誰ガ為ノ魔術師

誰もが何かしらの 欲 を抱えながら日々生きている。自己現実欲求・承認欲求・社会的欲求── 様々な欲が渦巻き、聞き馴染みのある代表的な欲といえば 人間の三大欲求 食欲・性欲・睡眠欲 だろう。これらは人間が生きていくうえで必要不可欠な欲求と言っても過言ではない。

現代の日本人は己の欲求を適度に満たし、発露できているだろうか。日本の現代社会はかなり深刻な状況だ。

『日本人は真面目すぎる』『日本人は働きすぎだ』そう言われている時代。人間の三大欲求を満たす時間さえ、ままならない人々が大勢いるだろう。

様々な欲求や衝動を抑え込み、日々我慢を強いたげられながら生きつづけ、同じことが繰り返される日常。

我慢、我慢、我慢、我慢──。

そうして抑え込み、我慢しつづけた欲は 魔欲 へと変貌を遂げる。魔欲に支配された人間から生みだされるのが 魔霊 いわば 化物 のようなものだ。

この世は魔霊にまみれている。
それを祓えるのは““魔術師””だけ──。



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