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詩集

ばあちゃん、またね

作者: たこす

「ばあちゃん、来たよ」

と言うと、ばあちゃんはニッコリ笑う


でも、わからない

僕がだれだかわからない


にこにこ笑いながら問いかける


「どちらさん?」

と問いかける


問いかけながらも嬉しそう

話しかけられて嬉しそう

だからこっちまで嬉しくなって


「孫だよ、ばあちゃん忘れたの?」


そう言ってあげるのだ


「ああ、そうかいそうかい」


わかっているのかいないのか

でも、そんなことはどうでもいい

ばあちゃんほんと、嬉しそう


「忘れないように、写真撮ろ」


そう言って写真撮る


忘れないように?

いいや、違う

自分のためにだろう


「ばあちゃん、またね」

と言って手をふると

ばあちゃんにこにこ笑って手をふり返す


僕が誰だかわからずに

にこにこ笑って手をふり返す



家に帰ってデジカメの写真を見てみると

ばあちゃんの笑顔がそこにある

にこにこ笑ったカメラ目線

ばあちゃんの笑顔がそこにある……



その笑顔を見て

僕はなんだか悲しくなった

ありがとうございました。

長生きしてほしいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ぬおおーん…… 泣かされるじゃないですか…… ばあちゃん…… ぐおおーん…… ばあちゃーん!
[一言] (*´▽`*) 私も亡くなった祖父に、よく『だれだっけ?』言われましたね。 有難うございます☆彡
[良い点] 泣けました。 短いことばで繋がれた中に、嬉しいのと悲しいのが入り雑じってて、あたたかいのに寂しくて…… でもすごく好きな詩です。 [一言] なんだか、自分の祖母に重ねてしまいました。私の祖…
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