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翡翠さんの家  作者: ばん
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男の人。…男の人がガラスケースに入って………………………入っている?!


「は、犯罪…誘拐!拉致監禁?…成人男子、庭園に監禁される!!」


混乱が極まり、新聞の一面の見出しが思考を埋めていく。ガラスケースに張り付き、安否を確認するが…


「違う…これ…”人形”だ。」


まるで、ウィンドウショッピングで見るマネキンのようだった。ただ、マネキンというにはあまりに綺麗だった。

自然ではありない、蒼い髪は艶々としていて、閉じた瞼を縁取る同色のまつげ。真っ白な肌に薄い唇はほんのりと色づいている。

体は一見細いが、肩幅はしっかりとしていて均整がとれている。

脱いだら凄いんです的なマネキンだな…。


トータル、すっごい美形のマネキン人形。


だった。





人形と分かり、若干落ちついた為ガラスケースから手を離す。


《識別コードヲ確認。翡翠輝石ニ連ナル人間デス》


…へ?






手を離したガラスケースから水面の波紋のようなものが広がり、天井から機械じみたアナウンスが聞こえた。


《機体点検開始…クリア。パワー稼働。思考回路ヲ接続シマス》

「え、ちょっ、ちょっ、ちょっ!!」

《思考回路接続…クリア。表示オールグリーン》

「待って!待って何?!何!」

《No.P-Y8.識別名称-ルファイア-起動シマス》


瞬間、白い煙がガラスケースから流れ、私を覆った。そしてガラスケースは開かれ”それ”はこちらに倒れてきた。


白皙の美貌の蒼い麗人。




これが5時間前から今に至る経緯だ。



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