっている事だろう。オークを大量に倒したこともあって期待が高まる。

 まずは秋彦からだ。


名前:南雲 秋彦

レベル19→23

【装備】

武器:マジカルランス(肉体力+120、魔法力+60)

頭:無し

体:血染めの衣装(肉体力+150→180、魔法力+20)

腕:武人の手甲(肉体力+80)

腰:無し

足:サイレントシューズ(肉体力+70)

【装飾品】

無し

肉体力:400→600+450(装備分)=1050

魔法力:220→370+80(装備分)=450

戦闘力:1700→2200+800(装備分)=3000

獲得DP:49,115

使用魔法属性:無(力)Lv5→7

入手スキル

【戦術】

槍術Lv3+2=5(600DP+自力の強化)槍術を習得し、習熟する。

格闘術Lv1+3=4(100DP+自力の強化)格闘術を習得し、習熟する。秋彦の場合は空手。

体術Lv3+2=5(600DP+自力の強化)体術を習得し、習熟する。

【魔法補助】

高速詠唱Lv3+1=4(7000DP+自力の強化)魔法の詠唱を早める。

魔法効率化Lv1(2000DP)、魔法を効率的に使用することで、消費魔力を抑え、威力を上昇させる。

魔力制御Lv1(2000DP)範囲攻撃魔法を行う時、味方を巻き添えにしない。

【補助】

解体術Lv2+2=4(1500DP+自力の強化)モンスターをうまく解体出来るようになり、相手の急所を突きやすくなる。

魔物学Lv2+1=3(1500DP+自力の強化)モンスターの弱点を知り、相手の急所を突きやすくなる。

重量挙げLv3+2=5(3000+自力の強化)重い物を持つ腕力と重い物を効率に持ち上げる技術。力もつくが、わずかな力で重い物を持てるようになる。

【感知】

危機感知Lv2+2=4(3000DP+自力の強化)罠を察知し、不意打ちを受けにくくなる等、自分に降りかかる危機を感知できるようになる。

直感Lv2+1=3(3000DP+自力の強化)感知系スキルを強化する。


 次は優太だ。


名前:石動 優太

レベル19→23

【装備】

武器:魔術師の杖(肉体力+20魔法力+50)

頭:無し

体:魔術師のローブ(肉体力+80魔法力+30)

腕:マジックシールド(肉体力+100、魔法力+40)

腰:無し

足:普通の靴(肉体力+0)

【装飾品】

無し

肉体力:170→300+200(装備分)=500

魔法力:480→680+200(装備分)=880

戦闘力:1600→2200+550(装備分)=2750

獲得DP:49,815

使用魔法属性:炎Lv11→15、風Lv8→12、光Lv9→14

入手スキル

【戦術】

杖術Lv3(600DP)杖術を習得し、習熟する。

盾術Lv3+1=4(600DP+自力の強化)盾術を習得し、習熟する。

体術Lv3(600DP)体術を習得し、習熟する。

【魔法補助】

高速詠唱Lv3+1=4(7000DP+自力の強化)魔法の詠唱を早める。

魔法効率化Lv2+2=4(6000DP+自力の強化)、魔法を効率的に使用することで、消費魔力を抑え、威力を上昇させる。

魔力制御Lv2+1=3(6000DP+自力の強化)範囲攻撃魔法を行う時、味方を巻き添えにしない。

【補助】

解体術Lv1+1=2(500DP+自力の強化)モンスターをうまく解体出来るようになり、相手の急所を突きやすくなる。

魔物学Lv1+1=2(500DP+自力の強化)モンスターの弱点を知り、相手の急所を突きやすくなる。

【感知】

危機感知Lv1(1000DP)罠を察知し、不意打ちを受けにくくなる等、自分に降りかかる危機を感知できるようになる。

直感Lv1(1000DP)感知系スキルを強化する。


 次はジュディだ。


名前:ジュディ=マクベス

レベル15→21

【装備】

武器:ブロードソード(肉体力+35)

頭:アイアンヘルム(肉体力+25)

体:ドレスアーマー(肉体力+180魔法力+20)

腕:ガントレット(肉体力+20)

腰:アーマーベルト(肉体力+10)

足:アイアングリーブ(肉体力+20)

【装飾品】

挑発ネックレス

肉体力:250→450+280(装備分)=730

魔法力:200→440+20(装備分)=460

戦闘力:900→1800+420(装備分)=2220

獲得DP:26,000

使用魔法属性:地Lv Lv9→12

入手スキル

【戦術】

剣術Lv1+3=4(100DP+自力の強化)剣術を習得し、習熟する。

盾術Lv1+3=4(100DP+自力の強化)盾術を習得し、習熟する。

体術Lv1+3=4(100DP+自力の強化)体術を習得し、習熟する。

【補助】

解体術Lv1+1=2(500DP+自力の強化)モンスターをうまく解体出来るようになり、相手の急所を突きやすくなる。

魔物学Lv1+1=2(500DP+自力の強化)モンスターの弱点を知り、相手の急所を突きやすくなる。

重量挙げLv1+1=2(500+自力の強化)重い物を持つ腕力と重い物を効率に持ち上げる技術。力もつくが、わずかな力で重い物を持てるようになる。

【感知】

危機感知Lv1+2=3(1000DP+自力の強化)罠を察知し、不意打ちを受けにくくなる等、自分に降りかかる危機を感知できるようになる。


 次は桃子を見てみる。


名前:楠 桃子

レベル15→21

【装備】

武器:(まじない)歌姫(うたひめ)マイク(肉体力+10魔法力+160)

頭:サークレット(肉体力+5魔法力+30)

体:赤いケープ(肉体力+20魔法力+30)

腕:銀の腕輪(肉体力+20魔法力+20)

腰:黒のスカート(肉体力+5魔法力+20)

足:赤いハイヒール(肉体力+10魔法力+15)

【装飾品】

無し

肉体力:100→200+70(装備分)=270

魔法力:350→660+275(装備分)=935

戦闘力:950→1740+345(装備分)=2085

獲得DP:20,600

使用魔法属性:炎Lv10→14

入手スキル

【戦術】

杖術Lv1+2=3(100DP+自力の強化)杖術を習得し、習熟する。

体術Lv1+2=3(100DP+自力の強化)体術を習得し、習熟する。

【魔法補助】

高速詠唱Lv1+1=2(1000DP+自力の強化)魔法の詠唱を早める。

魔法効率化Lv1+1=2(2000DP+自力の強化)、魔法を効率的に使用することで、消費魔力を抑え、威力を上昇させる。

魔力制御Lv1+1=2(2000DP+自力の強化)範囲攻撃魔法を行う時、味方を巻き添えにしない。

【感知】

魔力感知Lv1(2000DP)魔力を感知できるようになる。これにより魔法が使われた形跡やどこで魔法が使われたかなどを判別することができるようになる。

危機感知Lv1(1000DP)罠を察知し、不意打ちを受けにくくなる等、自分に降りかかる危機を感知できるようになる。


 最後に茜だ。


名前:舞薗 茜

レベル15→21

【装備】

武器:和弓(肉体力+40)

頭:鉢巻(肉体力+10)

体:弓道衣+弓掛(肉体力+40)

腕:無し

腰:弓道袴+弓道帯(肉体力+35)

足:足袋(肉体力+10)

【装飾品】

無限えびら

肉体力:200→450+135(装備分)=585

魔法力:250→410

戦闘力:800→1750+180(装備分)=1930

獲得DP:21,100

使用魔法属性:水Lv6→7闇Lv6→11

入手スキル

【戦術】

弓術Lv1+3=4(100DP+自力の強化)弓術を習得し、習熟する。

体術Lv1+2=3(100DP+自力の強化)体術を習得し、習熟する。

【魔法補助】

高速詠唱Lv1+1=2(1000DP+自力の強化)魔法の詠唱を早める。

魔法効率化Lv1+1=2(2000DP+自力の強化)、魔法を効率的に使用することで、消費魔力を抑え、威力を上昇させる。

魔力制御Lv1+1=2(2000DP+自力の強化)範囲攻撃魔法を行う時、味方を巻き添えにしない。

【補助】

解体術Lv1+2=3(500DP+自力の強化)モンスターをうまく解体出来るようになり、相手の急所を突きやすくなる。

魔物学Lv1+2=3(500DP+自力の強化)モンスターの弱点を知り、相手の急所を突きやすくなる。

狙撃Lv1+2=3(500DP+自力の強化)遠距離物理攻撃の命中率を上昇させ、遠距離物理攻撃を誤射確率を下げる。

【感知】

危機感知Lv1+1=2(1000DP+自力の強化)罠を察知し、不意打ちを受けにくくなる等、自分に降りかかる危機を感知できるようになる。


 こうしてみると結構上がったものである。おそらく二階層目でのコンヒューズによるオークの大乱闘によるものだろう。レベルは上がるし、肉は美味しいし、いいことづくめであった。

 ちなみにボスの宝箱にあった装備はまだ装備していない。その前に軽く一当てと言う事でオークを倒し始めてしまったからだ。

 なので最終的な戦闘力に関してはまだ変化するだろう。


「にしても俺以外の面々はあんまり装備が整ってないな」

「……装備整える意味でも、しばらくは別の初級ダンジョンを回っていく必要ある」

「焦ってもダンジョン逃げないしね。魔物の氾濫の事もあるし、それでいいんじゃないかな?」

「ていうかちょっと聞いていいか?」


 各々のステータスを確認していると、桃子が手を上げた。


「どうしたの桃子?」

「秋彦、お前の防具だよ。なんかこれ、成長してないか?」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は6月18日午前0時予定です。

よろしくお願いします!

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[一言] 序盤の ジュディ達のDPを見て、今自分たちが持ってるDP量は、寝食を忘れてダンジョンに潜りこめば決してあり得ない数字ではないことが分かったからだ。(この先数行も) いや、主人公たちのように…
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