第十二話 相談
累計PV6000突破、並びに日間PV2500突破、累計ブックマーク数70突破、そして6度目の評価ありがとうございます! うち2件は満点を頂きました、本当にありがとうございました!
昨日に引き続いて今日もブックマークと評価を頂いたことで、日間ランキングローファンタジー部門にて23位でランキングの順位を更新しました!
また、週間ランキングローファンタジー部門でも88位でランキング入りを果たしました!
とても光栄! ありがたい限りでございます!
「で、だがよ親友。スキル構成とかどう考えてる? 俺はもう知力全般DPでテコ入れすんのは確定なんだがよ」
「それは、やっぱりライゾンさんの言っていた通り、高速詠唱や魔法効率化は取っておきたいね。秋彦も取っておいた方がいいよ?」
「分かってるよ。たとえ一系統だろうと魔法が使えるなら持っておいて損は無いだろ。あ、後これ、【魔力制御Lv1】ってのも取っておいた方が良いんじゃねーのか?」
「あ、そうだね。範囲魔法で味方を巻き添えにしないって、僕は絶対取らなきゃだ。でもこれ……」
「ああ……」
二人はDPショップを見ながら唸る。
高速詠唱Lv1の習得に必要なDPは1000とある。槍術Lv1が100だったことを考えると10倍もする。魔法効率化Lv1と、魔力制御Lv1は2000もある。
「これ……魔法って案外修羅の道なんじゃね……? 槍術Lv1なんてたった100だったのに……」
「そんな簡単に広範囲の超火力ぶっ放させないって感じなのかな……?」
「リザルト的にもそんな大量にもらえねーだろこれ。どんだけ潜らせるつもりなんだよこれ……」
思った以上にDPを多くとられる。これは簡単にはいかない。とはいえあるとないとでは大違いだろう。二人はしぶしぶではあるが高速詠唱と魔法効率化のLv1を取得。一人5000DPも吹っ飛んだ。
「ちったぁ変わるんだろうなこれ……?」
「誤差とかだったら怒るよ本当に……」
「ええい、次だ次! 俺、槍術Lv1取ったんだが結構動けるようになる。これ、DPも控えめだし、もうちょい上げる。で、親友も体術関連は取っといた方がいいぜ? 魔法使えなくなったら本当に何もできなくなっちまうからな」
「うん。じゃあ僕は……【杖術Lv1】かな」
「ああ、この手のはLv2にあげても200だし、結構お得っぽい気がする。ってあれ?」
秋彦がその調子で槍術のレベルを4まで上げようとしたら、エラーメッセージが表示された。
条件を満たしていない為、レベルを上げることができません。必要レベル15.
と出ている。
「あ~、見てみろ親友。やっぱりこう、ぱっぱぱっぱとDPだけで物を覚えるってのは無理みてーだ」
「あ、本当だ。じゃあちょうどいいし、僕も3までは上げちゃおうっと」
「ぶっちゃけた話、高速詠唱とか魔法効率化とか見た後だと大分良心的に見えるなこの数値」
Lvと付いているものはレベルを上げることにもDPが使える。例えば武器を扱う術は、Lv1で100、2で200、3で300と、100づつ上昇していく。
ちなみに高速詠唱はLv1で1000、2で2000、3で4000と二倍になっていくらしい。魔法効率化も同様だ。こちらはスタートの値が2000なのでもっと急にDPを使うことになる。
「ここら辺は自分らでどうにかして練習なり修行なりして鍛えていかねーと勿体ねーな」
「とっかかりっていう意味では1くらいは取得しておくべきなんだろうけどね」
「でもレベル1でも十分たっけーわ」
秋彦のボヤキに苦笑いする優太。
秋彦がすでに取得していた槍術Lv1を3まで上げたことで、予め取得していた分と合わせて600。優太も杖術を1から3まで一気に上げてこちらも600。
これで二人は5600DPをスキルの習得に費やしたことになる。残りは7万4千815DP
「スキルは後何取ろうかね?」
「あ、僕【盾術】も取っておこう。盾と杖が今のところの装備だし」
「う~ん……あ、【体術】か。体の動かし方ね。これも取っておくか」
「あ、僕も」
「後、【格闘術】……あれ? もうLv2まで持ってる」
改めて残りで何を取るか考えていたら、秋彦は最初から格闘術Lv2を持っていることが判明した。おそらく秋彦は高校に入るまで、空手を道場で習っていたことからスキルを習得していた扱いなのだろう。それがわかったことでもう一つ見えてくるものがある
「……俺が10年近く費やしたものがLv2かよ……」
秋彦は小学1年の頃から空手を習っていた。高校に入っても頻度は少なくなっても道場に少しは顔を出していたのだ。それを持ってもLv2と言う事らしい。だが逆に言えば……
「少なくともそれ以上に今の状態でなれるってこと?」
「みてーだな……ちっくしょう、悔しいから格闘術も取ってやる。槍が出せねー狭いところでも有効だろうしな」
これで秋彦は体術をレベル1から3まで取り、格闘術はダンジョンに入る前からの訓練の賜物で、格闘術Lv1と2の習得消費は無しで、Lv3だけを上げたので300で合計900DP。
優太は新規で盾術と体術をLv1から3まで上げて1200DPを使用。
残りDPは秋彦が7万3千915。優太は7万3千615となった。
「後は解体術と、魔物学それと、あ、これいいな。危機感知と直感」
「うん、あった方がいいねそれ。奇襲とか不意打ち対策に」
「両方とも1000DPか……レベル1だってのにお高いなおい」
「でもこれひょっとしたら命に直結するかも」
「わーってるよ。これも取得しちまおう。解体学と魔物学は……500から倍になってくのか」
「とりあえず1だけ取っておこうよ」
という訳で、解体術Lv1が500DP、魔物学Lv1が500DP、それに危機感知Lv1が1000DPと直感Lv1が1000DP で計3000DP。
残りDPは秋彦が7万915。優太は7万615となった。
「よし、流石にそろそろスキル習得はもういいか」
「うん、後はステータスを上げて行こう」
「あー、それなんだけどさ」
「どうしたの?」
「俺ら、そもそもレベル低いしさ、まずはスキルの慣らし運転かねてレベルアップしに行かねーか?」
「……要するにただ使ってみたいだけなんでしょ?」
「……ばれた?」
「モロバレだよ全くもう……まあいいか。とりあえずダンジョンの方も入って氾濫日数が後退するかどうか確認しなきゃいけないし。明日違うダンジョン行ってみよう」
「賛成だ」
という訳でこの日の対策会議は終了。とりあえず優太は家に帰り、この日はもう休むことになった。
きたるときに備え、確認しなきゃならないことはたくさんある。
これからどうなるか。どうするのかも、氾濫という形で起こってみなければわからないだろう。それはとても、歯がゆい。
が、そんな中でも、この手に届く範囲の人たちに手は出させたくない。そのために今こうして無い知恵を絞って考えている。
決意を新たに、次の日を待つ二人であった。
皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります。
これからも頑張っていきますので、ぜひ評価感想の方を頂戴したく思います。そうしたら私はもっと頑張って作品を展開できますので。これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!