表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
地方都市奪還作戦 高速道路解放戦線編
160/385

第百五十七話 高速道路解放戦線、終息宣言!

累計PV数247万突破しました! 

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「それでは第四回日本探索者ギルド連盟会議を開始いたします。高速道路解放戦線は無事終了しました。皆さんお疲れ様でした! これもひとえに皆様の頑張りのおかげだと思っております。本当にありがとうございました!」


 雨宮が開始早々に頭を下げると、回り方は拍手の音と声援が響き渡る

 高速道路解放戦線が終了した次の日。すべてのサービスエリアに出ていた探索者達が帰還した翌日。探索者全員再び大阪の会議場に集まっての会議である。


「皆様の活躍のおかげで、日本の流通は急速に回復、および物資不足などが回復傾向にあります。これにより経済活動にも活気が戻りつつあります。しかしながら我々の戦いはここからが本番、今回の戦いはあくまで地方都市を奪還し、魔物を日本から排除することが最終目的なのですから」


 それについては同意だ。今までの戦いはあくまでも流通の回復、および物資が行き届かずに弱った日本に住む人々を救うべく行った事だ。

 本番はここからだ。地方都市を魔物の手から取り戻し、日本をダンジョンが生まれる前の状態に戻す戦いはようやくスタートラインに立ったと言っていいだろう。


「と言う事で、しばらくは地方都市奪還作戦に本格的に取り掛かるに当たっての下準備の状態になります。我々は主に流通の回復による物資の補給や、地方都市に攻め込むに当たっての作戦などのまとめなどを行う期間になります」


 これも理解できる。流通のための道が開けたからってすぐに民衆の枯渇しきった物資がすぐに埋まる訳はない。そしてそれは探索者にとって必要な物資でも同じだ。

 ポーションや使い捨てのアイテム、投擲武器等補充のいる物資を調達しなければいけない探索者はそれなりにいる。

 故に一旦物資がいきわたり、その上で作戦に参加する探索者達にも必要な物資がいきわたるようにしなければならない。


「また、装備を整え直したい方の為に、国内外の職人さんや商人さんをここ大阪に呼び集めています。装備を整え直したいという方がいましたらご連絡ください。今回の高速道路解放戦線までの報酬もお出しいたしますし、それでも足りないならローンのご相談も受け付けさせていただきます」


 会場内から再び拍手が起こる。

 確かに今回の作戦で、武器や防具を見直し、戦闘力を向上させたい。させなければいけないと思った探索者はそれなりに多くいるだろう。装備を整え切れていない探索者達にとってはまさに僥倖と言えるだろう。

 また今回から、探索者ギルドは探索者専用の武器や防具に対してのローン制度も新しく始めるらしい。

 ただし普通のローンと違い、探索者はお金のやり取りはせずに一定の期間ギルドから科せられる依頼や、素材の納品などのノルマを課せられ、それらをこなすことでローンの支払いの代わりにする制度らしい。

 当然だがノルマをわざとこなさなかったりした場合には相応のペナルティが課せられるそうだ。

 踏み倒しは絶対に許さないと声を高らかに宣言していたので、ギルドとしては逃がす気はないようだが、具体的にどう逃がさないのかはこの場では言われなかった。

 しかし、ノルマをこなせなかったという事態も想定できるだろうが、そこはしっかり考えられている。

 チームごとに実力などを審査されるので、実力が足りないせいでこなせないようなノルマを課せられるようなことはなく、ギルドの審査の末に相応の難易度のダンジョンでの魔物の駆除や、十分討伐可能な魔物の素材納品に従事することになる。

 勿論いざやってみたら向き不向きがあるので、最悪別の依頼に変えることもできるらしい。


「また、皆様の今後のキャリアアップやコネクション形成の為に国内外の企業の方をお招きしての交流の為にパーティーを開催する予定もありますので、皆様奮ってご参加くださいね」


 それにたいして今まで一番大きな拍手が沸き上がる。まあ当然だろう。

 秋彦達にとっては企業のスカウトなんて、何もしなくても勝手に向こうからやってくるものだが、そんな人たちはほんの一握りだ。

 一般的な探索者達にとって企業と契約を行ったり、コネクションを築くこととはそれすなわち安定した依頼、ひいては安定した収入を得ることになる。

 今は探索者の数がそこまで多くないことから探索者に対する依頼や仕事はとても多いが、もし今後地方都市奪還作戦を成功で終えたことでギルドに持ち込まれる依頼の数が減ったりしたらそれは探索者の仕事、収入の減少につながる。

 素材の納品に関しても、流石に需要がなくなると言う事はないだろうが、企業に依頼されて安定した金額で買い取ってくれる先を自分で確保すると言う事は収入の増加につながる。

正直弱小、中堅どころの探索者にとって企業へのコネクションとは何よりも重要であり、喉から手が出るほど欲しい物である。

 それを手に入れる機会をギルドの方から作ってくれるというのだ。こんなにありがたいことはないだろう。


「パーティーの日程などの詳細は電脳ギルドから送らせていただきます。武器や防具に関するローン制度【ギルドローン】については武器や防具の職人や商品が届き次第の相談開始とさせていただきます。相談窓口はお近くの近畿ギルドだけでなく、こちらの作戦本部でも一部相談窓口を開設いたしますので、お気軽にご相談ください。作戦に関して進展するタイミングで電脳ギルドから連絡を入れますのでそれまで皆様念入りに準備をなさっていてください」


 こうして第四回日本探索者ギルド連盟会議は拍手喝采とともに幕を下ろした。

 改めての高速道路解放戦線の終了に伴う流通の回復宣言は、日本だけでなく世界各地の企業が、今後日本の巻き起こすであろうダンジョンを克服したことで起きるであろう好景気の勝ち馬に乗るかの算段を付けるべく、にわかに騒がしくなってきていた。


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は4月9日午前0時予定です。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ