第二百五十四話 秋彦のステータス
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これも皆さまからのご愛顧の賜物です。
これからもりあダンをよろしくお願いいたします!
「つ、ついにあのダンジョンにもう一度挑むんだ……」
「……正直不安」
ジュディが秋彦から話を聞いて、勝算を見出してから二日後。
無理やり全員に都合をつけさせてのレインボーウィザーズとしての久しぶりの全員集合である。
優太とジュディは、この日は探索者活動の為に仕事を休み、秋彦と茜はたまたま何の予定もない日だった。
一番予定がパンパンになっていた桃子はかなり急に呼び出され、今日もたくさんスケジュールが詰まっていたにもかかわらず、真っ先に探索者の活動の為に入っていた予定を変更してきた。文句の一つも言ってよさそうなのに、桃子はむしろ申し訳なさそうだった。
「ごめん! 無理を通したみたいになっちゃって本当にごめん!」
「気にすんなって、俺としてもそろそろいいだろとは思ってたんだ」
どうやらバグダンジョンに入ることを急かしたような形になった事を申し訳なく思っているらしい。
だが、次に飛んできた言葉はジュディ以外のレインボーウィザーズからの非難の声だった。
「にしても秋彦の忘れん坊にも困ったもんだよ。僕にさえ相談なくあのバグダンジョンに入ってたなんて!」
「……日本の探索者の頂点にしてカリスマが一歩間違えたら無縁仏なんて笑えない」
「そこは正直驚いたっていうか血の気が引いたけどね、二度とそんなことしないでよね!」
「無駄だよモモちゃん。長い付き合いだけど割とやらかしてるんだよね。その度に叱ったりしてるんだけど……」
「やらかすんだ……」
「それは流石に知らなかったわ……秋彦……貴方ねぇ……」
「……困ったリーダー」
「わ、悪かったってば……」
全員そろって深々ため息をつかれてしまう。昨日散々お説教をされたジュディからすらため息をつかれてしまった。
「はぁ……もう秋彦ばっかり責めていてもしょうがないわ。今はその無謀が結果としてこのダンジョンに挑む力になるんですから」
ジュディがそういうと周りの空気がぴんと張り詰める。
「まず秋彦のスペックを見せてもらうよ。だいぶ久しぶりだしね」
「ああ、俺はまあ皆よりかは暇だったし、暇を見つけてそこそこ潜っていたりもしたんだけど、今はこんな感じかな」
名前:南雲 秋彦
レベル28→34
【装備】
武器:天魔槍(肉体力+10,000、魔法力+7,500)
頭:竜の髪飾り(肉体力+20,000、魔法力+15,000)
体:キメラドラゴンアーマー(旧フィールドキメラアーマー)(肉体力+20,000、魔法力+10,000)
腕:呪骨の腕輪(肉体力+10,000、魔法力+10,000)
腰:試作カッソロ式バトルジーンズ(肉体力+8,000、魔法力+4,000)
足:スーパーボーンシューズ(肉体力+15,000魔法力+6,000)
【装飾品】
直感のウィッグ
【ステータス】
肉体力:50,000+91,250(装備分)=141,250
魔法力:25,000+65,625(装備分)=90,625
戦闘力:75,000+156,875(装備分)=231,875
獲得DP:791,615→736,615→700,000(肉体力、魔法力に対しての強化分差し引き)
使用魔法属性:無(力)Lv11→20
入手スキル
パッシヴ
【戦術】
槍術Lv3+7=10【MAX】(600DP+自力の強化)
投擲術Lv5+5=10【MAX】(1,500DP+自力の強化)
格闘術Lv1+9=10【MAX】(100DP+自力の強化)
体術Lv3+7=10【MAX】(600DP+自力の強化)
魔槍術Lv2(自力での習得及び強化)魔法力を帯びた槍の力行使し、槍の潜在能力を引き出し、真価を発揮させる。レベルを上げることで装備から新たなスキルを引き出すことが出来る。
【魔法補助】
高速詠唱Lv3+2=5【MAX】(7,000DP+自力の強化)
魔法効率化Lv1+4=5【MAX】(2,000DP+自力の強化)
魔力制御Lv1+4=5【MAX】(2,000DP+自力の強化)
【補助】
解体術Lv2+7=9(1,500DP+自力の強化)
魔物学Lv2+7=9(1,500DP+自力の強化)
重量挙げLv3+7=10【MAX】(3,000DP+自力の強化)
怪力Lv1+2=3(10,000DP+自力の強化)重量挙げよりも更に重い物を持つ腕力と重い物を効率に持ち上げる技術と力を得る。重量挙げを極めた者以外に習得は出来ない。
【感知】
危機感知Lv4+6=10【MAX】(12,000DP+自力の強化)
生命力感知Lv4+6=10【MAX】(16,000DP+自力の強化)
魔力感知Lv4+6=10【MAX】(16,000DP+自力の強化)
力量感知Lv4+6=10【MAX】(16,000DP+自力の強化)
直感Lv2+5+1=8(3,000DP+自力の強化+装備スキルによる強化)
【生産】
骨加工Lv1+19=20(10,000DP+自力の強化)
鍛冶Lv1+4=5(10,000DP+自力の強化)
彫金Lv1+4=5(10,000DP+自力の強化)
裁縫Lv1+4=5(10,000DP+自力の強化)
【特殊】
モンスターテイマーLv1【MAX】(200,000DP)
逆境Lv1+1=2(装備スキルによる完全習得+自力の強化)
食いしばりLv1+1=2(装備スキルによる完全習得+自力の強化)
アクティブ
【槍術師】
吸収槍Lv1(100,000DP)
魔力撃(槍)Lv1(装備スキルによる完全習得)
薙ぎ払いLv1(装備スキルによる習得)敵を薙ぎ払う事で広範囲の敵を攻撃する。
雷光突きLv1+2=3(装備スキルによる習得+自力の強化)槍の放つ雷を纏い、雷光の如き速い突きを繰り出す。速度重視の為威力は低いが、当たると確率で敵に状態異常、麻痺状態にする。
落雷落としLv1(装備スキルによる習得)上空に跳躍し、天に掲げた槍に天より雷を落とす事で落雷の力が宿った槍を空から投げる。そうすることで通常の落雷以上の威力を持つ槍の投擲攻撃を行う。この技を受けた相手は高確率で状態異常、麻痺状態にする。連続使用は出来ない。
【奥義(槍)】
三跳一閃突き:これまでの槍の戦闘の蓄積から生まれた秋彦の奥義。突き技の極致の一つ。三回のジャンプの後、必中にして必殺の一撃を放つ。一回目は距離を詰める為に跳び、二回目は狙いを定めるために跳び、最後の三回目の跳びで渾身の力を込めて跳ぶ事で相手を貫く。如何なる素早さ自慢の敵であってもこの奥義の前には為す術もなく貫かれる事だろう。
天魔返:天魔槍から力を受け取った事で覚醒した奥義。槍による投擲の極致の一つ。槍を黒雲に覆われた天に向かって投げる事によって、雲を突き破り、大いなる太陽の力を受け取り巨大化した一本の槍を以って敵を貫く。この槍はその巨大化故に通常拘束するか相手が超巨大でない限りはなかなか当たらない。だが日本に仇なす脅威となりえる相手には必中する上に威力がとんでもないほどに上昇する。天より降り立つ槍は日本に対する脅威となる相手にとっては恐ろしく強力な一撃となるだろう。
スペシャルスキル
怒りの暴走
飛翔(装備スキルによる習得)体から翼を生やし、空を自在に飛び回れるようになる。
封印開放Lv2槍に施された封印を開放する事で一時的に槍の強大な力を引き出す。戦闘力が+百万され、スキルレベルも大幅に上昇する。この効果は10分間続く。
雷雲召喚(装備スキルによる習得)空を黒く染め上げ、雷を吐き出す雲を召喚する。雷雲が出ている間は魔法、スキル問わず雷を使う物の効果が大幅に上昇する。
ステータスを見ていたレインボーウィザーズの面々は固まった。そして大騒ぎをし出した。
「何これ! 封印開放前のステータスでも十分バケモンじゃん! え、ていうか秋彦とうとう自分で自分の装備を自作し始めた訳!?」
「……戦闘力が約23万とは凄まじい。戦闘力が10万越えの探索者は現時点ではいないレベル。とんでもない数値と言わざるを得ない」
「うわ……私の将来の旦那様、強すぎ……?」
「すごいよ秋彦! 流石僕の親友! すごすぎる!」
「お、おいおい落ち着けよ……」
なんと言う事はない。
伊達に秋彦も無駄に時間を浪費していたわけではないと言う事だ。
他のメンバーが仕事だ会合だと忙しなく動いている間、秋彦は他のメンバーが忙しそうだったことで、誰も誘わず、ただ静かにレベルを上げていたと言う事だ。
最初は1分しか持たなかった封印開放が今では10分となったり、魔槍術の効果によって槍から封印されていたアクティブスキルを二つも引き出したりと成果も上々である。
まだまだ力に振り回されている感じはあれど、今の状態なら十分と言えるだろう。
「こんなレベルの戦闘力と感知系が直感以外ほぼ最大になった。今の俺は目隠しされていても色以外は何不自由なく生活できるレベルだしな。で、どうよ。まだ不安か?」
その問いに、全員首を横に振らざるを得なかった。
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次回の投稿は2021年1月26日午前0時予定です。
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