居酒屋そるじゃーず
居酒屋店員の朝は早い
否
世間様が一日のスタートを切った時
やっと彼らの任務は終わるのだ
始発に乗り込む人々を横目に
日の出を拝み
悠々と帰途につく
調理場のオッチャンの坊主頭に
後光が差す
『今日も一段と輝いてますね調理長』
勝者の貫禄
彼はこちらを見やることなく手を振り
外の世界に消えていった
連休も祝日も夏休みもない
もちろんクリスマスも正月も
彼らには必要ないのだ
否
たまには休みが欲しいです
仕事上がりに
仲間と終電ギリギリまで飲んで
『いけね、明日も仕事っす』
とか言いつつ酔いつぶれたいです
否
そんな葛藤など微塵も見せず
今日も彼らは
暖色の薄明かりの世界に生き
飽くなき人々の欲望を満たし
明日への活力を提供し続ける
居酒屋店員の朝は早い