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星宮家と異世界的日常  作者: 兎花
第1章  星宮家の日常
3/49

 薄闇の中、白い騎士服に身を包んだ若者たちが荷馬車に納品用の木箱を積み込んでいく様をぼんやりと眺めていると、いつの間にか隣には茉莉花が立っていた。


「今回は量が多いね」

「うん。近々大掛かりな討伐作戦が決まってるらしいよ。司兄が言ってたよ。それよりも……ゆりなお姉ちゃん、元気ない?」


茉莉花には微笑むだけで何も答えなかった。


夕食時の忙しい時間にここでのんびり眺めていても呼びに来る人は誰も居ない。アリス達はとても優秀だ。一度教えたことはきちんと飲み込むし、人形なので疲れて作業効率が下がることもない。だから私が居なくても宿屋の営業くらいなら余裕で廻る。


……ああ、ほんとに私って、なんでこの世界に来たんだろ。


不意に込み上げてきた溜め息を堪えて、なるべく軽く聞こえるように口を開いた。


「大丈夫よ、茉莉花。騎士の人達を見ると、ちょっと思い出しちゃうだけよ」


口にしてから気付く。これではさらに茉莉花に心配をかけてしまうことに。

茉莉花にとって私は母親みたいなものなのだ。それなのに心配をかけてしまったことに後悔が湧いてくる。


「ゆりなお姉ちゃん、また落ちてるんだね」

「……うん、心配かけてごめんね?……」

「いいよ、茉莉花が撫で撫でしてあげるから。茉莉花が守ってあげるから泣いていいよ」


……ぅほう、ほんとマジで天使過ぎて落ち込んでいた気持ちがどこかへふっ飛んだ。

誰か! 私にカメラを! 可愛い茉莉花の天使の笑みを残さなければ!!


「他のみんなは知らないけど、茉莉花はゆりなお姉ちゃんが居ないと生きていけないんだよ? 司兄も真兄もかすみちゃんも成君光君も、茉莉花をほったらかしだし」


確かにそうだ。成君光君コンビはいつも二人で冒険に出てるし、真君なんかはほとんど帰ってこない。かすみと司君は城での仕事が忙しいのかいつも帰りは遅い。


「ゆりなお姉ちゃんがここにいるからみんな帰ってくるし、茉莉花も安心できるの。ゆりなお姉ちゃんだけができる唯一のことだよ」


……嫁き遅れと言われようと無能者と言われようと。私はここで仕事をしながら弟妹達のために毎日美味しいご飯を作る。「お帰りなさい」と「行ってらっしゃい」を笑顔で願えるのは私だけなのだ。


そんな当たり前で大切な役割を理解できない人は、今の私を笑うと思う。


胸の奥に溜まった嫌な気持ちを吐き出すように息を強めに落とすと、にっこりと笑顔を見せた。


「ありがとう、茉莉花。お姉ちゃん、元気になった。うーん、やっぱり茉莉花は私の心の栄養剤だよ」


私の胸辺りまである小さな頭をギュッと抱き締める。茉莉花も小さな手を私の背中に回して抱き返してくれる。


子育てにおいてスキンシップはとても大切だ。


「薬師殿、積込が終わりました。確かに注文書通りに数が確認出来ましたので、副団長からサインを貰って来ます。少しお待ち下さい」


茉莉花がコクリと頷くと、騎士は伝票を持って屋内に入っていった。

この世界の人達は茉莉花の事を薬師と呼ぶ。


ふと空を見上げるともう真っ暗だ。


魔力を注ぐと一定の光量を発し続ける魔石を使った街灯が、電気ほどは明るくないぼんやりとした光を町中に注いでいた。

室内灯も同じ魔石が使われており、透明度の悪いガラス窓から溢れる明かりは街灯と相まってとてもムーディーだ。


「そういえば、茉莉花。傭兵団の方は薬取りに来たの?」

「ううん、まだ。コルじぃが取りに来るって聞いてたんだけど、まだ来てない。どうしようか?」

「量は多いの?」

「多くはないよ。コルじぃが持って帰れるくらいだもん」

「そう。なら私が持って行ってくるわ。バルスの散歩がてらに」

「え、駄目だよ。私がボス……司兄に怒られる。てか、宿の方はいいの?」

「私のメインの仕事は料理だから。それに司君は茉莉花には怒らないでしょ? 甘々じゃん」

「うん、まぁ……。ゆりなお姉ちゃんが関わらなければね」


私はなんとか茉莉花を説得し傭兵団に渡す薬を受け取る事が出来た。


「バルス、散歩だよ!」


そう声を張り上げると、のっそりと影が起き上がった。仕方がないなぁ、と言わんばかりにバルスがよたよた歩いてくる。


この犬は基本寝てばかりいる。散歩もほとんど行きたがらない怠け者なのだ。

おそらくまだ3歳にもならないのに、なぜこうも覇気がないのか。


傭兵団『黄金の月』の事務所兼詰め所は、宿屋『星宮家』から徒歩20分程の所にある。

往復40分前後、いい運動になる。

私は頭の三角巾を取るとポケットにしまい、夜の街を歩き出した。

背後では騎士団員の別れの挨拶が聞こえた。アムネリアも出てきたようで茉莉花に話しかける声が聞こえた。


私は早足でその場から逃れる。

フェオルドの声を聞けば、せっかく浮き上がった気持ちがすぐにまた沈みこんでしまいそうだったから。

自分でも諦めが悪いなぁと思う。



「待ってくれ、ユリナ殿!」


……せっかく早足になったのに、その元凶が追いかけてきた。


無視するわけにはいかず立ち止まるとバルスもピタリと止まった。そしてあくびをひとつ。


「フェオルド様。どうかしましたか?」

「城へ帰ろうと外に出たら貴女の姿が見えたんだ。こんな時間に独りでどこへ?」

「独りではありませんよ、バルスが居ますから」


愛犬の頭をグリグリ撫でる。耳がピロピロ揺れる様に、思わず撫でる手に力がこもった。


そんな愛犬を眺めたあと、僅かに不安を滲ませた表情で私を見下ろした。


……フェオルドは腹が立つ程の男前だ。そして強い。さらにこんな異世界人で役立たずの私にも分け隔てなく優しい人だ。

性格のねじ曲がった私は、そんな男の前で自分の浅ましさを実感すると共に、小さな粗を見付けたくて仕方なくなる。

粗のひとつでも見付けないことには、眩しくて彼の前に立っていられないのだ。


「さすがにバルスだけでは心配だ。一緒に行こう。どこに行くつもりだ?」

「傭兵団ですよ。薬を届けに行くんです。私なら大丈夫ですから、フェオルド様は城にお戻りください」

「しかし……どこに危険が潜んでいるかわからない。貴女はそれをよく知っているだろう?」


彼の真摯な言葉に声が詰まる。

嫌な記憶が彼の言葉に刺激されてフラッシュバックする。思わず顔をしかめてしまい、男がハッとするのがわかった。


「……嫌な言い方をしますね」

「すまない。思い出させるような事を言った。けれど、それだけ心配していることはわかってほしい」


ばつの悪そうな顔をしながらも言い募ってくる。

私のことなんか無視すればいいのに、と思う。けれど騎士の鑑とまで言われたこの人はきっと見て見ぬ振りは出来ないのだろう。


諦めの溜め息を吐くとぎこちなく微笑んだ。


「わかりました。お願いしてもいいですか?」

「ああ、もちろん」


私の言葉に、フェオルドはホッとしたように笑顔を浮かべた。


「アムネリア様はもう戻られたんですか?」


バルスを促して私も歩き出しながらフェオルドに問いかけた。


「ああ、さすがに騎士とはいえ、こんな時間にいつまでも街を彷徨かせるわけにはいかないからな。あれでも一応妙齢の女性だからな」


その軽口が二人の親密さを窺わせる。扱き下ろしているようでいて、その表情にはハッキリとした信頼感がみえた。


「アムネリア様は美しいですからね、余計にフェオルド様もご心配でしょう」


アムネリアは18歳で、フェオルドは23歳だ。私とフェオルドの年の差も5歳だが、女が年上となるとお似合いとすら言われなくなる。

この2人は年回りも良く美男美女で、しかも騎士団特有の“義兄妹”の間柄にあるため、この二人の婚姻が近々成立するのでは、と巷では噂になっている。


……端で見ていると本当によくわかる。

この2人が心底から信頼しきっているのが。


「アムネリアが美しいか……。みんながそう言うが、わたしにはよくわからないんだ。長く兄妹として過ごしてきた弊害かもしれないな」


隣を歩くその姿をそっと盗み見る。

口元にある微笑を認めると私は視線を逸らした。


とりとめもない話をしながら歩いていると、前からよたよたと歩いてくる影が見えた。

目を凝らして見るとその正体がわかった。


「コルじぃ! 今取りに来たの?」


小走りに近寄れば、開いているのか閉じているのかわからない目が私の方を向いた。


「おお、ユリナちゃんかい。すまなかったねぇ、もう少し早く来るつもりだったんだが。いろいろと急ぎの仕事が来てしまって、こんな時間になってしまったよ」


コルじぃことコルストさんは、傭兵団『黄金の月』の事務員をしていて、元は優秀な冒険者だったらしい。

いつも笑っているような穏やかな人だけど、弟妹達に言わせれば「かなり強いよ」と言うことらしい。

なんか、強風が吹いたら飛ばされそうな感じによろよろしてるんだけどね。


私は注文通りに薬を渡すと中身を確認してもらい、一応高額商品を持っているので用心のため送って行こうかとも考えたけど、コルじぃ自身から首を横に振られた。


「デートの邪魔はせんよ。夜は長いから楽しみなさい」

「ちょっと、コルじぃ! デートじゃない、相手に失礼だから止めてよね」


私の焦りなど知らぬとばかりにコルじぃは笑いながら去っていった。


ふぅ、と一息つくと、フェオルドの方へと向き直り、深々と頭を下げた。この世界では感謝や謝罪をする際に頭を下げることはない。物騒なこの世界では、相手から目を離し、さらに後頭部を見せるという行為は、無防備過ぎて絶対にしない。頭を下げ首筋をさらすのは臣下が主に恭順の意を示す時くらいだ。


そう聞いてからはなるべく気を付けてはいるけれど、やっぱり気を抜くと頭を下げてしまうのは日本人だからだろう。


「ここまで付き合っていただいてありがとうございました。後は一人で帰れますので、フェオルド様もお帰りください」

「いや、きちんと家まで送ろう。ここで一人で帰してはツカサに何を言われるかわからない。私のことなら気にしなくても大丈夫だ」

「いや、気にしますよ、さすがに。騎士様はお疲れでしょう? 早く帰ってゆっくりなさってください」


……女も28になり嫁き遅れ扱いされると、素直に恐いとも言えないし甘えることもできなくなる。頑なに拒否をするのは可愛いくないという自覚はある。

わかっていても強がることを止めないし、止めたいとも思わない。

フェオルドに甘えるということは自分で自分の首を絞めるようなものだもの。


「しかしこの暗さの中、さすがに一人で帰すことは―――」


「大丈夫だ、フェオルド。百合奈さんは俺がちゃんと連れて帰るから」


声で誰かわかった。

私は弟妹達の声を聞き間違えたことはない。


「お帰りなさい、司君」


振り返れば、我が家の長男の司君がいた。


「ただいま戻りました、百合奈さん。どうしてフェオルドと二人きりでこんなところに? ……ああ、そうか。さっきのコルじぃ、それであんなことを……」

「え? なに? コルじぃがどうしたって?」


司君は苦笑しながら側まで来るとさりげなく私とフェオルドの間に立った。

この世界に来て早2年。弟妹達はいろんな形でこの世界に馴染んでいるけれど、一番馴染んでいるのは司君だと思う。


少し伸びた黒髪の隙間から覗くのは、他の弟達と同じ灰色と緑色の混じった不思議な色合いの瞳だ。義母によく似た美貌は日本でも非常にモテたけど、こちらにきてもそれは変わらなかった。


というか。弟達はみんな義母似でムカつくほどの男前だ。けれど4人それぞれ全く趣が違う。司君はどこか影のある頭脳派、真君は優しいマッチョ、成君は裏表のない馬鹿、光君はまるで天使のような愛らしさと透明感を持つ美少年。………ん? 一人だけおかしくなかった?


「フェオルドは帰るといい。また明日城で会おう」

「人を追い返そうとするなよ。向かう方向は同じだ、途中まで一緒させてくれ」


少し苦味の感じる笑顔でフェオルドは言うと、先に歩き始めた。その後を私と司君がついていった。




「あ、そうそう。司君に報告と相談があるんだ」


結局私を真ん中に三人並んで歩きだしてすぐに昼間のことを思い出した。


「相談?」


シシィのこと、雑貨屋の事を簡単に話す。時々フェオルドの方も見ながら。

話し終えると二人は少し渋い顔をしていた。私が知る限り、この二人はかなりの潔癖だと思う。特にフェオルドは貴族だけど騎士でもあるのでその潔癖具合は半端ない。


「性奴隷、か……」


不快そうなフェオルドに、溜め息を吐く司君。


「成……、あのくそがき、帰ったら説教だな」

「まぁ。悪いことしたわけではないしね。お説教なら私がしたし、あんまり怒らないであげて」


チラリと、髪の隙間から灰緑色の瞳が私を見下ろす。


「百合奈さんは甘いから。自分が一番迷惑を被ること、わかってる?」

「あー、うん。それなりに?」


基本冒険者としてあちこち飛び回ってるあの二人がシシィの面倒を見れるとは思えない。それが自分達でもわかっていたからここへ連れてきたんだろう。


「正直なところ、あの馬鹿二人が奴隷を買おうが犯罪を起こそうが俺には興味はない」


……いやいや、弟だよ? 興味持とうよ。


「問題はそこじゃなくて、百合奈さんの所に連れてきたってことなんだよ。茉莉花だって居るのに」


司君の言葉にフェオルドも深く頷いている。

確かにねー、茉莉花はお年頃だし過去のこともあるからね。


「まぁ、成君光君のことは司君に任せるよ。ただその元奴隷の女の子、名前はシシィって言うんだけど、どうせならその子に雑貨屋の店番をしてもらおうと思うんだけど、どう?」

「……その子は信用できる子?」

「出来るかどうかはわからない。ただ、慣れるまでは成君か光君に一緒に店番してもらうつもり。というか、正直信用できなくても構わないと思うんだよね。成君が拾ってきた以上責任があるから面倒みるけど、本人が物を盗ったり逃げたりするようなら私の手に余るもの」


なにがなんでも私が面倒みてあげる! とは今日会ったばかりの子には思えない。私達の手を拒むのならば多少の援助はするから一人で生きていけばいいと思う。


素直に心情を吐露すると司君がふっと笑った。


「それでも俺は甘いと思うけどね。まあ、百合奈さんらしいよ」



途中でフェオルドとは別れ、私達は我が家へと戻った。


「バルス、今日はどうする? 庭で寝る?」


玄関を開けると中まで着いてきた。どうやら一緒に寝るらしい。


「あ、お帰りなさいませ、ユリナ様、ツカサ様。もうカスミ様とマコト様は先に戻られて食事されてますよ」


ぴょんこぴょんことカウンター裏から出てきたのは《自動人形》のピーターだ。艶やかな銀毛に黒い円らな瞳。身長は130㎝だとかすみが言っていたっけ。長い耳を入れると150㎝くらいかな。


白い半袖のシャツに紅いベストと同色の短パンを履いたピーターは、この店のある意味名物だ。彼のフルネームはピーター=ラビ○ト。そう、大きな兎の《自動人形》なのだ。

……うん、パンの方じゃないからね? 紛らわしい言い方してごめんなさい。


そんなピーターの言葉に私と司君は顔を見合わせた。


「え、真君も帰ってきてるの? 司君、聞いてた?」

「いや……。相変わらず自由人だな、奴は」


「お二人とも4階に上がられましたよ。後でお茶をお持ちしますね。ツカサ様は晩御飯は?」


ピーターが話すたびに、薄く桃色が透けて見える鼻先がぴくぴく揺れる。

―――ああ、撫で回したい。ぎゅっと抱き締めてふんはーふんはーしたい! あの眉間に鼻先を埋めて思いっきりグリグリしたい!!


若干鼻息が荒くなった私を斜め下に見ながら、司君はピーターに夕食を4階まで上げるように指示を出す。


「かしこまりました。ではユリナ様、こちらをどうぞ。使い終わったら後で片付けますので置いといてくださいね」


そう言って渡されたのは濡れタオルだ。

私は礼を言って受け取るとバルスの脚の裏と体を軽く拭き階段を上がった。


「真君が帰ってくるんなら、いつもの晩御飯を用意したのにな」


我が星宮家の毎週金曜日の夕御飯は、こちらの世界に来てからはあまり食卓にあがることはなかった。

みんなが揃う食卓はおよそ1ヶ月振りだ。


「あー、豚汁と鮭の塩焼きかぁ。そういえばこっち来てから食べてないね。あれは俺にとって『お袋の味』だからなぁ」


司君がしみじみと呟くのを聞いて何とも複雑な気持ちになる。


お袋、お袋か………。


男兄弟の中で一番年長の司君は、義母と付き合いが長いぶん苦労してきた子だ。彼が高校時代、何度警察のお世話になったことか。真君もなかなかヤンチャだったけど、司君とは比べ物にはならない。


あのまま日本に居たら、司君はまともな仕事には就けなかっただろうと思う。


「明日の晩御飯に回そうか。私も久し振りに食べたいし」


司君を見上げてそう提案すると、嬉しそうに司君は笑った。


「ありがとう、百合奈さん」


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