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今回、短いです。
現在の状況、翡翠きらら高1の春、はじめて男の人に押し倒された。
否、男の人っぽい物にのしかかられているっ!!
さっきの機械じみた声がなくなり、私とガラスケースを覆っていた煙がなくなり、残ったのは倒れた私と人形。
わたわたと、人形の下から這い出ようするが全然ダメだ。以外に重い、この人形。でも、さっき起動がどうこう言ってなかったか?
ぐるぐるとまわっている思考の中で考えていると、小さなエンジン音が聞こえた。そして、”彼”は目を覚ます。
蒼いまつげに縁取られた瞼は持ち上がり、宝石のような蒼い瞳が現れた。そして、倒れた状態から肘をつき同じく倒れている私をじっ…と見つめた………………って
動いてる!!!
一緒に倒れて、目が開いて、目が蒼で、地下にいて、床下収納がっ!
完全に混乱した頭と、キャパオーバーになった思考を持て余した私は、そこで気絶した。
彼に見つめられながら。