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 二匹の生活は楽ではなかった。近くにある川で魚をとったりしていたのだけど、魚がとれなくて、ごはんを食べられない日もあったし、二人はいつもぐーぐーとお腹をすかせていた。(でも、それでもずっと、一日中一緒にいられて幸せだった)

 取れた魚はなるべくりんにあげたけど、りんはあまりにもつながごはんを食べないと、自分も(一生懸命我慢して)ごはんを食べようとしなかった。だからつなはりんにごはんをたべさせるのに本当に苦労した。(もちろん、りんも頑張って手伝ってくれて、気持ちは嬉しかったけど、あんまり魚をとることのやくには立たなかった。りんはまだまだ泳ぎが下手だったし、いつもつなに迷惑ばかりかけていて、しょんぼりした顔をしていた)


 わたしはずっと、ひとりぼっちなのかな?

 わたしが生まれてくる前は、どこにいたんだろう?

 ……、わたしは、この世界からいなくなったあとは、どこにいくんだろう?


 万物は流伝する。

 命も同じ。

 ずっと、回ってる。

 くるくると。

 ……、ずっと、おんなじところを。


 つなはりんの温かさを感じながら、真っ暗な夜の中でそんなことを考えている。

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