↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/7

開発者とレスバした直後に事故死とか、俺の人生クソゲーすぎないか?

 何度目のゲームオーバー画面だろうか。

 赤黒い文字で『Bad End』と表示されたモニターを前に、俺はキーボードを叩き割る勢いで台パンした。


「ふ・ざ・け・ん・な・ぁぁぁっ!!」


 深夜のアパートに俺の絶叫が響き渡る。

 プレイしているのは、現在界隈で覇権を握っている超大作エロゲ。

 王道から邪道まで、あらゆるヒロインを攻略し尽くした俺は、満を持して隠しシナリオである『最終ルート』に挑んでいた。


 だが、ラスボスである『淫欲の災厄魔女』がマジで頭がおかしい。

 俺が手塩にかけて育てた主人公はワンパンで沈み、愛しのヒロインたちは全員、魔女の凶悪な催眠魔法で思考を溶かされ、快楽だけを貪る肉奴隷へと堕ちていく。

 これのどこが純愛エロゲだ。ただの鬼畜NTRゲーじゃねえか。


「こちとら全ルートコンプして、レベルもカンストさせてんだぞ!なんで勝てねぇんだよ!」


 怒りのあまり視界が明滅する。

 俺はすぐさまSNSを開き、ゲームの公式アカウント宛てに血走った目でリプライを叩きつけた。


『おいクソ運営!バランス調整どうなってんだよ!どんだけレベリングしてもラスボスに勝てねぇじゃねえか!理不尽にも程があるわボケ!』


 送信ボタンをターンッ!と勢いよく押す。

 少しはスッキリするかと思ったが、数分後、信じられない通知が届いた。

 ゲームの開発責任者の個人アカウントからの、引用リプライだ。


『仕様です。簡単にクリアしたいなら、そのボスを抱けば?(笑)それで解決だろ?』


 ……は?

 俺はモニターの文字を三度見した。


「客を馬鹿にしてんのかテメェエエエエ!!」


 ブチギレた俺は、財布とスマホだけを鷲掴みにし、頭を冷やすため深夜のコンビニへと飛び出した。

 歩きながらも、スマホの画面を親指で激しくタップする。

 あのクソ開発者に、徹底的にレスバを仕掛けるために。


「絶対許さねぇ……炎上させて社会的に抹殺してやる……!」


 画面に夢中だった。

 だから、交差点に差し掛かった俺は、横から猛スピードで突っ込んでくるヘッドライトの光に気づけなかったのだ。


 強烈な衝撃と、空を舞う感覚。

 アスファルトに叩きつけられた瞬間、俺の意識は呆気なくブラックアウトした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。