港区居住区
「はっ!」
目が覚めると、そこは病院の一室だった、大輝はなぜ病院に居るのかと、直前の記憶を探す
その時、部屋のドアから見覚えのある男の顔が来る
「あっ…………十三さん?」
大輝は十三に向かって声を出す、一方大輝の声を聞いた十三は大輝のベッドの方向に顔を向ける
「大輝!起きたのか!」
十三は心配していたのか、大輝に向かって声を出す
「はいっ、さっき起きました、所で此処は何処です?見た感じ十三さんの家じゃない様に見えますけど」
そう言い、大輝は顔を見渡す
一面白い壁で作られている空間、さらに大輝の横には窓がありまた清潔感がある
此処は何処だろうと大輝が考えていると部屋にもうひとり男が入ってきた
「入ります、んっ起きたんですか」
男は丁寧な口調で大輝に向かって言う
「初めまして、美鈴渓羅と申します、十三さんと同じくハンターズギルドに所属しております」
「こいつは俺の後輩でな、現在のランクはSランクなんだよ」
「Sランクって、どれくらいなんです?」
十三が渓羅のランクを言うと、大輝はどれくらいなのか十三に聞く
「Sランクはハンターズギルドの最上級ランクさ、Sランク1人で妖魔を一体倒すことも可能って言われているんだ!」
「………あくまでも、Sランク1人で妖魔を倒せるのは誇張表現に過ぎませんが」
十三は高らかにSランクの凄さを言うが、誇張表現と渓羅は呆れる様子を見せる
「取り敢えず十三さんはどうするんですか?」
渓羅は十三に何をするか質問をする
「取り敢えず、大輝が動けるようになり次第渋谷居住区に戻る予定だ、大輝はそれで良いか?」
「あっはい、それで良いです」
「なら、それで行こう」
「………怨京鬼よ、それでは新しい命令を言う」
玉座らしき物に座っている男は大輝と十三を苦しめた怨京鬼に向かって命令をしている
「まず、先日の失敗に関しては水に流そう、失敗をいつまでも引きずっていると碌な事にならないからな」
「失敗の取り消し、正に感謝の極みでございます」
怨京鬼は顔色を変えずに男に向かって言葉を発する
「それでは命令だ、天津村正の破壊及びその所有者の殺害を命ずる、出来ないと感じた場合は我が息子の刀禍津村正の使用も認めよう、話は私から通す」
「………実にありがたきに存じます」
怨京鬼はそう言うと部屋から出ていった
「よぉ、怨京鬼、話は聞いてたぜぇ?」
「…………何のようだ酒呑童子……」
黒い肌に所々白い模様が描かれてある鬼、酒呑童子が怨京鬼に絡まる
「別に用はねぇよ、にしてもあのお方が禍津村正の使用を認めるとはこりゃ明日は槍の雨が降るかもなぁ!!!」
はははっ!と笑う酒呑童子を前に怨京鬼は正に不愉快と言う表情を見せる
「…………お前の話はそれだけか?私は忙しいのだ、お前と関わっている暇など……」
「まぁまぁ、良いじゃねぇかよ同じ妖鬼として生まれ変わったよしみじゃねぇか」
そう言うと酒呑童子はパンパンと怨京鬼の肩を叩くが、怨京鬼は酒呑童子の手を叩く
「もう一度言うが私はやるべき事があるのだ!貴様に構う暇は「やるべき事って?尾形十三に復讐をすること、かぁ?」っ!黙れ!貴様に我が恨みの何が分かる!」
「知らねぇよ!テメェの恨みなんざなぁぁぁ!!!」
「お前ぇぇ!!!!」
怨京鬼は怒りで酒呑童子に殴りかかるが酒呑童子は軽々と避けた
そうして攻撃を避けた酒呑童子は足に力を込めて怨京鬼の下顎を吹き飛ばした
余りの速さに何が起こったのか怨京鬼は理解が遅れたが次の瞬間怨京鬼の目の前を吹き飛ばされた下顎が通った
「がっ………あぁ……」
「じゃっ!またな怨京鬼!………次反抗的な態度見せたら容赦しねぇぞぉ?」
そう言うと酒呑童子はスタコラサッサと言うようにその場を離れていった
そうして残された所には下顎を欠損した怨京鬼がいた、怨京鬼は吹き飛ばされた下顎を口の部分にくっつける、そして数秒経つと怨京鬼の次第は何事もなかったかのようにくっついた
「くそっ!くそっ!くそっ!」
怨京鬼は怒りで壁を叩く
「くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!」
怒りが頂点に達しているのか怨京鬼は壁を叩く事をやめない
「はぁ……はぁ……覚えてろよ、酒呑童子ィ!!」
怨京鬼の目には憎しみがこもっていた
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