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Olympus Quest  作者: 狩野理穂
Olympus Quest 2
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ガイア

どうも、狩野理穂です。

少し心配になったのですが、第一部の一話から読んでくださっている方はいらっしゃるのでしょうか……?

それはともかく、現在、第三部を執筆中です。全くといっても差し支えないほど進んでいないので、もしかすると第二部の後に更新停止か番外編が入るかもしれません。

まあそんな先のことは置いておいて、第二部二話を、どうぞ!

 ここ?俺とへーメラ、ニュクスしかいないけど……


「おい、人間。勉強不足か?」


 ニュクスが口を出してきた。


「我らはの母はガイア。大地そのものだ」


 大地そのものが神──そんなこと、考えたこともなかった。


《あなたの言動は全て見ていました》


 どこからともなく声が響いてきた。ガイアだろう。


《あなたに一つだけ頼み事があります》


 頼み事?なんだろう。


《聖杯を取り戻してほしいのです》

「聖杯というのは、一種の神器だ。強大な力を圧縮することができる」


 ニュクスが解説してくれた。こういう時はお節介もありがたいな。


「それで、なぜ俺を?」

《あなたはとても興味深い存在です。多くの神の血を引き継いでいます》

「多くの神?ゼウスだけじゃないのか?」

《あなたの家系は、全員が別々の神と交わっています。そのため、普通では現れることのない能力ができるのです》


 そういえば、母さんの能力は他の人に出ていなかった。俺の時間停止もそうだ。


「いいえ、それは違います」


 ずっと黙っていたへーメラが口を開いた。


「貴方の力は、他人の能力を吸収することです。いうならばドレインでしょう。時間停止はクロノスから受け継いだものです」


 そうだったのか……


《あなたも、悪しき存在のことは知っているでしょう。クロノスの力は強大ですが、カオスには遠く及びません》

「要は、聖杯で力を底上げしてカオスを倒せってことさ」


 うん。わかった。


「了承してくれたようですね」


 へーメラが言った。


「聖杯があるのは、ニッポンという東洋の島国です。それでは、健闘を──」


 どうやってニッポンに行くんだ!──そう訊く必要は無かった。大地が陥没し、身体が沈む。目を開けると、大きなビルが立ち並んでいるところに出た。バカみたいに人が沢山いる。気分が悪くなる。


《ルーシュ、聞こえますか?》


 へーメラの声だ。


《貴方が今いるのは、トウキョウという場所です。そのどこかに聖杯がある筈なので、探してください》


 そう言って、へーメラの声は消えた。

 でも、ここから探すって……

 辺りを見渡す。大きなビル、たくさんの人、そして騒音。ハッキリ言って無理ゲーだ。

 そう諦めかけたとき、右のポケットに違和感を感じた。中を見てみると、金属の板が出てきた。街を歩く人が見つめているものによく似ている。そして、画面には地図らしきものと赤い点が表示されている。


《それは、現代における新たな神器、SUMAHOだ。そこに示される紅き信号は、そなたを求める物へと導く使者となるだろう!はーっはっはっは!》

「…………」


 ニュクスなのだろうが、どうやら厨二病が再発したみたいだ。

 だが、必要なことはわかった。まずはこの点の位置まで行けばいいんだろう。



 ニュクスのアドバイスがあってから数十分後──俺は、赤い塔の前に立っていた。


「ここで……いいのか?」


 明らかな場違い。こんな所に神サマがいるのか?


《おい、人間。聞こえるか》


 またニュクスだ。個人的にはへーメラの方がいいんだけどな……


《男として、姉上と話したい気持ちは解る。だが、そんな気持ちは隠しておけ》


 また俺の心を読んだのだろう。隠してますけど!というツッコミを心の中で入れる。


《とりあえず本題に入ろう。ここ、トウキョウタワーでは、古事記展という催し物をしている。恐らく、そこに同士がいるはずだ》


 古事記展──どんなものかわからないけど、行ってみよう。

どうしようか……書くことが特にない……

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