表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
282/385

第二百七十四話 中級ダンジョン 近況報告

累計PV数478万突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「さてと、この三チームが集まるのもだいぶ久しぶりだな」

「地方都市奪還作戦……今は第一次人魔大戦っていうのが主流なんだっけ、それ以来だね」

「レインボーウィザーズもモンスターキラーズも久しぶり!」


 関東ギルド埼玉南部支店の一角、机と椅子を寄せ集めて勢ぞろいするレインボーウィザーズとモンスターキラーズ、そしてビューティフルドリーマーの3チーム、総勢14名。

 彼らは今情報収集と最近の近況報告の為に埼玉南部支店に集まったのである。

 ついこの間レインボーウィザーズが来たと思ったら、第一次人魔大戦にてかなりの手柄を挙げ、レインボーウィザーズとも親交の深いモンスターキラーズと、アイドルグループであり探索者チームでもあるビューティフルドリーマーの登場である。周りは完全に色めき立っている。まあ流石に数が数なので話しかけようとするようなのはいないが。


「テストどう? 自信ある?」

「当然でしょ、答え合わせもちゃんとして、予定じゃ全教科満点だよ」

「それは良かった! 私達もテストって今まで嫌だったけど、最近はむしろ楽しみになってきているからね!」


 そして始まるガールズトーク、話題はテストの事の様だが、やはり勉学による知力の向上はテストの結果に分かりやすく反映されるので楽しみに思うようになった人もいるらしい。まあ勉強が苦手だったり嫌いだったりする人はたいていやってみてもなかなか思うように物を覚えたり考えることが出来ずに嫌になってしまうパターンが大抵だろうからうまく物を覚えられるようになってしまえばこんなものなのかもしれない。


「そういやモンスターキラーズとビューティフルドリーマーって最近お仕事どうなん?」

「僕らレインボーウィザーズは秋彦以外結構探索者活動からは遠ざかっちゃってたよね」


 とりあえず男子陣も会話に参加すべく話題を振る。内容は近況についてだ。


「俺らモンスターキラーズはもっぱらレア掘りがメインかな。バトってもちっとも成長しなくなっちまったとはいえ、ダンジョンから出て来るまだ見ぬレアアイテムにはそそられるもんがあるぜぃ!」


 笑屋が勢いよく答えを返す。どうやらモンスターキラーズは、レアな宝箱アイテムを目当てにダンジョンに潜る日々を過ごしているらしい。


「おお、最近だとどんなもんを手に入れたの?」

「最近のめぼしい物だと【超熟睡枕】って奴かな。この枕使って寝ると3時間寝れば体力も魔法力も全快して、すっごい目覚めもいいんだ」

「え、それオークションサイトでもなかなか見ないレアアイテムじゃん!」

「私も知っています! オークションサイトでもめったに見ないし、出てきたら1千万単位の値が付く品です!」


 のっけからものすごいものを持って来た真崎。

 この枕を使えばどんな重度の不眠症でも快眠できるうえに、3時間寝れば体力も魔法力も完全回復。寝て起きれば、ケガや病気も余程重症でない限り治ってしまうというレアアイテムである。

 相応に世界各地に欲しがる人間は多く、ネット上でもなかなか見かけない物で、手に入れたいなら自分が探索者となってレア掘りしなければならないとまで言われる、一般人にとっては手に入れたくても手に入れられない幻の一品である。


「うんうん、最初は俺らもなんでこれがこんな高くなるのかわかんなかったけど、使ってみると理由分かるなぁ」

「ホントホント、寝起きがよくなるっていうだけじゃなくて寝る時間が少なくて済むようになるって、要するに他にやりたいことに時間を割けるようになるんだ。訓練だったりゲームだったりやりたいことが多いけど、一日の時間は限られているからね」


 確かに眠る時間を削っても睡眠の質が落ちないと言うのは大きなアドバンテージだ。眠る時間を削れば多く活動できるが活動の時間は眠気に阻害されて行動自体に大きな負荷がかかり、睡眠の質を十分に取ろうと長く睡眠をとると活動時間が短くなると言う矛盾を解決するにはうってつけだ。手に入る物なら誰だってほしいに決まっている。


「で、ビューティフルドリーマーは?」

「私たちは歌のお仕事がほとんど途切れていませんね」

「ほら、地方都市奪還作戦の時にバードの歌をテレビやラジオで流してたでしょ? その関係のお仕事がいっぱい入っているの」


 次にビューティフルドリーマーだが、どうやらアイドルグループだからこそ取得したバードスキルが功を奏し、今ではラジオ番組【ダンジョンチャレンジャーインラジオ】や、テレビにおける有料チャンネル【ダンジョンシーカーチャンネル】で行われる歌番組でレギュラーの座を手に入れたらしい。

 バードが歌う歌はどれも探索者にとって最も必要な強化につながり、そのおかげもあってリスナーは探索者ばかりであっても視聴率が違うのだ。

 アイドルに興味がない、いや、なかったというべき探索者の中からも、すでにビューティフルドリーマーの固定のファンが生まれており、その人たちは探索者ということもあり盛大に推しに金を落としていく。

 勿論、探索者である以上、ビューティフルドリーマー自体に興味はないけど歌には興味があるという人は視聴率に貢献してくれるし、興味を持ってくれた人は多くのグッズを買って貢献してくれる。いいサイクルがビューティフルドリーマーに出来上がっていたのである。


「さて、近況報告とかはそろそろこの辺にして情報収集開始しようかね」

「はいはい、了解」

「じゃあ、始めますか」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は3月15日午前0時予定です。

よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ・・・ゲーム等でありそうなのは個人が持っている魔法属性に実は同族性の耐性もあったりして・・・(無属性の明彦が耐性で苦しむのか、無属性の利便性の高さで簡単に対処して問題がないパターン) 状態…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ