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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
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第二百九十一話 中級ダンジョン 一階層目ボス 前編

累計PV数528万突破、評価ポイント7000pt突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

いつもいつもお待たせしていると言うのに感謝しかありません。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「うおぅ……食った食った……」

「美味しかったけど、ちょっと食べ過ぎたね……」

「……腹ごなしにボス戦。ここのボスへはまだ情報が無いから腹ごなしにはちょうどいい。適度に緊張感を持って挑める」

「探索者として活動はいい運動になっていいわね。魔物食材っていくら食べてもむしろ体引き締まるし、ダイエットにはちょうどいいわ」

「そのせいで魔物食材売ってる店ってむしろ女性の客層が圧倒的に多いんだよな」

「……肉塊をいくら食べてもむしろ筋肉ついて痩せやすくなるなんて女性の味方以外の何物でもない。財布に余裕のある女性なら常食するに決まってる」


 道中話をしながらも余裕で先ほどの道中を行く。大宮公園白鳥池のダンジョンのフカフカと柔らかな道を談笑しながら進むレインボーウィザーズ。

 油断している訳ではないが、まだまだ実力の差がありすぎる今は楽に進めている。

 宝箱も人が多く入っているダンジョンだけあって大体が再補充の間もなく開けられているので宝箱の捜索の必要もない。まっすぐ事前情報にあったダンジョンの奥へ向かい、ボスを撃破するだけである。

 正直先にダンジョンに入っている人がいてある程度内部の情報が割れていると言うのがこんなに探索をシンプルにしてしまう物なのかというのは若干驚愕を覚える。

 今までなんだかんだここまでシンプルに迷宮探索が進んだのは初めての経験だ。やはり先駆者のいる迷宮というのは進みが早いらしい。道も敵も知れている道中というのはこうも進みがいいと言うのは正直意外である。


「何というか……楽に進みすぎてて違和感さえ覚えるレベルだな」

「本当にね。ダンジョンの道も、出て来る敵の対処法も予習済のダンジョンって、たとえ自分達が実体験していないダンジョンであってもこんなに楽なのかって思わせるね」

「……いつもは私たちが苦労して情報を後続に残す立場だった。それが先達の情報を元に探索を進めている」

「あー、成程ね。私たちが逆に経験したことのない状況で物事を進めているんだもの。楽な訳だわ。普段私たちが持っていない情報を元に攻略を進めているっていう経験私たちないものね」


 ジュディの言葉にある意味全員納得した。

 確かにレインボーウィザーズは今まで情報を探り、開示し続けてきた位置にいる。情報も何もなく、目の前の敵をアナライズで解析し、敵の傾向を見抜き、対策を講じ続けてきた。

 だが、今回はそれを自分達で行わないでいいのだ。すでに明かされている情報を元に攻略を進めているのだ。楽じゃない訳がない。

 現代の情報化社会、情報収集という所がつくづく便利だ。

 現代社会において、情報という情報は承認欲求に駆られた人々によってSNSで簡単に拡散され、きちんと精査さえできれば手に入る時代だ。

 個人で作成されるWiki、企業がアクセス数欲しさに他サイトから情報を引っ張ってきたサイトなど用途も目的も多種多様とは言えど情報には変わりない。

 それに対してきちんと精査し、真偽を正しく付けられるのであれば情報はどこからでも手に入るし誰だって手に入る。

 その情報を元に探索を行うことが出来れば必然と生存率は跳ね上がるのは当然だ。先達が文字通り血路を開いて得た攻略情報。値千金である。

 勿論代償として今まで自分達が手に入れていた宝箱の中身などは軒並み持ち出され済となっており、収入自体は乏しく、魔物素材以外の収入が無いのが痛い所ではあるのだが、安全第一の探索者であればその不利を飲むに値する程である。


「本当に情報収集には困らない良い社会だよね、現代って」

「それはそうよ、以前の情報収集でも割とあっさり情報手に入る事を考えれば、語学が堪能なら、全人類規模で情報を探れるのは強みであり弱みでもあるわね」

「おい、おしゃべりはその辺で切り上げてくれ、そのあっさり手に入った情報が正しければ、この階層最後の関門が見えてきたぜ」


 話をしながら見えてきた扉は今までのベビールームのイメージを崩すことなく調和された大きな扉だ。

 扉はもう何度も見たことがある、ボスがいる部屋へ通じる扉だ。事前情報的にもここがボス部屋で間違いないだろう。

 だが、この先のデータはない。中級ダンジョンのボスという関門にしり込みしているのか、或いは入ってボスに殺されたか。可能性としては二つに一つだ。絶対的に確かなのは、まだこのダンジョンのボスに挑んで情報を持ち帰った人物はいないと言う事である。

 初めての中級ダンジョンにいる階層のボス。ところどころ突破されていると言う報告はあるようだがまだ少数だ。

 その原因が実力不足である事はあまり考慮したくはない、だとすると別に原因があると言う事になり、そのあたりを考慮するなら間違いなく初見殺しだろう。

 ペネトレイトが無属性魔法であることも考慮すれば、開示されていない情報の部分でやられてしまった可能性も大いに考えられる。


「とにかく、気合入れていくしかないって事さね……さてと各々方準備は?」

「よし……僕も張り切っていっちゃうよ!」

「OK! 盾役として私も頑張るからね!」

「……勿論出来てる。いつも通り固定砲台する」

「よし……じゃあ行きますか。こっから先は未知の領域、つまりいつも通りだ、気合入れてくぞ!」

「「「オー!!!」」」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の更新も未定となりますが何卒ご理解とご協力をお願い致します。

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