最終話 力を合わせて戦い続ける!
俺は最強の敵だった巨大兵器ギアナギア完全体を倒した。
続く二人のドローレアとの戦いで、エステラちゃんと共闘した。その際、エステラちゃんの力を間近で見た。
そのときの俺は、連戦にも関わらず、俺の方が少しだけ強いと感じていた。
今度こそ勝てる。
俺はエステラちゃんに勝って、好きだと伝える。
俺はギアナギアやドローレア戦のときのように力を集約してもらおうと、他の四人の俺にお願いした。
いつどんな時でも、五人揃って分身戦隊オレンジャーズだ。
「俺はエステラちゃんと勝負します。力を合わせて欲しい!」
俺の言葉を聞いた俺レッドが熱い気持ち見せ、俺に言う。
「おお、そうなんですか! 俺グリーンさん、頑張って下さい! 一人の力で!」
ん? 一人の力で?
続いて、俺ブラックが落ち着いた表情で、俺に言う。
「勝負するんですね、応援しますよ。でも俺グリーンさん、それは一人の力で頑張った方が良いですよ」
あれ? また一人の力?
さらに俺イエローが興味深そうに、俺に言う。
「おお、それはすごい。応援してますよ。一人の力でどこまでやれるか、頑張って下さい」
やっぱり一人の力なの?
最後に俺ピンクが巨乳を揺らして、俺に言う。
「ごめんなさい。私、エステラちゃんの応援しようかな。でも俺グリーンさんも頑張って下さいね」
えっ、エステラちゃんの応援?
な、なんだと……。
誰一人、俺に力を合わせてくれないとは……。
四人の俺からの返事を聞いて、俺は気づかされた。
これは五人の俺の戦いではないのだろう。
五人の俺の力ではなく、俺一人の力で頑張らないといけないこともある。
そう言われると、そんな気がする。
俺は絶望したが、それでも全力で勝負に挑んだ。
俺は懸命に頑張った。
だが、結果は言うまでもない。
俺はエステラちゃんに60秒ほどで倒された。
がっくりと膝をついた俺に、エステラちゃんが近寄ってくる。
エステラちゃん、一体、俺に何をする気だ!?
近寄ってきたエステラちゃんは、俺に肩を貸してくれ、優しく耳元でささやいた。
「……俺グリーンさんの伝えたいことが、私の聞きたい言葉だったら嬉しいな。また勝負しましょうね」
な、なんだ? どういう意味だ?
ただ今日の感じだと、当分の間、勝てそうな気がしないのだが……。
「それから、俺グリーンさん、いつも優しくしてくれて、ありがとうございます♡」
エステラちゃんは、そう言って、俺の頬にキスをした。
俺の意識はそこで途絶える――――。
エステラちゃんを倒すまで、俺の戦いは終わらない。
そして。
今回は地球を侵略しようと企む悪の組織に勝利した。
だが、この広い宇宙には、地球を侵略しようと企む悪の組織が新たに出現しても不思議ではない。
五人の俺の戦いは終わらない。
分身戦隊オレンジャーズ!
この広い宇宙から悪が滅びるその日まで、オレンジャーズの五人は力を合わせて戦い続ける!
力を合わせると言っても、もともと全員、俺なんだが。
完!




