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第五十二話 東京ダンジョン一階層ボスの宝箱

総合評価が4800pt突破、評価者数170人、累計PV48万突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「さて、気を取り直して宝箱のほう行ってみようぜ」

「あ、そ、そうだった。そっちもあるんだった」

「インパクトが強すぎてそっちが飛んでいたわね。じゃあ始めましょ」


 改めて宝箱の中身を見ていく。この宝箱も以前のボス討伐の物と同様持ち上げられないタイプの物だ。

 まず最初に出てきたのはマスクだ。仮面ではなく、風邪とかの時に着用する顔半分を覆うタイプの物だ。6つ分。早速アナライズする。

【魚人のマスク】

≪着用して水に入ると、水中でも呼吸や会話ができるようになるマスク。洗って何度でも使えるが、防御力はない≫


「ほほう、カナヅチ御用達じゃねーか」

「スキューバダイビングに使えそうね」

「……便利」

「こ、これがあればあたしも泳げる……?」

「え? モモちゃんカナヅチなの?」


 次は指輪だ。腕輪は腕の防具に分類されるが、これは装飾品の分類になる。金色がやたら目立つが、一体どういう効果なのか。アナライズしてみるとこう出た。

【破眠リング】

≪着用していると状態異常の睡眠にならない。着用したままでも寝ることは出来る。あくまで強制的に眠らせることを防ぐ物。特殊効果:睡眠無効≫


「おおう……いきなり恐ろしさを思い知ったものを……」

「やっぱりあれかな? 眠らせて勝つのが正攻法だったのかな?」

「いいわね、睡眠の恐ろしさは今回でよくわかったもの」

「でもこれってさ、妖精商店に置いてあったっけ?」

「……今度確認する」


 その次に出てきたものは、水差しだ。透明感のある装飾がどことなく神秘的に感じる。アナライズをかけてみるとこう出た。

【祝福の水差し】

≪この水差しに水を入れて1時間おくと聖水になる。聖水はアンデッドにかければ浄化され、呪われた物に掛ければ呪いが解け、飲めば状態異常の付与率が下がる。また、この水差しには1000リットル分の水が入る。1000リットル入れても重くはならない≫


「これは……今後アンデッド出てくるか?」

「……1000リットルも常に手元に持てるなら私も魔法使いとして暴れられる」


 祝福の水差しに反応したのは茜だ。その反応に優太が質問する。答えたのはジュディと桃子だ。


「僕は水魔法を使えないからよくわからないけどそうなの?」

「茜が前に言ってたけど、水魔法は空気から水を取り出す作業が一番大変みたいなのよね」

「前はペットボトル持ち歩いてたよな。すぐ使わなくなっちゃったけど」

「……だって重い。マジックバッグにも水なんて入れられない。あれは今までは装備用だった」


 どうやら向こうにも事情があるらしい。

これは茜の今後が気になることになるかもしれない。今まで水魔法使いの魔法というのはあまり見たことがないというのもあるが、圧倒的な水源を手に入れた水魔法の使い手がどうなるのかは楽しみだ。


 次に行こう。次はベルトだ。蛇皮で作られたベルトの様だ。模様が蛇のそれだし、うろこの模様がきれいだ。早速アナライズをしてみる。

【毒蛇ベルト】

≪毒蛇の皮から作られたベルト。質が良く、防御力が高い。このベルトを着用している者は毒状態にならない。肉体力+100魔法力+30特殊効果:毒無効≫


「今度は毒無効と来たか」

「うーん、やっぱりあれかな? ここは状態異常を駆使すれば楽に行った階層だったのかもね」

「これは、正直女の子の付けるものではないかもしれないわね……」

「うーん、あたしはパスで。あたしの趣味じゃないや」

「……有用なのはわかるけど、私もいい」


 とりあえず男子陣の物になるか。いい物だとは思うのだが、女子陣のお気には召さなかったようだ。

 更にその次。今度はスカートだ。丈が少し短く、後ろに大きなリボンが付いている。色も明るく、かわいらしい印象があるが、感じる魔力がただのスカートではないことを教えてくる。アナライズをしてみるとこう出た。

【マジカルスカート】

≪魔力の込められた不思議なスカート。防御力だけでなく魔法力も上がるので、魔法少女になりたい人にピッタリの代物。肉体力+90魔法力+90≫


「肉体力と魔法力の上がりが同じか。今までありそうでなかった代物だな」

「見た目的にモモちゃん用かな?」

「ええ、これは魔法力の上がり幅からしてもモモが一番だと思うわ」

「わーい! ありがとー! このダンジョンだけで装備がかなり充実だよー!」

「……いいなぁ」


 ある意味当然のように桃子の物になった。もっとも、スカートであるから男子を除外し、鎧装備のジュディと、弓道的な装備をしている茜の事を考えれば当然ともいえるのだが。

 今回はこれで最後だ。最後は弓だ。和弓ではなく洋弓のようだが、これも魔力が宿っているのが感じ取れる。今日最後であろうアナライズをかける。

【ウインドボウ】

≪風の力が込められた弓。使う矢に風の力が宿り、狙う相手を少し追尾する。また、地属性の魔物に対する攻撃力が2倍になる。肉体力+100魔法力+50特殊効果:風属性付与 追尾(小)≫


「おおー特殊能力が強い武器か」

「これは茜ちゃん用だね。間違いない」

「でもこれは今までの弓も持っておいた方がいいかもしれないわ」

「風属性の敵相手に通用しなくなるかもしれないしね」

「……私もそう思う。ありがとう」


 これですべての戦利品を回収できた。ゴブリン達の死体も回収し、研究機関に渡す分も確保した。とりあえず戦利品はすべてこちらで使用するので売り渡すことはしないが、ゴブリン共の死体は売り渡す。とりあえず残念なのは、食材になるような魔物がいなかったことくらいか。


「とりあえずどうする? まだ行くか?」

「そうね……どうしましょう?」

「せっかくだし様子見位していかない?」

「いいんじゃない? 次の階層に出る敵くらい見てから帰りたいし」

「……賛成」


 珍しく優太が勇ましい発言をする。少しは前に出ようという意思が出てきているのは成長と言えるだろう。

 親友のそんな変化にちょっと意外に思いながらも取りまとめる。


「じゃあとりあえず次の階層行って敵のアナライズ、一当てしてから帰るってことでいいか?」

「「「「はーい!」」」」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は5月31日午前0時予定です。

よろしくお願いします!

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