第三百五十四話 灼熱層戦闘 最適解
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これも皆さまからのご愛顧の賜物です。
今回二ヶ月と長期の離脱となってしまい大変申し訳ございませんでした。まだ安定しては書けませんが、ゆっくりリハビリしていこうと思います。
どうかお付き合いください。
これからもりあダンをよろしくお願いいたします!
灼熱層に住まう三匹一組の魔物達。今回はメインとするわけではないので最低限の戦いで済ませる。しかも今回からは真正面から戦いは挑まない。
T字路の角に身を隠す秋彦達。角から少し身を乗り出せば、サラマンダーとファイアー・ジン、そしてヘルフレイムアンデッドの三匹がいる。正直に言って前回は散々手古摺らされた相手だ。
だが今回は相手のことを理解していることから以前とは違いやれることがある。今こうやってコソコソ隠れているのはそのためだ。
銃を構える秋彦と茜。秋彦がチラッと茜を見ると、茜は大きく一回頷く。茜は声を出さずに指だけでカウントを始める。
3……2……1……
ゼロのタイミングになった所で秋彦と茜が角から飛び出し、銃を撃つ!
狙った相手はヘルフレイムアンデッドだ、狙われたヘルフレイムアンデッドは不意を打たれた事もあり、完全に的となっていた。秋彦と茜の二人掛かりの銃撃で頭を吹き飛ばされて倒れる。
「よし! 上手く行った!」
「ナイス秋!」
「こっちを追い払うアレさえいなければこっちのものね!」
「……援護に変わるから後は頑張って」
倒れたことを確認して、全員飛び出して交戦を開始する。
あの三匹の戦闘は炎の魔法弾を大量にばら撒き遠距離から中距離を制圧するファイヤー・ジンと、時間を掛けて大火力のファイヤーブレスを吐き出すサラマンダーを、広範囲に広がる炎の壁を押し出すことで近づく敵を追い払う事で二匹を守るヘルフレイムアンデッドが居てこそのコンボだ。
初めは馬鹿正直に正面から戦ったが、よく考えてみれば相手のその様な作戦に付き合ってやる義理はない。むしろ初めの一回付き合っただけでも義理は果たしたと言えるだろう。
不意打ちでヘルフレイムアンデッドを倒せたら、残るのは近距離では途端に攻撃力の落ちるファイヤー・ジンと、攻撃力は高いが攻撃までに時間が掛かるサラマンダーのみだ。
つまり後はファイヤー・ジンの攻撃を躱して近づければその時点で勝ったも同然になるのだ。
「よっし、制圧!」
「意外となんとかなったわねー」
笑顔で倒した魔物をしまう優太とホッとするジュディ。前回は割と苦戦した事もあって、今回はあっさりとした戦闘になったので拍子抜けしたとも言える。
「でも不意打ち必須ってのが個人的には悔しい気がするな……銃も使える様にスキルとったとはいえちゃんと使ったのは初めてだし」
「……これも戦術。相手の得意な所で戦ってもこちらが消費するだけ。第一こちらは命が掛かってる。安全第一」
「うんうん、分かった、分かった、分かってるから。言っただけじゃんよ……」
一方つまらなさそうな声を出す秋彦。個人的な感傷だがやはり本人としては正々堂々叩き潰したいらしい。
そんな言い分に苦言を呈する茜。いるだけで本人の消耗が激しいこの階層では極力楽ができる様にしたいというのも有るだろうが、やはり一度の被弾で命を落とす可能性もある以上、命を危険に晒そうとしてまで相手を倒そうと言う考えには賛同できないらしい。
もちろん秋彦もそれは分かっているので、それに反論せずに理解を示して引いたのだが。
「さて、と。次のボス部屋は何処なのかね?」
「前は一当てして帰っちゃったからね、探索もろくに出来てないし」
「……探索が終わるまでダンジョンの外で待ってちゃダメ?」
「茜ちゃんがいないと不意打ちでヘルフレイムアンデッドが倒せないからダメです」
「…………」
「はいはい、帰還石での休憩は適宜入れるからそんな顔すんなって」
「じゃあ茜も辛そうだし、行きましょう」
皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります
これからも評価、ブックマーク、感想、いいねなど、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。
次回の更新はまだ未定とさせていただきます。宜しくお願い致します。




