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Olympus Quest  作者: 狩野理穂
Olympus Quest 2
8/34

混沌

どうも、狩野理穂です。

とうとう第二部に突入しました!このパートも、部誌に載せていた範囲なんですけどね。

多くは語りません。何はともあれ、是非一読お願いします!

 これを読んでる読者諸君、神というものを信じているだろうか。

 神様に命を救ってもらった、そんなものお伽噺だろ……。いろんな考え方があると思う。

 でも、俺はどちらかというと後者だが、神を信じている。──というか、俺は神の息子だ。ま、これはつい数ヶ月前に知ったことなんだけど……。

 おっと。勘違いしないでほしい。神の息子とは言ってもヘラクレスみたいに大層なものではない。ちょっとした特殊能力があるぐらいだ。

 特殊能力にはいくつか種類がある。瞬間移動、物体浮遊、異世界交信……。俺の能力は、時間停止だ。もっとも、時間停止も万能じゃないけどね。

 さて、ざっと紹介も終わっただろうか。え?なんでこんな紹介をしてるかって?そうだな……。たぶん、今いる場所の問題なんだろう。

 俺が今いるのは、よくわからない空間だ。……そうとしか形容出来ないんだよ。

 はぁ……

 周りは、暗い。光が全くないから何があるかもわからない。前に入ったことがあるタルタロスに似てるけど、落ちている感覚はない。

 そしたら、もう、自己紹介以外することがないだろ。


「はぁ……」


 何度目かわからないため息をついた途端、あたりを光が包んだ。


「…………!」


 誰かの声が聞こえた。俺に呼びかけているようだ。でも、何を言っているかはわからない。

 俺は、光と闇で混沌とした不思議な空間で、誰かの声に向かって走り出した。



 どれくらい走っただろう。いつの間にか闇は消え、光のみの空間になっていた。とても暖かい光だ。


「ルーシュよ」


 今度ははっきり聞こえた。性別は分かりにくいが、神の声だ。


「私の名はへーメラ。昼を創り出した原初の神」

「へーメラ様。ここはどこなのでしょうか」

「ここは私の中。先程まであなたは私の弟であるニュクスの中にいたのです」


 ニュクスか……確か、夜の神。どうりで暗かったはずだ。しかし、女神の中というのは、どうもイケない気分になってしまう。


「姉上!その者を返してください!」


 別の神の声が聞こえた。これがニュクスだろう。


「お待ちなさい、ニュクス。この者は、貴方には荷が重すぎます。よって、母上のもとに届けます」


 今度はへーメラの声だ。しかし、母上って……



 あれ?ここはどこだろう。さっきまでへーメラの中にいたはずだ。それが、今は広大な大地に立っている。


「さあ、我が闇の眷族よ!世界の母に跪くがよい!」


 目の前に一人の神が立っていた。何か変なことを言っている。


「ニュクス、結果を急いではなりません」


 美しい女神が現れた。この方がへーメラ様だろう。

 しかし、ニュクスか……神にも厨二病っているんだな。


「姉上。此奴はかなり無礼なことを考えている模様。この、漆黒の闇を司る神が天誅を下してもよろしいでしょうか」


 おお、怖い。さすがは原初の神だな。ゼウスと同じくらい迫力がある。


「ニュクス、控えなさい。そして、ルーシュよ。あなたの考えていることは全てこちらに筒抜けです。あまり失礼なことを考えないように」

「……チートかよ」


 でも、文句を言っても仕方が無い。


「で、さっき話してた母上ってのはどこにいるんですか?」


 へーメラが応える。


「母上は──ここです」

さて、ルーシュ君の波乱万丈な旅が始まりました。

今後の展開を想像して見てください。恐らく、それは覆されることでしょう。(友人には、宗教戦争を起こす気かといわれました)

次回投稿は11/30(金)!

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