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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
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第二百七十五話 中級ダンジョン 情報収集

累計PV数478万突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

今回作者の不手際により、本来一つ挟むはずだった話を入れ忘れてしまいました。

今回はそれを改めて挟むことで更新とさせていただきます。ご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございませんでした。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

 近況報告もそこそこに、関東ギルド埼玉南部支店にて情報収集を開始する三チーム。三チームともそれぞれが最も得意とする方法で情報収集を行っていた。

 そして一区切りついたところで秋彦が声を掛ける。


「うーん、ネットでの情報収集としてはこんなもんか……ビューティフルドリーマーの皆はどう?」

「私達もいろいろここのギルドにいた人たちから興味深いお話を聞けました。収穫としては上々かと! モンスターキラーズの方々はどうでしょう?」

「中級ダンジョン帰還者のドロップアイテムの売買状況確認終わったよ、レア掘りしまくってた俺らだから見えてくるものがあったぜ!」

「OK! じゃあそろそろ情報を照らし合わせてみるか」


 三チームともそれなりに収穫があったようなので、一旦情報収集を切り上げて席に着く。


「まず俺らがネットで情報収集したんだが、中級ダンジョンは主に状態異常を付与するタイプの魔物で構成されているらしい。石化ブレスとかに代表される石化状態や炎魔法とかにも代表される火傷状態とかだな」


 まず最初に情報収集の結果を発表する秋彦。秋彦達レインボーウィザーズは主にインターネットを使っての調査を行った。例えばダンジョンを評価し難易度やドロップアイテム等、様々な視点でダンジョンの評価を行う口コミサイト【スグモグ】のコメント欄や、自身たちの知名度を生かしてツブヤイッターで情報提供を呼び掛けたりといった具合である。

 そうやってネットで集めた情報を精査し、核心を突いたコメントなどをピックアップしたりしていたのが秋彦達レインボーウィザーズの情報収集である。


「ただ妙なんだけど、中級ダンジョンって評価が二分してるみたいなんだよね」

「ええ、楽勝だったっていう意見もあるんだけど、大体の探索者が死ぬかと思ったとか、中級ダンジョンで仲間が死んだという話もあったりしてかなり不穏なのよね」

「片や楽勝、片や命からがらで死ぬかと思った。正直一致はしないわね」

「……そんな矛盾を埋める何らかのギミックがあると推測できる。やはり一筋縄ではいかないみたい」


 どうやらネット上では中級ダンジョンは評価が二分しており、楽勝か死闘かの両極端な二極で構成されているらしい。当然前者の方が少数派ではあった物のこういった意見があったのは確かなようだ。

 恐らく今までの入門、初級ダンジョンと違って、中に入った時点で何らかのギミックが発動するのかもしれない。そうでなければこの極端な意見の分かれようはちょっと説明がつかない。


「それは私達ビューティフルドリーマーの聞き込み調査でもつかめていました」

「お話窺ってみたのですが、どうやら状態異常を付与する魔物と、状態異常に陥った人を集中攻撃する魔物がいるみたいなんです」


 次に話し始めたのはビューティフルドリーマーだ。

 彼女たちは、アイドルとして人と接し慣れているからコミュニケーション能力が非常に高く、この関東ギルド埼玉南部支店の中で、実際に中級ダンジョンに入った経験のある探索者達から、多くの情報を手に入れることに成功していた。

 その知名度とコミュニケーション能力の高さから人と交流し、それを起点として現地においての実際の手ごたえを探ることに対してこれ以上うってつけの人材はいないだろう。


「成程、状態異常が敵の魔物の攻撃に対してのマーキングみたいになっちゃっているのか」

「状態異常になったらかなりつらそうだな……気を付けないと」


 どうやらビューティフルドリーマーの集めた現地の情報では状態異常を受けた人は積極的に狙う魔物がどこにでもいるらしく、その袋叩きによって死に至るケースが多い様だ。

 この情報は値千金と言えるだろう。

 中級ダンジョンにおいては状態異常にかからないように注意することと、掛かった場合即座に解除を行う事が大きな要点、主軸と言える戦法になりそうだ。


「やっぱり簡単にはいかんダンジョンみたいだぜ中級ダンジョン」

「けどやっぱりそのせいかダンジョンで得られるアイテムやらレアアイテムやらはすっごいみたいだねー」


 そういって紙の束をバサッと机の上に置く石崎。

 モンスターキラーズはレインボーウィザーズとビューティフルドリーマーとは違い第一次人魔大戦が終わってからも頻繁にダンジョンに出入りし、レア掘りを行い続けていたチームである。

 そのためレアアイテムの売値の相場やアイテムの売りに関する動向には人一倍敏感である。


「例えばついこの間俺らがめぼしい戦果として挙げた超熟睡枕だけど、中級ダンジョンではそこそこの頻度で手に入ってるみたいー」

「おかげで見ろよこれ、オークションサイト。かつての相場の半分近くまで売値が下がってやがる!」

「中級ダンジョンではレアドロップ品ではないってこともあって、今や自分で探さなきゃ手に入らない物って程ではなくなってるってことよねこれ」


 モンスターキラーズに促されて探索者用のオークションサイトを見ると、成程以前よりもかなり多くやり取りが行われているのが分かる。


「とりあえず中級ダンジョンでは状態異常に関して気を付けていけば問題なさそうでしょうか?」

「おそらくね。俺らもさっそく状態異常に耐性付く装備を探して装着してからダンジョン探索するとするよ!」


 ある程度ダンジョンの1階層目のギミックがつかめたところで、ビューティフルドリーマーとモンスターキラーズは早くも傾向がつかめたこともあって、対策をしてダンジョンに潜る気満々の様だ。


「秋彦達もいくんだろ?」

「そうね、私達もそのつもり……」

「ああいや、俺らはちょっと準備したいかな」


 勿論ダンジョンに潜るつもりだったジュディの言葉をさえぎって秋彦は足踏み宣言をした。

皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は3月18日午前0時予定です。

よろしくお願いします

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