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第二十三話 追加機能

本日投稿が遅れたことをここにお詫び申し上げます。

本当に申し訳ございませんでした。

 突然の提案に秋彦はとても驚いた。いきなり人をダンジョンに放り込むという事が驚愕だった。

 確かに人手不足を何とかするなり、魔物との戦闘経験を積ませるにはうってつけかもしれないが、ダンジョンによるレベルアップやスキル取得という恩恵が得られるのは結局のところダンジョンを踏破した後の話なのだから。

 だが……


「あのさ、有効なのはそうだけど、入門ダンジョン、俺らでも2日かかったよな? 今からダンジョン入れて間に合う物なのか?」


 当然の疑問だ。秋彦と優太以外は知らないが、入門ダンジョンを最速で踏破した二人でさえ2日掛ったのだ。今から人を入れて、順調でも2日としても、今回の事態をそんなに悠長に見ていていいのだろうか?

 その質問に答えたのは雨宮だった。


「その疑問はもっともだと思う。だが、その時の僕たちはダンジョンも、戦闘も素人だったよね?」

「え? え、ええ。そうですね」

「体を鍛えていた、格闘技を習っていたとしても、僕らは素人に毛が生えたようなものだろう。だが彼らは自衛の為の組織であっても戦闘のプロなんだよ? しかも装備も万全だ」


 言われてみれば確かにそうだ。自分達は別に戦いに備えて鍛えていたわけではない。ここで今戦えているのは、あくまで早くにダンジョンに潜っていて、レベルを早くから上げていたからだ。

 しかし自衛隊は有事に備えての自衛の為の軍と言える。有事を想定し、常日頃から鍛錬を行っている集団なのだ。

 そんな彼らなら、ひとたびダンジョンに潜って戦い、魔法を覚えたなら、おそらく最も頼りになる戦力になるだろう。

 そして、日ごろから鍛えている人々なら、ダンジョン踏破も早いはずだ。戦いの素人だった自分たちが2日で制覇できたのだから。

 しかも彼らは銃を携行し、防具も戦闘を想定した物を使用している。

 現代の技術の粋を凝らした武器と防具を持つ集団でのダンジョン踏破。


……これはもはや蹂躙とさえいえるだろう。


「そうか……俺らとはスタート地点が比べ物にならねーんだ……」

「そう言う事だね。彼らなら、おそらく1日、下手したら半日もあればボスの制覇まで行ける。数が足りないのは確かだけど、彼らが魔法をしっかり覚えてくれればもう大丈夫だろう」

「そうですね。ならこっちも気合いを入れて……?!」


 続く言葉は三人が持つそれぞれのダンジョンウォッチからの唐突な警告音のような爆音でかき消された。

 そしていきなりディスプレイが開かれた。ステータス表示のされる部分にメッセージウインドウとメッセージが表示されている。


≪ダンジョンウォッチが更なる機能を獲得しました!≫

≪マップ≫


「な、なんだこりゃ?!」

「え、マップ……?」

「……とにかく読み進めてみよう」


 メッセージの下に≪OK≫と書かれたボタンがあるのでそれを押すと、ウインドウは閉じられ、画面全体が少し暗くなり、ホーム画面の下の4項目【ホーム】、【ライブラリ】、【ダンジョン検索】、【DPショップ】の部分の【ダンジョン検索】だけが、明るくなっている。それを確認したら、【ダンジョン検索】が【マップ】という項目に目の前で差し変わった。そして「タッチ!」と書かれた矢印が表示される。

 三人は顔を見合わせ、一つ頷いて【マップ】をタッチする。

 すると、旧ダンジョン検索で見た地図が表示される。

 未踏破ダンジョンを表す黄色の点、踏破済みダンジョンを表す水色の点。ここまではダンジョンウォッチを手に入れたときに説明を受けている。

 そして、今まで見慣れない赤く、道路を塗りつぶすかのように表示される範囲が表示されている。

 試しにタッチをしてみると、このようなことが表示された。


≪モンスター 【ブラックスネーク】50匹≫


「……要するにこれって……」

「外に出ている魔物を探してくれるって事!?」

「なんてタイムリーな! だが、これはいいぞ、とても便利だ!」


 この機能があれば、敵をしらみつぶしに探す必要がなくなるし、周囲の安全確保にも役に立つ。


「全員! ダンジョンウォッチのアップデートは確認したか! 今後はマップを使って魔物が集まっているところに向かって潰していってくれ! それが安全の確保にもつながる!」


 さっそく雨宮は通信で全員に呼びかける。雄叫びがイヤホンマイクを通じて聞こえてくる。それはそうだ。手探りの状態からようやく、どこまで終わりかが示されるようになった。

 たとえ終わりがまだ遠くても、それだけで気の持ちようはだいぶ変わると言う物だ。


「よし! 俺たちも行こうぜ!」

「あ、待ってよ、やみくもに行っちゃダメだって。せっかくこんな便利な機能が出来たんだから、まずは敵の多いエリアを見つけて行こうよ」

「おっと、そうだな」


 気が早やってしまったが、改めて二人はマップを見る。

 はっきり言って、どこもかしこも赤い範囲が多く、魔物が点在しているのは変わりないが、○○××公園を中心に赤い範囲が無くなっている場所があり、それだけで全員の奮闘が見て取れる。

 しかし、魔物の駆除が完了した場所は東京の南が多く、逆に北は赤い範囲が多い部分が見受けられる。


「……これは、行くなら上、ていうか埼玉方面か?」

「だね。そうしよう」

「よし、マップで敵のいる場所が分かった以上は人命救助より敵の殲滅が先、人員も自衛隊の人にダンジョン潜らせて随時補充、不安だったが、ようやく何とかなりそうな感じになってきたな」

「そうだね!」

「自衛隊の人たちをダンジョンに入れるのとかは本部でやる。随時応援を来るようにするから、あまり無理をしないで頑張ってくれ!」

「はい、分かりました!」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも頑張っていきますので、ぜひ評価感想の方を頂戴したく思います。そうしたら私はもっと頑張って作品を展開できますので。これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!

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