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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
360/385

第三百五十二話 第三階層再突入

累計PV数725万突破、イイネ数1400件いたしました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「うっす、お久しぶり」

「うん、探索者としてはお久しぶりだねー」

「ええ、確かにそうね」

「……頻繁に連絡は取り合ってたけど」


 時は六月。梅雨入りも目の前の今日この頃、秋彦達は大宮公園白鳥池のダンジョン近くのベンチ近くにいた。レインボーウィザーズ久しぶりの集合である。


「さて、探索者としてダンジョンに入る事も碌にないままにいつの間にか半年たっていた件について」

「み、みんな忙しかったからさ……うちも大繁盛だし?」

「そうそう、私も最近ようやく工場が安定して稼働してきた事で安心してダンジョンに行けるようになったんだから」

「……私もいろいろ引っ張りだこで忙しかった。とは言え誰かが行ければ誰かが行けずでもどかしかった」

「まあそれはそうなんだけどな……」


 大きなため息をつく。

 実際チームとしても一旦の区切りとしている中級ダンジョンの制覇が終われば、その後は各々次第という所があるので、早く終わらせてしまえば後顧の憂いなく自分達の目的に集中できるのでさっさと終わらせられるなら終わらせてしまいたい物ではある。

 だが、自分達の目標とするところと同時に並行しているとなかなか時間が合わないことが多い。

 特に最近までのジュディ、そして茜は多忙を極めていた。特に茜は政治家としても若くして期待されていることから出馬は最低年齢になるであろうこともあってコネクションの構築に邁進しているらしい。

 そういう秋彦も骨加工の依頼の量を増やしたり、一人でも入れるダンジョンに入ったり、探索者巡回依頼等地域に貢献するための時間を増やしているのでそう退屈はしていなかったのだが。

 だが、だからといってチームでダンジョンに入るのが6か月ぶりというのは流石にいただけないものがあるのもまた事実ではある。

 秋彦は骨加工の、優太は実家の、ジュディは事業の、茜は自らの今後の為の活動の合間にうまく時間を作れたので、今日再び行ける所まで行こうと言う事になったのである。


「水は?」

「今日の為に全員分の【妖精の水筒】買ってきた。凄いね妖精商店改め【妖精デパート】って。ペネトレイトフィルムとかも売ってたし、【妖精の耐熱コート】とかもあったし」

「……今日私があの灼熱層を突破するには必須」


 優太は自慢気に用意した道具を取り出した。まず一つ目に妖精の水筒。

 一見普通の600ml入りの水筒の様に見えるが、この水筒はポーション、又は酒以外の飲み物を一種類入れておき、水筒が空になった状態で蓋を閉めると自動で最後に補充した飲み物が補充されるらしい。ちなみに保温機能もある。

 とは言え万能ではなく、一度に補充されるのは600mlまでだし、補充されるのはダンジョンの中でのみという制限もある。だがそれでも今後飲み水に悩まされずに済むと言うのは大きい。

 そして妖精の耐熱コート。これは茜も自分で言っていたが、灼熱層を突破するには必須級の代物だ。

 効果はいたって単純。このコートを着ている間、炎属性の弱点により受ける効果の無効化である。要は灼熱層で茜が受けていた継続ダメージが無効化されるのである。

 といっても、耐性の無い者に状態異常の炎上を付与、状態異常の火傷無効状態を無効化の効果は受けるので万能ではない物の、これを着込んだ上でファイヤーエンチャントを付与してもらえれば、通常のダンジョンと変わらない動きが出来るだろう。


「いやー、いいものあったねー。一度行ってみるといいよ妖精デパート、本当に一日いれそうなくらい面白い道具あったから。色々関係ない物買っちゃったし、調理器具まであったのは驚いたよ」

「え、まさか買ったの?」

「ま、まあカネーにも余裕あったし?」

「おいおい親友……」


 確かに優太に頼んで買いに走らせたのは秋彦だが、まさかそんな物まで買っていたとは思わなかった。まあ優太の事だからちゃんと自分の取り分で買ったのだとは思うのだが。


「にしてもこの辺も探索者さん増えたよねー」

「お、本当だ。あのダンジョンにも人入るようになったんだな」


 優太が大宮公園白鳥池のダンジョンの入り口を指さす。

 入口のゲートを通過して中に入ろうとする探索者数名がいた。大宮公園白鳥池のダンジョンは、一階から三階までは秋彦達の手で情報が出ているとはいえ、少し前までは探索者もあまり寄り付くようなダンジョンではなかったが、最近では挑もうとする探索者も増えてきているらしい。

 それだけ探索者全体のレベルも上がってきていると言う事なのだろうか。


「勇ましくていい事じゃねーか、俺らよりも先に行ってる奴らとかもいるんかね?」

「どうなんでしょうね? 中には情報を秘匿している人がいてもおかしくはなさそうだけど」

「……今の人達は【ショットガン・ブルース】、今売り出し中の探索者。いつか銃を使いたいって言ってた」

「ああ、じゃあお目当ては第一階層のボスか」

「……まだ銃が出るダンジョンは少ない。今中級ダンジョンのレアドロップ品以外で銃が確実に出るダンジョンはまだここしかない」

「あー、じゃあやっぱりアメリカに売り渡したあそこから足がついたんだ」

「……それはそう」


 このダンジョンの第一階層で手に入れた三丁のライフル銃。一つ目は茜が主力として使用しており、二つ目秋彦が緊急用の遠距離攻撃用に持っており、残りの一つはアメリカの銃の製造会社が懸賞金を掛けていたのでそちらに渡したのである。

 探索者であっても魅力的な金額であったし、今の秋彦達が2丁以上持っていても仕方がなかったと言うのもある。

 どうやらそこでこのダンジョンからダンジョン製の銃を手に入れられることが知れ渡ったらしい。勿論探索者以外で持つのは禁止されてはいる物の、欲しがる人はやはり多いらしい。


「最近だと銃を使いたいからって理由で探索者になるって人もいるらしいよ」

「成程なぁ。じゃ、そろそろ行くとするか。折角だし、銃弾補給も兼ねて一階ボス寄り道するか?」

「……私は大歓迎」

「腕鳴らしにはいいかな」

「私も異存ないわよ」

「うし、じゃあ、レインボーウィザーズ、出撃しますか!」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想、いいねなど、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次回の更新は6/20(月)とさせていただきます。宜しくお願い致します。

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