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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
地方都市奪還作戦 本戦開始!
201/385

第百九十八話 地方都市奪還作、威力偵察終了と従魔強化の急務

累計PV数326万突破しました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「さあ皆。探索者会議を再び開催できることを僕たちはうれしく思います。第六回日本探索者ギルド連盟会議を開始いたします!」


 雨宮の言葉に会場からは盛大な拍手が送られる。今回の記者席には、日本人ではない人の姿が今回多く見受けられる。


「えー、さて。今回は僕らギルドマスター達も支援に回り、レインボーウィザーズを始めとした上位探索者達には最後のボス戦以外は基本的に補助の立ち位置において戦っていただきました」


 それは勿論補助の手が足りないと言うのもあるが、この先の戦いで一部の強者の力を使わずとも戦いを進められるという証明が欲しかったことも理由の一つとしてあげられる。

 今回の戦いの後、探索者達は二手に分かれることになる。東日本の攻略と西日本の攻略という形で。

 その際にあの人がいないから攻略できない、この人がいたから攻略できた等、人のいるいないで攻略の進みが変わるのではちょっと都合がよろしくない。

 何せ今後は二点同時攻略になる。日本の中心を避けてて中心から外へ向かって攻略することで最後のボスチェンジの際に出来るだけ多くの魔物を共食いさせずにボスモンスターを弱体化させようと言う魂胆の作戦なのだから、当然同時に攻略しなければいけない。

 そうなったときに特定の人物がいなければ攻略が進められないのではいけない。

 二手に分かれることもそうだが、まずは主だった戦力を用いなくても地方都市を奪還できるところを見せなければいけなかったのだ。

 勿論補助魔法でも秋彦の助けはもちろん必要だろう。だがそれは、秋彦と龍之介組と桃子の従魔であるルビィが二つの班にそれぞれ分かれることで帳尻が合わせられるとギルドマスター達は踏んだ。


「故に我々は今回の地方都市奪還作戦。完遂できる確信を得られた。この戦い、勝てるぞ皆!」


 雨宮の熱のこもる言葉に会場はさらに熱気を帯びる。当然拍手の音も大きくなると言う物である。

 それも雨宮が再び喋り出すとしんと静まり返るのだが。


「今回の戦いでは、思いがけず大きな収穫があったね。それは勿論、モンスターテイマースキルを習得することで得られる従魔と言う存在だ」


 今回の戦いでは、枝野命名の環境結界が大きくこの作戦に立ちはだかったと言えるだろう。魔物が強化され、人間が弱体化される結界。普通であれば脅威でしかないこの結界の中で従魔達は今こそ我らの出番とばかりに輝いていた。

 そもそも従魔と言う存在は基本的に主よりも強くはならないので、どちらかと言うと趣味の領域であったり自分の配偶者等、自分が守らねばならない存在に護衛として付ける側面が強かった。

 それがまさかの大活躍である。あの都市部に生まれた環境結界は従魔の存在無くしては打ち破れなかっただろう。陽動での時間稼ぎは、従魔がいてこそだったとさえいえる。


「故に我々ギルドマスターは今回今従魔を所持している人に向けて従魔の強化素材などを支援することを決定した。今回の戦いでもレベルは大分上がったようだが、これからは従魔を分ける以上一人一人、いや、一匹一匹の働きにもさらに磨きをかけてもらいたい」


 その言葉に従魔をもっている人々から歓声が上がる。

 まあ従魔の強化にギルドが協力してくれると言うのであれば従魔持ちであれば悪い気はしないだろう。何せ自分が育てた魔物なのだ、愛着があって当然だ。それの成長に協力すると言うなら従魔をもっている人々にとっては歓迎すべきものだ。

 また従魔を持っていない人々も、従魔が特殊な環境においては自分達を超える可能性がある以上、その特殊な環境に対応できる従魔を強化することはやぶさかではないはずだ。

 実際この発言に対し、文句の声はなかった。陽動の負担が軽くなるのならと言う陽動班を担当した人々の経験した熾烈さが窺い知れた一幕もいえるだろう。


「という訳で、そのための一環として魔物の素材のためのギルドローンの半額免除、および必要魔物素材のギルドによる捜索なども考えている。魔物により支援能力が進化により新たに獲得できる可能性もある以上僕たちも手を抜くわけにはいかないからね。ギルドは全力で支援させてもらうよ」


 ギルドとしてはそれが本音と言えるのかもしれない。

補助能力を獲得した魔物があわよくばもっと増えればそれは間違いなく今後の戦いに有益に働くことだろう。

 事実龍之介やルビィの強化があるとないとではその戦闘能力は天と地ほどにも差が出た。

 秋彦だけでなく、桃子も忘れていたところから、意外と普段から従魔と一緒にダンジョンの探索に出ないと忘れがちな部分なのかもしれない。

 尚、当然のことかもしれないが、従魔持ちの探索者達は全員自らの従魔がどういう物であり、どんなことが出来るのかなどのデータを提出させられることになった。

 そして今回の大レベルアップ祭によって、狼系の魔物には一度進化をすると【猛りの咆哮】という攻撃力を上げる形で味方を支援するスキルを習得することがすでに発覚していた。他にもそういう物がないかをギルドは全力をもって捜索する予定らしい。

 とはいえ地方都市奪還作戦はまだまだ続く。あまりそればかりにかまけるつもりもない様だが。


「今後はまず従魔の進化に対してギルドは全力を注ぐ、以降も環境結界を破る必要は出て来るだろうからね。その時に頼れる仲間たる従魔を強化する。そのために3日程休養を置こうと思う」


 その言葉には思わずブーイングが出そうになるが、今回の戦いで疲弊しているのも確かだし、従魔の進化に対する措置も必要になってくる。

 この期に及んで足踏みをするのは少し癪だが、必要な措置とあっては致し方ない。


「という訳だ。この会議が終了し次第従魔持ちはギルドに申請しに来る事。そして進化素材なども今の日本中探してでも見つけようと思う。場合によっては海外の素材も見るからね、ここが終われば後は一気に終わらせるだけの最後のインターバルだ。皆、気合を入れていこう!」


 その演説に再び拍手が沸き起こる。


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は7月29日午前0時予定です。

よろしくお願いします!

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