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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
322/385

第三百十四話 従魔について

累計PV数638万突破、感想数320件突破、総合評価17,600pt突破いたしました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「て事で、一応向こうにも報告してきた。どうせ向こうは把握してるんだろうけど義理は義理だしな」

「なるほどねぇ、お疲れ様」

「あらホント、いつの間にか表記がだいぶ見やすくなってるわ。いつの間に……」

「……それよりファーミングモンスター。正直非常にロマンがあっていい」

「あの、今から考え込みすぎんなよ?」

「……大丈夫。これがやり込み要素的な物だという事位わかっている」


 テストの返却も終わり、ライゾンへの報告も行って、再びの中級ダンジョン挑戦。前回1階層目を制覇したダンジョンに向かう前に再び秋彦の家に集合した。

秋彦はそこでライゾンに一応報告を行い、そのついでに新しい要素や落伍者対策にどうするべきかの話をしに行ったことを話した。

 ついこの間秋彦お手製の全状態異常無効のアクセサリーを人数分揃えたことで状態異常対策はバッチリだ。今のまま状態異常を付与した相手に特攻ダメージを与えてくる敵が相手なら問題なく切り抜けられる様になったのだ。

 だからなのか、これからいくダンジョンよりもライゾンとの話に出て来た従魔の話が今の主な話題となっていた。


「僕は新しい従魔はこの杖で呼べる炎の精霊にしようかな」

「あー、そういえばそれそんなこと出来たな。一度も見てないけど」

「僕も呼ばないし使わないからね。でも従魔を増やせるなら、折角だし呼んでみたいかなぁ」


 そう言いながら、優太は杖をくるくると回す。優太の御霊具であり武器である杖には、スキルとして炎の精霊という存在を召喚できる能力がある。尤も、それが具体的にどの様な意味を持っているのか等は、優太が従魔としてコロナがいたこともあってあまり触れられてこなかったが、近いうちにお披露目となる可能性が出て来た。


「……やっぱり一体はレギオンか群体の特性を持つ従魔がいた方がいいと思う」

「お? その心は?」

「……単純な話、数は力。手数の多さは大きな武器」


 茜は自分の従魔が成長によって多くのトークンモンスターを呼び出し使役するレギオンモンスターとなった事で数の偉大さを改めて実感するらしい。

 茜の従魔は元は潜水艦の様に自らに主人や仲間を乗せ海中を潜水して魚雷を発射しての水中戦を行うスタイルだったが、途中から巡洋艦のような大砲が生え、以前の全員での進化でとうとう軽空母として艦載機……の役割を果たすカモメの魔物、を発艦出来るようにまでなってしまっていた。

 そんな現【軽空母カメ】となった豊葦原だが、そんな豊葦原に暇を見つけては乗り込んで、海上で戦闘を行うとその制圧力と取れる作戦の自由度の高さに驚かされるのだとか。


「……元々爆撃メインの爆撃カモメ達は攻撃力が高いが各個撃破出来ないほど強い訳では無い。だけど数がいる事によって各個撃破の為に相手が1匹のカモメに狙いを定めたときに、別のカモメが気を逸らす攻撃を行う事で攻撃が外れる可能性を高くしたり、相手が数で押そうというときもこっちも数が居ると相手の数次第でもあるけど作戦も立て易い」

「それは確かに」

「……それと、最悪勝てない相手に逃げる時にトークン達を犠牲にして時間稼ぎとかも出来る。トークンモンスターはレギオンモンスターがいれば時間をかければ復活できるし、使い捨てにしても復活できる分、気楽」

「あー、そりゃいいな。いざという時にそういうことができるってのは良いかもしれん。護衛にとって敗北は死ぬ事じゃなくて護衛対象を死なせちゃう事だもんな」


 うんうんとうなづく秋彦。新たな従魔に巡らせる考えも膨らんできてしまうと言う物である。


「でも、そんな都合のいい従魔、というか魔物に宛があるの? レギオンモンスターっていう要するに自分の手下を呼ぶタイプの魔物なんて豊ちゃんを除いたらゴブリンくらいしか知らないわよ?」

「……増して自分にあった魔物となるとハードルは高いかもしれない」

「うーん、それもまた確かに……こうしてみるとあれもこれもとなっちまうよな」


 本来ならばただ近しい人達に対しての護衛役になれればなんでもいいはずなのだが、何せ近くにいい能力を持った従魔が色々いるせいでつい高望みをしてしまう。


「本当に手近で済ますなら、それこそゴブリンでも従魔にしちまうのが確実なんだよな」

「でもそれが自分にあってるのか? って言われちゃうと困るよねぇ」

「なー、本当だよ。そもそも俺らは卵を孵したから仲間にしやすいモンスターの種族が解っちまってるからな。最低限そこはクリアしたいと思っちまうのが心情なんだよな」


 秋彦の言葉に今度は全員が頷いた。

 秋彦達は初めての従魔はライゾンからプレゼントされた魔物の卵を孵して従魔にしたものだ。魔物の卵は持っているだけで、マジックバッグの中にしまっていても持ち主の魔法力を吸い、その魔法力に適した魔物へとなる。つまり生まれる魔物は卵を孵した主人に適応しやすいし、主人も卵から生まれた魔物の種族を仲間にしやすいし、その後の成長もさせやすいらしい。

 秋彦はドラゴン族、優太は獣族、ジュディは精霊族(一角獣の見た目から、ジュディでさえ獣族だと思っていたが)、茜は海洋種族、桃子は妖精族にそれぞれ相当するらしい。

 とはいえこの辺の事を知ったのは、ライゾンがノアズ・アークカンパニーを日本に出してしばらくした後だったので、大して気にしなくても問題ないのだが。


「とりあえずよさそうな魔物は随時見繕っていかなきゃダメだね」

「そうだな、さて、そろそろダンジョン行くか。まずは第二階層、行くぜ!」

「「「おー!」」」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次回の更新は2/7(月)とさせていただきます。宜しくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  なんか、正式には攻撃型潜水重装軽航空母艦……と言う分類になるのでしょうか。 あっ、進化したらブルー乃ア!?
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