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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
263/385

第二百五十五話 装備の確認

累計PV数437万突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

 秋彦の現状戦力の紹介が終わったところで改めて秋彦が全員に声を掛ける。


「さて、改めて準備しましょうか。いくら俺が守るって言ったって、皆装備位は常に整えて、アップデートしてはいるんでしょ?」

「うん、やっぱりそこは探索者を止めた訳じゃない以上はね」

「あたしも常に磨いているよ! アイドルと同じくらい探索者としても期待されてるからね!」

「……張れる見栄は張った方がいいのは政治も探索者も同じ。命あっての物種なら猶更」


 優太と桃子と茜はそれぞれにドレスアップリングから装備を装着する。

 三人はすぐさまそれぞれ見た事のない新しい装備に身を包む。いずれも秋彦が知っている姿ではない。

 例えば優太はスタンダードな魔術師の様なフード付きのコートの様相だったのだ、今は羽飾りのついた、いわゆるアメリカの先住民族の民族衣装の姿をしている。

 また、桃子はまるでアイドルアニメのキャラクターの様な露出度の高い、かつポップで明るめな衣装を身に纏っている。正直ちらちら色々なものが見えてしまわないか心配になる。

 そして茜は巫女服スタイルである。初詣の時に神社で女性スタッフが着ているのを見るあれである。まあ弓矢は神事的な意味合いを持つものもあったりするので決して不自然ではないのかもしれない。

 そしていずれも装備を装着した途端に戦闘力がかなり上がった。恐らく戦闘力十万入っている。秋彦が探索者最初の戦闘力10万越えだとしたら第二、第三、第四が一気に出そろった訳だ。


「おおー、すげぇな。皆一気に戦闘力が上がった!」

「秋彦には及ばないけどね。はっきり言って驚いたよ。どんなにお金積んでもなかなか手に入らないような戦闘力の上昇を、まさか自作するなんてね……」

「……ドゥーイットユアセルフ、無ければ作ればいいじゃないの精神。私は不器用でそんなことできないから素直に感心する」

「ただの手慰みから始まったもんだが、結構いい感じにいろいろ出来るようになったぜ」

「その戦闘力の上がり様、いいなー! でも秋の装備は可愛さが無いから頼もうにも頼みづらいしなー!」

「桃、おめぇ喧嘩売ってんのかコラ。誰のセンスが無いって?」

「冗談冗談! それにセンスが無いんじゃなくてセンスが合わないだけだって! 秋だってキラキラ輝くような可愛いコスチュームは作れないでしょ? 方向性が合わないってだけだってば」

「っち、そういう事にしといてやらぁ」


 などとわいわいやっていると、ジュディが最後に声を出す。


「皆お待たせ、やっぱりまだまだ装着に時間がかかるわねこれ。でも、私の自慢の装備よ!」


 そういって現れたジュディもまた装備を一新したらしい。

 とはいえ青を基調になり、装飾やドレスの様式もかなり変わったとはいえ、ドレスアーマーであることには違いない。ただ、今度の鎧は肩の部分が露出しておらず肩当がしっかりある物の胸部に谷間を見せつけるかのように肌が露出されている部分があり、やはり目のやり場に困るものとなっていた。

 だがガントレットとグリーブそしてハイヒールが異質なくらいに変わっていた。何というかその三つだけは妙にメカメカしいというか重厚感がある。

 はっきり言って「ここに何か仕込んであります」と言っている様にさえ見えるくらいには異様に際立っている。

 だが、今までこの手の魔法鉱物が機械の一部として使用され始めていることは知っている。だがいずれも製造工場の機械だったり、魔法力の検査に使用したりと、要するに大型の機械しか生まれていないはずだ。

 だがこのガントレットなどは機械のようにギミックが搭載されている様に見えるのにあまりにも小型だ。


「あ、あのジュディ? そのガントレットとか、どうしたの?」

「ああ、これ? よくぞ聞いてくれました!」


 聞かれるのを待っているかのように意気揚々とジュディは話し始める。

 これはイギリス本国にあるマクベスコーポレーションが他社に先駆けて独自に進めている【機械鎧計画(マシンアーマープロジェクト)】という全身を機械の様な鎧で構成される装備一式を開発する計画の一環として生み出された試作段階の装備らしい。ガントレットは防御だけでなく腕力と握力の補強。グリーブは脚力と移動速度の補助も行うらしく、その性能をフルに発揮できれば探索者にとってこれほど心強いこと間違いなしの代物らしい。

 最近までちょこちょことジュディの父、クリストファーから送られてきた荷物の中身の様だ。


「試作機だからテストも兼ねて装着するわ。でもこの装備は間違いなく今私が持っている装備の中では最強よ。問題があるとするなら、普通のドレスじゃちょっと似合わないって所かしら? いずれこれらの装備に似合うドレスアーマーを一緒に作ってもらいたいわね」

「お、おおう……そ、そうか……」


 あまりの自信と気迫に満ちた良い様に思わずたじろぐ秋彦達。

 姿こそガントレットなどで多少ちぐはぐではある物の、生まれついての女王の様なふるまいを見せられてしまった。

 思わず一歩後ろに下がってしまうと言う物である。


「何よ、取って食ったりしないわよ。行くんでしょ?」

「あ、ああ。わ、分かった……」


 かくしてレインボーウィザーズはバグダンジョンに再び足を踏み入れた。

 一度はちょっと入って尻尾を巻いて逃げたダンジョンではあるが、今度はそうはいかないと意気込んで。


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次回の投稿は2021年1月27日午前0時予定です。

応援宜しくお願い致します!

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