詩
掲載日:2026/06/16
『朝になる街』
空がどんどん紺から薄い青に変わる
ビルがピンクをまとって
澄んだ空気の中を「ゆりかもめ」は進む
鉄骨と海とコンクリートの、この日本の中心は
過去も未来も忘れ
金色の朝日と一緒に
今、目覚める
『電子で出来た私たちと地球』
木々がゆれ
太陽が山なみを流れて沈む
澄んだ空気の微粒子が私の中でゆれる
電子で出来た私たちと地球は
激しく、ゆっくり、おどっている
オーロラのピンクと緑
広い川の流れ
地底プレートの上に建つ街
電車の交差
人の声
私の感情
電子で出来た私たちと地球は
激しく、ゆっくり
おどっている
『風の強い日』
風の強い日
放射状に広がる月明かりが
伸びて来るハシゴに見える
薄い黄色のそのハシゴを掴み、
足をかけて
カンカンと
髪を逆巻かせながら登って行こう
どんどん大きくなる丸
その向こうに行くとどんな世界があるのだろう
かぐや姫がいる?
宇宙人がいる?
何もない地面がある?
ただただ、あおられながら、しがみついて
私はワクワク登って行った




