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(4)7年前の回想 ミフユ PART6

(承前)


 数日後、ミフユたちは校外の図書館に行った。


 南武線の歴史は砂利輸送の歴史。コンクリート製の建物など作るには砂利が必要。多摩川の砂利を運び出す手段として発展したものだった。

 ここまではごく普通に調べれば分かる。ミフユのグループは南武線の終点の先、青梅線に着目した。当時青梅線では石灰石の輸送をやっていたのだ。


 さらに丹波山たばやまさんのグループでは小田急線との登戸駅での接続に注目した。


「え、小田急線の方に砂利を出荷してた?」


そう思い込んだ子が聞いた。

丹波山たばやまさんが首を横に振った。


「違う。小田急線の相模川の砂利を南武線経由で出荷していた。そのための登戸駅での接続だった」

「へー。思わぬ展開」


 お互いに重要な発表事項を見つけたと思ったミフユと丹波山たばやまさんは次の全体ミーティングでこの事実を研究発表へ含めるように頼んだ。でも近江先生は冷たかった。


「そんな時間がある訳じゃない。青梅線も小田急線も瑣末な話だから省略でいいだろう」


 当然ながら太鼓持ちの竹田会長も右になれいで取り上げられない事になった。


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