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Olympus Quest  作者: 狩野理穂
Olympus Quest 2
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15/34

怒り

どうも、狩野理穂です。

本当に戦闘シーンが苦手と思い知らされる一話となっています。

 勝った……のか?

 山の向こうから見える朝日は明るく、俺達を祝福しているように思えた。

 気が抜け、乾いた土に尻を着いた途端に大地が開いた。大地が開いたのだ。


「ケラウノス!」


 ケラウノスが放電をし、俺の身体が宙に浮く。

 ただ、皆は──


「うわぁぁぁ」


 捕まるもののない皆は、奈落の底へ落ちていく。


〈小賢しい。本当にニンゲンは小賢しい生命体ですね〉


 聞き覚えのある声がした。この声は……ガイア!


〈ニュクスなどという小童を倒してその喜びよう。あの子は先鋒。大将は残っていますよ〉


 余裕ぶりやがって……!


「ガイア……質問してもいいか」

〈なんでしょう。聞いてあげます〉

「お前の中はどうなっている」


 怒りに身を任せて暴れることは簡単だ。まずはユピテリアの皆の安否を確認しないと。これが弱みになっていれば、手のだし用がない。


〈さあ?私も知りません。ただ一つ言えるのが、私の中に入って出てきた者はいないことです〉


 それだけ聞けば充分だ。ゼウスには悪いが、堪忍袋の緒が切れたよ。


「ケラウノス、槍になってくれ」

〈わざわざスペックを落として、何のつもりですか〉

「黙ってろ、雑魚」


 嗤ってるような声色のガイアを一蹴する。俺をこんなに怒らせた代償がでかいことを思い知らせてやる。

 一度高く飛び上がり、ケラウノスが纏う電磁波を解く。そのまま神の槍を上段に構える。


〈──まさか!〉


 ガイアが気づいたようだが、遅い。

 俺は、右手を大きく振り下ろした。

 ケラウノスが浮上とは真逆の周期を持つ電磁波を発し、更にスピードが上がる。

 ガイアが地面を閉じる直前、ケラウノスはそこに滑り込んだ。ギリギリセーフとでもいったところか。

 意図せず異物を飲み込んだガイアは沈黙しているが、手加減をする気なんか無い。


「神器、解放」


 地中で放電現象が起き、地表が消し飛ぶ。いや、地表だけでない。土塊の中に神のような姿も見える。見たことのない、土色をした女神だ。



 幸いなことにも柔らかい土に落ちた俺はケラウノスを探す。

 ――あった。多少曲がっている気もするが、電気を感じる。


「終わったか」


 一度小さな落雷がして、ゼウスが現れた。


「ああ。ガイアは消えた」


 死んだ、という表現は使うべきでないと思った。


「そうか」


 そう一言いうと、ゼウスは俺が渡したケラウノスを杖に戻し、天に掲げた。

 次の瞬間、どこからか牛、蛇、フクロウなどの動物が集まってきた。そして、それらは神へと姿を変えた。


「足労いただき、感謝する」


 ゼウスが十一の神々に挨拶をし、俺を見る。


「お前も知っての通り、此度の混乱はガイアとニュクスが起こしたものだ。取り調べたところ、へーメラは一切関わっていないらしい」


 次に、フクロウから変身した女神──アテナが口を開く。


「私達は臨時のオリンポス会議を開きました。その結果、神々は引退を決しました」

驚きです。ストックを確認したところ、次話で第二部が終了のようでした。

以前から言っている通り、第三部は書き終えていません。正確に言えば、あまり手を付けていません。よって、28日に裏話を載せた後はしばらく休止する予定です。

何はともあれ、最終話投稿は12/25(火)!最後までよろしくお願いします!

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