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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
地方都市奪還作戦 高速道路解放戦線編
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第百五十五話 高速道路解放戦線、作戦完了!

累計PV数244万突破しました! 

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願いいたします!

「おお! もう終わったんだね、素晴らしいペースだよ!」

「はい、ありがとうございます。後半からは連携も出来て、御霊具をゲットする人も増えましたしね」


 午後九時。秋彦達は今、本部である大阪に帰って来ていた。今度はバスドライバーの方も一緒だ。

 そう、つまり終わったのである。秋彦達の班に課せられたノルマは3日で9個所すべてを回り切り、解放が終了したのだ。

 これをもって秋彦達の高速道路解放戦線は無事終了したのである。現在それをギルドマスターである雨宮へ報告している最中だ。


「いや、本当にお見事だ。お疲れ様」

「はい、ありがとうございます!」


 秋彦がそういうと、全員がありがとうございます! と続いた。


「早い所だとすでに終えているところもあるんだけど、他のところは帰ってくるのに時間がかかるからね……秋彦君みたいにテレポテーションを使えればいいんだけど、そうもいかないから……」

「ははは、本当に便利ですね、俺って……」


 少し苦笑いが入ってしまう。確かに誰もが秋彦の様にテレポテーションを使えるようになれば、行きこそ車を使わざるを得ないものの帰りはすごく楽になるのは明白だ。言いたくなるのも仕方ないだろう。


「君たちは皆さんが帰ってくるまでは待機していてね。次はいよいよ地方都市を奪還すべく地方都市に攻めいるよ!」


 それを言われると班全員盛り上がってしまう。

 次こそが本命。次こそがこの作戦の最重要項目、地方都市の奪還である。ますます燃えてきてしまうものだ。


「まあそうは言ってもまずは全員帰って来て、それから少ししたら始めていくからね」

「わっかりました!」


 と、勢いよく返事をしたものの、今の発言に少し気になったことがあったので聞いてみる。


「ん? でも少ししたらって、何かあるんですか?」

「ああ、例えば探索者同士の交流の場であったり、全員の武器の新調する機会などを用意しているよ。今回のサービスエリアに巣食う魔物を倒した報酬や素材云々で国からも報奨金も出るからね。そこからちょっと考えていることもあるからね。まあ全員が帰ってきたらその時にも改めて説明するからね。楽しみにしててよ」


 どうやらいろいろギルドの方でも考えていることもあるらしい。後日説明があるようなので、それは楽しみにしておこう。


「とにかくそれまではしばらくゆっくりしていてね。じゃあ報告ありがとう」


………………………………


 次の日、報告的には高速道路解放戦線は無事終息した。

 今テレビは大騒ぎである。バラエティー番組、ニュース番組とあちこちで高速道路解放戦線終息に伴い、高速道路が安全に使用できることになった事で熱心に報道されている。


『ついに地方都市奪還作戦の前半たる、高速道路解放戦線が終わりました!』

『地方都市に巣食う魔物共がまだ残っているものの、これにより各都市間の交通ルートが確保され、それに伴い流通が回復しつつあります! 物価高騰の終焉、および分断されていた都市同士が再びつながったのです!』


 秋彦はテレビを見ながらぼーっとこの騒ぎを眺めていた。蜂の巣をつついたような騒ぎようである。

 テレビでは、昨日までは商品がほぼ無くて、空に近かったスーパーの商品棚に商品が並べられている様子やその商品を求めて客が殺到する様子が映し出されていた。

 その様子はもはや暴動に近いにレベルの殺到の仕方であって、恐ろしささえ感じる。

 そしてその様子はホテルから窓を覗いただけでも道路に車が激しく行きかっていることで分かる。皆買い物に精を出しているらしい。

 とりあえず秋彦達の高速道路解放戦線が終了したことで、再び暇になった。一番遠くに行っている人を考えると帰還するだけで一日かかってしまうので、実質一日程度の暇であるが、この後もいろいろやるようなので、そこはいいだろう。

 まずは自分の休みを楽しむとしよう。テレビを消して伸びをしてこの後のことを考える。

 とりあえず確認したが、モンスターキラーは大阪に帰ってくるのは昼、ビューティフルドリーマーは夜になるらしい。


「さて、またジュディと遊びに行こうかな、それとも親友誘って大阪観光でも……」


 と、朝の予定を考えていたらインターフォンがなった。

 なんだなんだと思って出てみると、レインボーウィザーズは桃子以外全員がいた。とりあえず中に招き入れるが、なんかこのパターン二回目だなとぼーっと思いながらだった。


「おいおい、今度は何だよ茜?」

「……投資をしましょう」

「あ?」


 いきなり入ってきたと思ったら茜が唐突に投資を勧めてきた。

 今回地方都市奪還作戦の前哨戦たる高速道路解放戦線で感じた手ごたえから、恐らく地方都市奪還作戦も成功するであろう。

 そう感じた国内外の投資家達が、いま日本に注目しているのだとか。

 まあ確かに、地方都市奪還作戦が完遂されれば、日本はめでたく魔物による氾濫騒ぎを完全に克服した最初の国になる。

 それはつまり、魔物に脅かされない安全な国が生まれると言う事でもあり、世界にダンジョンが生まれる前の正常な経済活動に期待できると言う事でもある。

 魔物によって経済がガタガタになり、各国の投資家も活動がしづらい中、目が行くのは当然と言えるだろう。

 早い人々はまだ地方都市奪還作戦が完遂していないというのにすでに主要な株を買いあさっているらしい。


「まあ確かに、今の日本ってもう元の経済状態に戻るヴィジョンが見えているから投資家としては凄く魅力的なのよね。私もすでに買ってるし」

「……そもそも二人はお金を使いもせずにため込みすぎ。なら投資活動で経済を回すべき」

「い、いや、そらそうかもしれんけどさ……」

「あ、あの僕、実家の料理屋の改装とかに使いたいんだけど……」

「……だとしても億以上使う訳ない。やり方を教えるから、投資をやってみて」


 こうして秋彦と優太は茜の圧倒的な圧に負けて、午前中は口座の開設やら買い時の株の講座やらを延々と受ける羽目になってしまったのであった。

 役に立つからというあの茜から発せられる圧に男子陣はすっかりたじたじであった。


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。

これからも評価、ブックマーク、感想など、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次の投稿は4月3日午前0時予定です。

よろしくお願いします!

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