第三章 初めての依頼
第三章 初めての依頼
日が昇り始めた時間にカイは起きた
「カイ」ん…あれ、早く起きてしまった...危なくない水魔法で遊ぼうかな
そう言うとカイは水魔法でいろいろ試した。
「カイ」魔力を糧に我が身を守れ ウォーターシールド
「カイ」よし、成功だ、これが物理攻撃を防いだり軽減する魔法か…便利だ!
魔法で遊んでいると気がつけば外が明るくなっていた
魔力回復のポーションを飲んで
「カイ」ステータス
Lv27 カイ 12歳
命3620 魔力15000
力355 速度240
守215 精神75
精度85
状態
疲労0 魔力枯渇0
スキル
鑑定 全属性強化 剣術Lv3
体術Lv2 弓術Lv2 魔法耐性
「カイ」あれ?レベルが表記されてるこれを鑑定
剣術Lv3剣の扱いが更に向上した際にレベルが上がるレベルが高いほど技術も上がり大抵の魔物や人間には負けない
「カイ」なるほど…カレンさんとシズクさんに剣術と体術、魔法で矢を撃ってたから上がったのか...よし強くなってる頑張るぞ!
カイは準備をしてギルドに向かった
ギルド
「アンナ」ご用件は...ってカイ君
「カイ」アンナさんお久しぶりです。
「アンナ」そっか依頼の終了日昨日だったね
「カイ」はい、それでなんですが冒険者になろうと思いまして。
「アンナ」冒険者ねなら金貨1枚と銀貨5枚ね
そう言われるとカイは袋から金貨1枚と銀貨5枚を出す。
「アンナ」ちょっとまってね
数分後
「アンナ」はい、これが冒険者カードねこれは街に行ったときの通行書になるから無くさないように、なくしても再度発行は可能だけど金貨5枚位必要になるから絶対に無くさないでね
「カイ」分かりました。
そう言うと袋に入れた
「アンナ」次に階級ねカイ君は今冒険者になったばかりだから一番低いE級ね上から順にS,A,B,C,D,EになるよEからDになるには依頼を30個達成すればなれるよ
「カイ」分かりました。ありがとうございます!
そういうと依頼ボードを見に行った
「カイ」僕でも簡単にできそうなクエストはないかな
そういって依頼ボードを見渡すと一つの依頼が目に止まった
「カイ」これって……
依頼
E~Cランク
依頼主の言うことを聞く
「カイ」なんだこの依頼…
「カイ」アンナさんこの依頼なんですがー...
「アンナ」あーこれですか、ある冒険者さんがやったやつですね、どうしても聞いてほしいことがあるらしくて...
「カイ」危ないことじゃないならやりたいんですけど
「アンナ」んー危ないとは言い切れないけどランクはE~だし...分かったわ、やってもいいけど危ないって自分で思ったら依頼失敗って形になるけど依頼を降りてね
「カイ」分かりました
依頼 依頼主の言うことを聞くの受理をして次の日
「カイ」えっと、中心の噴水の場所に行けばいいんだったかな...
「執事」あなたが今回の担当者でしょうか?
「カイ」はい、カイ・アルバートと申します。
「セイ」私はセイと申します。思ったより若い、というより子どもなんですね
「カイ」そうですね、子どもですがお役に立てるよう頑張ります。
「セイ」確かに、では手を掴んでください。
手を掴むと一瞬にして屋敷の前に到着した
「カイ」これって…
「セイ」はい、テレポートです。魔力消費量が激しいためあまり使いたくはないのですが、今日は休みをいただいておりますので。
「カイ」お休み?
「セイ」ええ、主人は優しいので週に一度お休みを頂くことが可能です。
「カイ」そういえば、依頼って何でしょう?
「セイ」私からは言わぬようにと言われてますので言えませんが少し困るかと思います。
「カイ」そうですか…(一体どんな依頼をされるのだろう。)
「セイ」ご主人、依頼を受理してくださった冒険者をお連れしました。
「主人」そうか、通せ
すると、扉が開いた
「セイ」ではこれで
「主人」あぁ、それで冒険者の名はなんと?
「カイ」私はカイ・アルバートと申します。
「ベルト」私はベルト・ホークスと申します。
「カイ」さっそくで申し訳ないのですが依頼というのは何ですか?
「ベルト」そうだったな、実は昨日私が大事にしている指輪をなくしたので探してほしいのだ。
「カイ」指輪?それだけですか?
「ベルト」あぁ、なんだ?もっと変なことを頼まれると思ってたのか?
「カイ」はい、前に依頼を受理した方が断念したとのことだったので。
「ベルト」あぁ、それはこの屋敷の後ろの森があるだろ?この屋敷はさっきの執事「セイ」が使った結界があるから無事なんだが…
「カイ」森では魔物が出るのともしかしてですがどこらへんで無くしたかわからない、とかですか?
「ベルト」えぇ
「カイ」分かりました、期間はいつまでですか?
「ベルト」見つけ次第でいい、ほかの依頼もしながらでもよい
「カイ」でも、大事なものでは?
「ベルト」大事だが…正直見つからないと半分諦めてるんだ
「カイ」分かりました、明日から早速探します。
次の日
魔物のいる森
「カイ」さて、どうやって探すか
「カイ」探す系の魔法…サーチか使ってみよう
「カイ」無詠唱は周りに人がいたら怖いから、半径10Mで探し物円形の金属でいけるか?サーチ
二か所反応があったためすぐに向かう
「カイ」ここらへんに…あったこれは一応指輪だけど装備品だよな…
その後も10M 20M 30Mと広げるが冒険者がつけていたであろう指輪しか見つからない。
「カイ」もう夕方に…
次の日、また次の日と探すが全く見つからず5日が経ったある日
「カイ」サーチ これは…
反応のあった場所に向かうと綺麗な指輪が見つかった
「カイ」これかな?話に聞いた指輪は
屋敷 ベルトの仕事場
「カイ」失礼します。
「ベルト」おぉ、カイ君どうだ?
「カイ」もしかしてと思うものはこれくらいしか…
「ベルト」こ…これは!
そういうと泣きながらベルトは
「ベルト」ありがとう。見つからないと思っていた大切な指輪だ…亡き妻を忘れないために私はつけていたのに…
「カイ」屋敷のすぐ近くにありました
「ベルト」屋敷の近く?私はなくしたときは森を置くまで行っていたが…
「カイ」もしかしたら、奥様が見つけやすくしてたのかもしれないですね。
「ベルト」あぁ、そうかもしれない
その後、カイは屋敷を出て門をくぐり帰宅しようとしていた時だった
「???」ありがとう、
声が聞こえ後ろを向いた時だった
「カイ」あなたは「ベルト」さんの奥様…
「ベルトの妻」はい、私はあの人を置いて先に逝ってしまった、だから心配で様子を見に行った時指輪つけてなくて私を忘れたいと思ったんだと思ったのですが
一生懸命探す主人を見ていてそして、主人の思いを知った君に嬉しかった、それとカイ君、この先つまずいたら精霊を頼るといいですよ。主人にも伝えていください
私はあなたを見守っています。それと指輪を大事にしてくれてありがとう。
「カイ」はい。
夕方 借りた宿
「カイ」今日は色々あったな…また会えるだろうか…