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(2)小学校 17時 PART3

(承前)


 先生が立ち去るとミフユはカーテンを閉めてミアキを軽く揺すった。


「ミアキ、起きて。迎えに来た」


ミアキはそっと目を開けると「お姉ちゃん」と言いながら体を起こして目をこすった。


「起きれる?」

「うん。別になんともないから。疲れて寝てただけ。まだ眠いや」


そう言いながら体を起こしたミアキ。


「じゃあ、帰ろうよ」

「うん」


 妹はベッドから足を出すと靴を履いて立ち上がった。言葉は少なかった。ミフユがベッドの足元に置いてあったミアキのバックパックを手にしても何も言わなかった。


 養護の山田先生に一声かけてお礼を伝えた。


「すぐそこの非常口から出ていいから」


そう先生に言われた。会議室の人達と顔を合わせないようにという配慮だった。


 ミフユは重い非常口のスチールドアを押し開けて校舎の外へ出た。陽も落ちて薄いイエローからブルー、そしてブラックへとグラデーションに変わっていた。

 学校を出るとミアキは遠足の最中に何が起きたかポツリポツリとミフユに語り始めた。


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