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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
324/385

第三百十六話 石化

累計PV数645万突破、総合評価17,700pt突破、いいね数15件突破、ユニークPV数1,04万件突破いたしました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

 しばらくはのんびりと話をしながらの探索だったが、ここがダンジョンである以上いつまでもそう言うわけにはいかない。

 真っ先に察知したのは秋彦。流石の感知能力である。


「お、お目当てのもんが来たぜ。約100m先」

「おっと、来たね」

「……待ってた」

「ようやくといったところかしら」


 四人はそれぞれ槍を構え、剣を抜き、杖を取り出し、銃を用意する。

 秋彦達三人はいつも使っている武器だが、茜だけはいつもの弓ではなく前回のボスから入手した銃を持っていた。使ってみたくてたまらなかった茜、待望の試し打ちである。


「相手の形状は……ニワトリとキツツキっぽいな。どっちも鳥だぞ、良かったな茜、試し打ちにはぴったりだ!」

「……おあつらえ向き」


 意気揚々と銃に弾を込め、茜にはまだ目視できない敵に向けて銃を構える。

 茜の持っている銃、改めて見てみるとやはり目につくのは素材の大部分に木が使われている所だろう。鉱物素材は銃身の中でも弾を入れたり発射する部分に限られている。

 現在使用されている軍用銃や、サバゲーとかで使用されているエアガンなどでは当然使われない素材だ。詳しくはないが、銃の素材として使うとしたら鉄だろうし、エアガンならプラスチックだろう。一度使ったことのある秋彦はわかるが、この銃、実は結構重かったりする。

 至近距離で狙いをつける必要がなかった時とはいえ、片手で持って引き金を引いたのだ。正直割と腕に反動が響いたのを覚えている。


「両手で持って撃てよ? 結構反動きつかったから」

「……正しい構え方と撃ち方は知っている。あんな勢いのままの無茶な撃ち方はしない」

「うん、俺の撃ち方は本当に無茶だった」

「秋彦、それはいいからアナライズしちゃってよ。相手の情報が分からないし」

「おっとっと、そうだったな」


 優太に促され、アナライズで敵のデータを調べ上げる。勿論ペネトレイトも込みで。

 まだ相手との距離はあるが、存在を認識できている事もあり射程範囲内である。


名前:コカトリス

戦闘力:〈15,000〉

有利属性:土

不利属性:風

使用魔法属性:土Lv20

スキル

〈石化ブレス:(対象を中確率で状態異常:石化にする広範囲ブレス)

石化突つき:(対象を大確率で状態異常:石化にする突つき)〉


「知ってたけど、すっげーさっぱりしちまったな。説明文は丸々カットで数値も戦闘力だけ。スキルも引っ掻くだの噛み付くだのも削って特徴的な物だけと来たか。さっぱりしすぎてて違和感さえ感じるな」

「そうは言っても私達がよく見る所はちゃんと抑えられているし、良いんじゃないかしら」


 アナライズの結果を見て敵の戦力とは別の所で明彦は驚いていた。

 秋彦達探索者のステータスなどもそうだが、つい最近行われたダンジョンウォッチのアップデートされた事で、ユーザーインターフェースが随分変化しており、最近レベルが上がったことで所持しているスキルや魔法が多い人に不評だったステータス表示がかなり説明が省かれて、とても見やすくなっていた。


「一応これも詳しく見ようと思えば後でちゃんとダンジョンウォッチから見れるしね」

「……正直これくらいでいい。スキルの効果も最低限説明はあるし」

「よし、じゃあもう1匹行ってみるか」


名前:コウザンイシツツキ

戦闘力:〈16,000〉

有利属性:土

不利属性:風

使用魔法属性:土Lv21

スキル

〈石突つき:(状態異常:石化状態の相手に超特攻ダメージを与える)

配下召喚Lv3:(コカトリスを呼び出す)〉

攻撃指令、防御指令


 キツツキの様な魔物のデータも入手した。が、これをみるだけでもう何がやりたいかが一目瞭然だろう。


「コカトリスが石化攻撃して、石化させたらイシツツキが特攻ダメージで仕留めるって訳ね」

「しかも配下召喚持ち……」

「これさっさとイシツツキぶち殺さねーと地獄だぞ。もう状態異常食らわないってのは分かってても、早くも前の階のボスに戦闘力が匹敵してるし」


 データを見て戦闘の方向性を理解したジュディと優太にそう言って秋彦は顔を顰める、

 コカトリスが戦闘力15,000、イシツツキが16,000となっている。第一階層のボスであるコマ・シープ・ディーコンの戦闘力が16,250である事を考えるとほぼ差がない。しかもコチラはコマ・シープ・ディーコンと比べると明らかにやれることが少ないが、それでも戦闘力が同程度ということになる。純粋に強いのは間違い無いだろう。

 ダンジョンも2階層目、いよいよここまで辿り着ける様になった探索者相手に厳しく指導をする様になってきた感じがある。

 調べをつけている間に距離が縮まったことで、秋彦以外も魔物の存在を捉えられた。


「後衛組がさっさとイシツツキを倒す所に掛かってるぜ。配下召喚出来るなら、そこをさっさと仕留めないとキリないからな」

「了解! 新しいお肉だ! 気合い入れちゃうよ!」

「……私がイシツツキを撃ち抜く……!」


 そして魔物達も秋彦達に気付いたらしく、コカトリスが大きく鳴いた。

 戦闘開始である!


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次回の更新は2/14(月)とさせていただきます。宜しくお願い致します。

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