Olympus Quest 2 ~裏話~
どうも、狩野理穂です。今回も僭越ながら裏話をさせていただきます。
ここまで読んでくださった方は知っていると思いますが、オリクエは学校の部誌に載せるために書いたものです。そのため第二部までは週二で掲載できてたんですね。
しかし、少しばかり長いが故に部内で不評でして、部誌に載せたのは第二部までになったんです。なので、第三部はまだ書けていません。
小説を書くにあたって苦労することは沢山あります。私の場合はアクションシーンと語彙力の少なさなんですが、オリクエではネーミングも大変でした。
物書きの方はわかってくださると思いますが、小説のプロットを練るときは下調べをします。一番良いのは書籍だと思いますが、私はまずインターネットを使います。(余談ですが、愛用しているのはWikipediaです)
ある程度調べ終わったら図書館で裏をとるのですが、ギリシャ・ローマ神話の神様はなかなかに難しい。
恐らく発音の問題なのでしょうが、昼の神を例に挙げても「ヘーメラ」「ヘーメラー」「ヘメラ」と三種類も出てきました。ここが第1関門です。
適当に選び、さあ次だと思った矢先、アポロンとアポロが登場します。また同じパターンかと思いましたが、そうはさせてもらえません。この二つは、ギリシャとローマの違いだったのです。それにより、今までの原稿を見返すことになりました……
さて、愚痴もここまでにして、皆さんが気になっているであろうことを解説していこうと思います。
変だと思う箇所は多々あるとは思いますが、すべて書いていてはきりがないので、一番大きなものを書きましょう。それは、「なぜ過去の世界を生きるルーシュ・ニュクス・ヘ―メラが現代の世界を知っているのか」です。
私が小説を書く上で心掛けているのは、ご都合主義を出さないことです。このように小説を書いていても理系なので、筋の通ったものが大好きなんです。もちろん、この矛盾したようなシーンも「時の旅人だし、神様だからおkでしょ」みたいなものではありません。
順を追って書きましょう。皆さんはスプラトゥーンをプレイしたことがありますか?私はないのですが、CMを見る限りではどうやら自分の陣地は好きなように動けるようです。そんなものをイメージしてください。
ヘーメラは昼、ニュクスが夜を支配しているということは作中にあります。また、ニュクスが夜を移動して登場していますね。さらに冒頭部分ではルーシュが完全な夜&完全な昼に巻き込まれています。ここで、神々が自身の領域を操れることを表しています。また、すくなくとも二人がいる時点でオリンポス十二神にはなくても原初の神々にはこの能力があると言えるでしょう。更に、現代にいたっても昼、夜の概念があります。即ち彼らは現代への移行が可能なのです。
さて、問題はルーシュです。様々な能力をコピーできるルーシュですが、当時は彼らの血を呑んでいない為、生身では時間移動は不可能です。せいぜいクロノスの時間停止です。しかし、彼らには良い媒体がいました。ガイアとカオス、死後の世界です。
現代へ行くときは、「地球」の概念を有する原初の神であるガイアが媒体となりました。戻るときは、空間のカオスが死後の世界へ移動させます。この時の死後の世界はハデスが支配するものとは別の、原初の神の時代のものです。
東京タワーから死後の世界へ行った理由は二つありました。一つは話を聞かれない為ですが、もう一つはルーシュの移動手段にする為です。一緒にいたイザナミも原初の神ではありますが、司るとしたら「始まり」でしょう。始まりとは、常に存在しますがどこにもありません。なぜなら始まりの次の瞬間には始まりが終わっているからです。それに比べ、死の概念は全ての生物に寄り添っています。つまり、生物がいる限りは圧倒的に死のほうが安定感があるのです。最終的に、死後の世界とカオスを媒体にして元の次代に還ってきました。
さて、筋肉痛の腕ではキーボードを打つのも大変です。ここいらで終わりにしましょう。
更新再開の目標は二月です。それではまた文章を通してお会いしましょう!




