第三百六十話 後半戦開始!
累計PV数808万突破、ユニークPV数122万人突破、総合評価19,200pt突破、いいね数2,000件突破、評価者数990人突破いたしました!いたしました!
これも皆さまからのご愛顧の賜物です。
これからもりあダンをよろしくお願いいたします!
ダンジョン攻略後ではお馴染みのresultと出て、今回のダンジョンにおいては中間の戦歴が出てきた。
中級ダンジョン中間到着……………………中級ダンジョンの中間地点へ辿り着く。
アナライザー(中級)………………………特殊ボスの弱点を突いた。
フロア構造把握………………………………フロア効果を理解しフロア効果を解除した。
プラントキラー………………………………植物魔物に植物属性特攻ダメージを与えた。
「うーん、今回もちょっとリザルト寂しいな……」
「ちょっと時間かけ過ぎたかしらね」
「……お互い忙しくなってるから仕方ない」
「こればっかりはねぇ……成長らしい成長もしきっちゃってるし。でもフロア効果関係で新しい項目あるね」
「ん、まあそれがせめてもの慰めか」
今回もリザルトの項目自体はさみしい、今の秋彦達は成長するだけした感があるので成長要素による加点も無ければ、日程が合わなさすぎてここまで来るのに約半年もかかっている事もあってダンジョン走破の速さによる加点も無いので仕方ないのだが。
少し肩を落とすがそれでも安全な走破には変えられない。正直どこまで行ってもダンジョン攻略が主な仕事の探索者は命あっての物種だ。得点に釣られて慌て急いでのダンジョン攻略をして死んだ所でDPで死者を蘇生する事は出来ない以上ダンジョンに対しては臆病な位でいい。
それに秋彦達はDPには困っていないので探索者の後輩達に先に取られていたとしてもそれは仕方ないし別に良いとしてはいた。
とはいえ入門、初級ダンジョンで派手に多くの得点項目を埋めて多めにDPを貰っていた事もあって項目の少なさに思う所が出来ても仕方ないだろう。だが中級ダンジョンという難易度で新たに実績を得ていることもあって、その分一度に貰える量は多めの筈だ。そこに期待したい所である。
そしていつものように説明文が消え、代わりに数字が出てくる。
中級ダンジョン中間到着……………………10万DP
アナライザー(中級)………………………5万DP
フロア構造把握………………………………5万DP
プラントキラー………………………………2万DP
TOTAL 220,000DP
「ん〜、まあこんなもんか。いよいよ命かけさせられかけた割にはって気もするが」
「秋、だいぶ感覚が麻痺してるって、特殊ダンジョンですら良いスコアで15万だったよ?」
「まあそらそうなんだけどな」
「むしろ特殊ダンジョン攻略が優遇し過ぎてただけだって」
「そうかな……そうかも」
「……実際今のレートを考えてもだいぶ多い」
中級と言ってもこんなものかと思う秋彦を嗜める。ここのところだいぶ感覚が麻痺しているが、DPが22万は相当に多い。
ダンジョンがアップデートされた事で一回のダンジョン制覇で受け取れるDPは秋彦達が探索活動をしていた時よりも相場は大幅に上がっている。
秋彦達が史上初系統の大量のポイントゲットを除けば入門は300か400程度だったが、今では入門ダンジョンでも一回の制覇で大体5千から6千が目処だ。初級で大体2万か3万といった所だ。入門から初級までが4から5倍といった上がり幅だったが一気に10倍である。しかもまだ中間時点での話なのにだ。
秋彦達が入門ダンジョンをクリアした時はたった300位のDPにしかならなかったことを考えれば、調整の末なのかもしれないが今の探索者は恵まれているともいえる。
「成る程、そう考えると確かに」
「……納得した?」
「ん、サンキュー」
納得した秋彦が礼を言うと、タイミングを測ったかのように扉がスゥっと現れる。どうやら次の階層、後半の階層への入り口らしい。
「取るもんとったんだからこいって事か」
「よし、今日はまだまだ潜れるから進んでいこう!」
「……次がいつになるか分からない以上今日で可能な限り進める」
「ええ、行きましょう!」
………………………………
そうして次の階層へ向かう秋彦達。今までの階層から階層への階段とは別段風景が変わっているわけではない。しかし見た目よりも重要な何かが何処となく空気が重く、まとわりつく様な異様な雰囲気を醸し出している。
まるでその雰囲気が足に絡み付いて進む足取りにのしかかっているかのようだ。 階段を降りるだけで感じる居心地の悪さに全員口数が少なくなる。
「なんかこう……アレね。ドキドキするわね、嫌な意味で」
「うん……なんか降りるだけで誰かに見咎められているみたい」
「……緊張感とも違う、あえて言うなら罪悪感?」
「ああ。なんかこう、落ち着かねぇ感じがする」
「……ここから先の脅威は状態異常じゃ無い可能性もあるし、注意したい」
「え、そりゃ一体どう言うこった?」
「……ダンジョンの傾向の話」
3階層目で中間を過ぎたと言うことは中級ダンジョン自体の階層は、初級が3階層であった事も考慮すれば恐らく6階層で終了だろう。
初級は1階層づつにテーマがあったが、前半は同じ様なコンセプトが少しづつ強化される形で続いてきた。と言うことは中級では前半と後半でテーマが変わる可能性が高い。
今までは状態異常の対策の重要性や、特定状況下における状態異常の耐性貫通などが取り上げられていた。だが後半に入る以上次は趣向がガラリと変わる可能性もあるだろう。
杞憂であるならそれも良いが、注意するに越した事はない。
「い、言われてみれば確かに」
「秋はもう少し全体を見る癖をつけた方がいい目の前にドンと置かれた物だけ見ててもダメ」
「努力します……」
茜からのお説教が一段落した所で、漸く次の階層への扉が見えて来た。
「よし、じゃあ存分に気をつけて後半戦行きましょうかね!」
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